経済学・哲学草稿

経済学・哲学草稿

671円 (税込)

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働くほど、なぜ人は貧しくなるのか? 勃興する資本主義を鋭く分析・批判し、のちに『資本論』に結実する経済学的思考。そしてヘーゲル批判から発し、労働の意味を肯定的に捉え直そうとする哲学的思考。この二つの思考が交わるところで、26歳のマルクス青年は革新的な思想を打ち立てた。輝くような、そして生き生きと躍動する思考の瑞々しさが、明晰な訳文で鮮やかに再現される。

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経済学・哲学草稿 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年04月19日

    「経済学・哲学草稿」は、昔、岩波文庫を買ったことがあり、長い間――数十年間(笑)――持っていたのだが、結局、中をチラと覗いたっきり、1ページも読まないで棄ててしまった。

    なぜ読まなかったかといえば、もちろん難しかったから。

    いや、1ページも読んでないんで、難しかったかどうかもわからん。
    難しそう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月26日

    マルクスが26歳の時に書き著した草案。

    全体を通して感じることは、
    労働者の隷属状態に対しての批判。


    これが書かれたのは1844年。
    産業革命は1700年代後半からイギリスでおこっていった。

    マルクスはドイツ人だ。
    この時にはドイツにも産業革命の波は届いていただろう。

    波とは、工業化の波で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月30日

    読みやすさに定評のある長谷川訳ではあるが、ついに読み通すことができたという感慨がある。
    経済学のほうはたいして見るべきことはない。経済学史の授業で習うような事がわかっていればよいのだろう。
    面白いのは、マルクスの疎外、外化の概念や類的存在の概念が説明されているところと、さらに面白いヘーゲル批判である...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年11月01日

    岩波版の「経済学・哲学草稿」を一度通読した限りでは、さっぱりわからない事が多かったものの、光文社版では非常にわかり易い文章となっていた。
    マルクスの文章はまだ岩波版が多勢を占めているが、数少ない光文社版であることからも、初めてマルクスを読む人はこれがいいかもしれない。

    個人的には、経済学的思索...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月14日

    いわゆる〈初期マルクス〉の拠点となっている草稿。
    経済体制に関する世界の批判が頓挫したあと、
    注目されたのは、『資本論』に結実するような、物の価値と流通=経済の論考ではなく、
    ヘーゲル哲学徒として出発した初期マルクスの、主体論であった。

    それは、ルソー→ヘーゲルの流れのある、
    自身の生が自己によっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年12月02日

     名高い「経哲草稿」の長谷川宏による新訳である。マルクスの著作にはこれまでほとんど親しんでこなかった手前、彼の思想について立ち入ったことは述べられないが、まだ若いマルクスが、資本主義社会のなかで働くことのうちにあまりにも深く巣くってしまっている矛盾を、その思考がどこか割り切れていない分いっそう鮮烈に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月30日

    初マルクス。
    言葉は平易だが、内容は難しい。
    この本はある程度マルクスを読んだ人が読むものではないか。音楽で言うとブートレグ版みたいな。もうスタジオ・アルバムやライブ盤は一通り聴いていて、なんでもいいから新しいものを聴きたい人が手に取るもの。

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    Posted by ブクログ 2014年08月15日

    マルクス26歳の草稿とのこと。
    「私有財産の否定という人間主義」という共産主義。

    ヘーゲルを読みたい。

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    Posted by ブクログ 2012年01月29日

    草稿。そのため、未完成な作品である。しかしながら、これが26歳のときに書いたものであり、後の資本論に結びつくという面でも、大変重要なもののようだ。やはり、経済面、哲学面ともに労働に対して大きく意味を捉えており、現行の資本主義を批判している。
    経済学を学ぶ上でたまたま読んでいるが、やや本書は哲学的な面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年03月26日

    いわゆる経哲草稿。マルクス26歳(1844年)の頃の草稿で、死後49年経ってから刊行されたもの。
    書きかけの草稿を集めたもので、著作としては全然まとまっていない。
    極めて若い頃の文章だが、晩年の「資本論」はもちろん、「共産党宣言」にさえ見られないような、革命家的情熱があふれていて興味深い。「搾取」さ...続きを読む

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