長谷川宏のレビュー一覧

  • 新しいヘーゲル

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     時々、文字が右から左に流れていくような所があって、ちゃんと理解できたかどうかはわからない。わからないけれど、とりあえずヘーゲルは“古い”と思いました。

     この本を読んで理解できることは、ヘーゲルにどういった“思考の癖”があったのか?ということ。

     時代や他の思想家などを筆者が断定的に切り捨てる箇所がところどころあって、私のように捻くれていると「本当にそうなのかなあ」と思えて来てモヤモヤしてしまう。
     そのモヤモヤ感から「この人ホントにヘーゲルのことわかって書いてるのかな?」という気にもさせられてしまうんですが、ヘーゲル原著をバリバリ読んでいろいろ考えてる人で無い限り、読む価値はあると思い

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    2012年03月31日
  • 高校生のための哲学入門

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     筆者は学習塾の講師という立場に身をおく在野の哲学者である。哲学という自由度の高い学問と、極めて実用的な学習塾での授業という両方をこなしていること自体が私にとっては興味深いものであるが、そのほかにも様々な行動を通して知の実践をおこなっている方のようである。
     タイトルにあるように高校生に向けられた本書では、難しい哲学用語を極力避ける方針が貫かれている。引かれている例文も読者を煙に巻くという類のものはほとんどない。ただし、述べられていることはいずれも哲学の基本的課題というべきものばかりであった。
     私は最終章の「知と思考の力」に注目をした。学ぶとはどういうことなのか、私たちは日常の学習に対して無

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    2012年03月21日
  • 経済学・哲学草稿

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    草稿。そのため、未完成な作品である。しかしながら、これが26歳のときに書いたものであり、後の資本論に結びつくという面でも、大変重要なもののようだ。やはり、経済面、哲学面ともに労働に対して大きく意味を捉えており、現行の資本主義を批判している。
    経済学を学ぶ上でたまたま読んでいるが、やや本書は哲学的な面が強く、思想本な傾向。

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    2012年01月29日
  • 芸術の体系

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    ダンス、行進、詩、音楽、演劇、建築、彫刻、絵画、デッサン、散文までの、様々な芸術活動の切り口から、それらの固有の美についての在り方を論じられている。
    前提知識がない僕には始終難しい書物であったが、全体を通して、それらの芸術活動は、表現するという立場で作品を造っており、それを僕たちは見せられる立場にいて、表現したものをどういった尺度で見るか、感じるかということともに、作品を通じて造り手との対話を図ることが芸術活動において必要であり、そこが面白いと感じた。

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    2012年01月23日
  • 高校生のための哲学入門

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     「哲学」とは便利なことばで、何か小難しいことがあれば、何でもかんでもそれで済まされてしまうという風潮がある。
     以前、友人が言っていたことだけれど「趣味で、哲学を勉強しています」というのは更に便利なことばだ。それを言うと、相手は「スゴイ!」とか「頭良さそう!」とかなるわけで。
    でも、その実、そこで勉強している「哲学」というのは、昔誰かが言っていたことを暗記しているに過ぎなかったりする。ドヤ顔で「哲学では~」とかのたまっている人に限って、そういう傾向が強い。それ、別にアナタの凄さじゃないですから。

     さて、そんなこんなで「哲学」の意味というのは、結局よくわからないのだけれど、本書は様々なこと

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    2012年08月30日
  • 新しいヘーゲル

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    ネタバレ

    社会を矛盾と対立のるつぼととらえ、そのむこうに統一と秩序を見通した哲学者。壮大で華麗な思想の躍動を平易な日本語で説きつくす。』
    上記の触れ込みを見て思わず購入してしまったが…やっぱり分からない(笑)!!
    弁証法に魅了されてヘーゲルに接近してみたのですが、ドイツ哲学の集大成を成し遂げた彼の功績は複雑過ぎて咀嚼できない。。というよりも僕の頭がついていかない(笑)
    哲学関係は程々に読んでいる僕ですらこの本の理解度は十分に達していないので初めて哲学に触れる人には「絶対」入門書とは言えません←きっぱり!
    まぁでも、所々『へぇ~』と思える箇所はありました。

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    2011年09月07日
  • 高校生のための哲学入門

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    年末にふらふらして電車のったりミスド行ったりして読んでた。高校生じゃないですが。
    哲学っていうと人の名前や考え方の名前から入っていきそうだけどこれにはそういうの全然出てこないです。すごい根本的なことを書いてるだけです。解決ではないし。まあそういうことを考えるのが哲学なんだよってことですね。
    考えるための橋渡しにはなるかもしれないけど、ちゃんと哲学の勉強をしたい人は別の本を手に取った方がいいと思います。

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    2011年03月27日
  • 経済学・哲学草稿

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    いわゆる経哲草稿。マルクス26歳(1844年)の頃の草稿で、死後49年経ってから刊行されたもの。
    書きかけの草稿を集めたもので、著作としては全然まとまっていない。
    極めて若い頃の文章だが、晩年の「資本論」はもちろん、「共産党宣言」にさえ見られないような、革命家的情熱があふれていて興味深い。「搾取」される「労働者」への同情、「資本家」への憎しみ、このパッションはまさしく青二才のものだ。
    後年にあってもマルクス思想はこの「階級」認識によってゆがんでいると思うが、この本に見られるわかりやすい情熱やルサンチマンが、そのまま最後まで継続したのではないだろうか。
    たぶんマルクスの思想にちかづきたい人には、

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    2011年03月26日
  • 経済学・哲学草稿

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    人間は自分を普遍的に現存した生きた類と見なしている類的存在にすぎない。お金とは目に見える神であり無能力の全てを反対物に変える力である。かなり難しく半分も把握できなかったが何か得られたものがあったような気がする・・

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    2010年12月29日
  • 新しいヘーゲル

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    理性的なものは現実的であり、
    現実的なものは理性である。
    ・・・・・・『新しいヘーゲル』79頁

    この本は、ヘーゲルを中心に、当時の宗教観や、西洋哲学に対する日本、ヘーゲル以後の哲学などについても語られており、俯瞰からの解説という印象を受けた。
    ヘーゲル自身の著作を読んだことがないのもあって、
    朧気な人物像しか掴めていない。
    最初に、生の言葉を聞いてから、解説書として読むべきだったかもしれない。まずは、『精神現象学』がいいだろうか。。。

    断片的な印象をメモしておこうと思う。

    理性への信頼。その姿勢には大いに好感が持てた。
    この感情は、カントやスピノザの思想に触れた際の、感覚に似ている。

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    2010年12月07日
  • 経済学・哲学草稿

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    この草稿が話題になったころは、「資本論」のお堅いイメージとはかけ離れたマルクスの情緒的な主張に皆が驚いたからだと言う先入観が私にはある。先入観しかないのは、そもそも、私がちゃんと読んでいないからなのだが、高校生のころから大学にかけて、当時の翻訳物を何度か読もうとしたが、どうもピンとした主張が伝わってこなかった。

    しかし、今読むとマルクスが「資本論」まで突き進まなければならない契機がここにあることがひしひしと伝わってくることに今更のように驚く。ここまで気づかせてくれたこの翻訳にはある種の気迫を感じる。

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    2010年10月24日
  • 新しいヘーゲル

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    知への道は、意識の思い込む真理の失われてくる過程なのだから、知への道は疑いの道であり、もっと言えば絶望の道である。

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    2010年10月14日
  • 経済学・哲学草稿

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    古典派経済学と市場原理主義、マルクシズムにおいて資本家たちの意義とは何であったのか・・・・世界を動かしたマルクスは世界大戦で大きくかかわってきます。

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    2010年08月21日
  • 高校生のための哲学入門

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    『自分と向き合う』
    ・思春期の不安と孤独は,同時に,世界とずれた自分と向き合い,自分らしい生き方への模索と向かう第一歩だ.
    ・世界と自分とのあいだのずれを自覚したとき,世界に帰一するのではなく自分と向き合うことで世界との関係をいっそうの深みにおいてとらえようとするのがデカルト哲学.
    ・このように切実に自分の生き方を模索することこそ,人間らしい生き方なのである.

    『人と交わる』
    ・他人の人となりに目がいくとき,いやでもその他人と自分との違いを意識せざるをえない.自分と他人の違いと共通性をともども意識しつつ,深め,おもしろがる.それが,人となりへの興味を軸とする交わりの基本だ.

    『社会の目』

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    2010年02月13日
  • 丸山眞男をどう読むか

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    丸山の思想は学問に向かっているから一般庶民、生活者の視点からするとわからない。それでも学術論文としてはわかりやすい。
    理解できるようになるためには不断の努力が必要。日本を代表する知性なんだから当たり前のことです。
    丸山は行動する大学教授だ。
    ナチスには独裁者がいて、日本にはいなかった。どちらが良い悪いとは一概には言えない。ナチスではユダヤ人迫害があり、日本は南京虐殺があった。そんなことは百も承知で丸山は、独裁者の不在、独裁観念の欠如をもって、ナチスに対する軍国日本の意識の遅れをいう。独裁の前提となる「自由なる主体意識」の存在が丸山にとってどんなに大きな意味を持っているか象徴している。

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    2009年10月07日
  • 新しいヘーゲル

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    ヘーゲルの解説書。後半は美術とかの話になってたが、それも含めヘーゲルを語るには必要なんだろう。哲学の部分は良く分からない。。。
    ヘーゲルを読みーの、これをよみーのしないといけないな。

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    2009年10月07日