本多静六のレビュー一覧
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自分よりも100年前に生まれた人が、その時代のクセに影響を受けることなく書かれた本という気がする。「この御義理と申すのが、どうも文字通り義理に適っていないのだからはなはだ困りものである」この面倒さを昭和26年に言い、かつ「社交生活の眼目は相互の実意を通わせ合うにある。一切はその精神を主にし、形式は従に」とまで言い切る。これは立派である。令和の時代になっても形式が重要視されるケースがいかに多いか。最近そういう考え方と戦ってばかりいる気がする。「人生即努力、努力即幸福」という処世観、これが86歳時の結論、到達点なのだろう。自分は現在55歳。無理はしないが、だからといって成長を拒むような遠慮はしない。前向きに、貪欲にやっていこう。
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給料の4分の1の貯金と一日一頁の文章執筆というのを自分に課した人と聞いて、読んでみた。
一日一ページの執筆は、印刷する価値のある文章を、一日あたり32字詰め14行以上書く、とういうものらしい。448文字なので、そんなに多くないけど、これを継続して、しかも実際にたくさん印刷されている(原稿が出版されている)のはすごいと思った。書けなかったときはあとからまとめて書いて追い上げていたらしい。
自分も習慣として取り入れてみたい。
そのほかは、学生の頃にお見合いの話があって、最終的には結婚して添い遂げるのだけど、逃れよう逃れようとするエピソードが面白かった。
また、日比谷公園を設計した人は当時未経験者だった人と聞いたことがあったけど、名前まで覚えていなくて、読んでいたらそのエピソードが出てきて驚いた。 -
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ネタバレ70年前に、すでに、人生100年時代への言及があった驚き。
備忘録
四十までは勤倹貯蓄、生活安定の基礎を築き、六十までは専心究学、七十まではお礼奉公、七十からは山紫水明の温泉郷で晴耕雨読の楽居、かつ毎日一頁以上の文章執筆と、月給四分の一天引き貯金の二つの行。40歳で利息が本俸を超え、宿願――万巻の書を読み、万里の道を往く――を実行、海外旅行十九回、三百七十冊余の著書を発行した。60歳定年後は人並み以上の財産や名誉は子孫のために有害無益と喜捨し、再び働学併進の簡素生活に戻った。七十歳までの十年間、宗教・哲学・歴史・経済・法制等の新刊書を耽読し、相対性理論に啓発を受け学び直しに入った。
「若くして長上に交わり、年老いて若い人々に交われ」福沢諭吉
老人自戒7則
若者に先に話させ、アイデアを活かす支援をする。相手が聞きたがるまでくどくど教えない。 -
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ネタバレ東大教授から蓄財の神様に。理想を実現した成功者が
送る豊かに暮らすための設計図。本多哲学の集大成。
(底本は1952年の刊)
本書は、次の3つの項目からなっている。
人生計画の立て方
人生計画の立て方・進め方
我等いかに生くべきか
自序のなかで、著者は「人生計画」を思いついたのは
第1回目のドイツ留学中の事としている。森林経営学
の考え方に「林業計画」というものがあり、年々の事
業を合理的に経営していくものであるが、人間の営み
にも計画性が必要ではないかと痛感したという。
そこでドイツ帰朝後に「人生計画」をたて、これを実
行にうつす一方、その後の体験と研究に基づき、しか
るべく体系づけようと考えつき著作したものが本書で
ある。
著者が25歳で立てた計画は
第1 満40歳までの15年間は勤倹貯蓄により一身
一家の独立安定の基礎を築くこと。
第2 満60歳までの20年間は職務(大学教授)を
通じてもっぱら学問のため、国家社会のために
働き抜くこと。
第3 満60歳以上の10年間は、国恩、世恩に報い
るため、一切の名利を超越し、勤行布施のお礼
奉公につとめること。
第4 幸い70歳以上に生き延びることができたら、
居を山紫水明の温泉郷に卜し、晴耕雨読の晩年
を楽しむこと。
第5 広く万巻の書を読み、遠く万里の道を往くこと。
というものであったという。
本書では、自身の体験に基づき、どの様に生きていく
べきかを解り易くアドバイスしている。ポイントとして
は、経済的な安定(本業に専念し倹約貯蓄に励むこと)、
健康的な生活(腹八分)を行う事。
次に学校教育と職業選択について論じている。
著者は、実業学校を廃した戦後の学制改革を改悪と評価
している。誰もがただ漫然と大学に行く事には反対とし
ており、出来るだけ速やかに、出来るだけ的確に、その
子弟に適した職業に進み得るよう実業過程を選定すべき
としている。これは「人間が15から20の数年間に習
い覚えた職業はほかのいかなる期間に身につけたものよ
り確かなものであって、この間に一所懸命修行を積めば、
生じっかな学校教育を受けるよりもはるかに職業上の優
位がかち得られる」という考え方によるものである。
今日の日本の状況をみるになかなか興味深い見方である。
職業選択。サラリーマンついて、誰でも一応のところま
では達し得られる職業としている。ただ漫然と過ごして
しまいやすい危険があり、人生計画が必要と説いている。
我等いかに生くべきかでは、後進への道の譲り方、遺産
相続の仕方などを論じている。これらは本来、自分で決
める事であり人に聞くべき術も無いことから、貴重な意
見であるといえる。
本書は、1952年の著作ながらいまだに古びていない。
前半部分は、若い人が早く読めば早く読むほど刺激とな
ろう。逆に後半部分は人生の後半戦を迎えた方におスス
メである。さてこれまで漫然と生きてきた中年の身とし
てはいかがしようか。著者に習い本業に精進する事が大
切かもしれない。 -
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幻の名著、初文庫化。
偉大な学者でありながら巨億の富を築いた哲人が説く
死ぬまで元気に行きる秘訣。(底本は1951年の刊)
自己啓発書にありがちな怪しいタイトルである。普段
であれば買う事も手にとる事も無いが、本多静六の著
書であれば読まない訳にはいかない。
本多静六は、著名な林学者である。明治神宮の造林を
計画したことでも知られマルチな活躍をした。
独自の貯蓄投資法と生活哲学を実践し莫大な財産を築
いた人でもある。
以下、備忘的に
二宮尊徳の話。草はむしりやすい草からむしる。はじ
めから、むしり難い草をむしると嫌になってしまいは
かどらない。
仕事は早手回しに片付ける。今日の仕事は今日片付け
るのは当然であるが、明日の仕事は今日、明後日の仕
事は明日にと、ほんの少しずつでも片付ける。
仕事が溜まりに溜まると身動きがとれなくなる。仕事
の仕残りが気になって十分休養がとれず安眠出来なく
なる。
仕事の段取りが悪い人間に限って、よく時間が無いと
言う。1ヶ月は約30日、1日は24時間と誰でも同
じように決まっており、1人1人に過不足のあるもの
ではない。
本多式買物法。欲しい物は買ったつもりになる。品物
は店に預けたつもりになる。お金は払ったつもりで銀
行に預ける。すると、欲しい物も欲しくなくなり、必
要な物も必要無くなる。また、本当に必要な時に困ら
ない。「花や植木を買って枯らすよりも、店に預けて
世話をしてもらった方が良い。見たくなればまた来れ
ば良い」との事。
日本の住居は無駄が多い。1年に幾人ともない来客の
ために客間を1番良い場所にこしらえ、自分たちは不
衛生な場所で平気にいる。日本人の周辺にはガラクタ
が多過ぎる。出来るだけ整理しなければ日常生活をス
ッキリできない。 -
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ネタバレいつの世にも、根本的な重大問題は山積している。個人の力ではどうにもならぬ 難関が立ちはだかっている。しかしながら、各人各個の心掛け次第で、それも 順次に取り崩していけぬものでもない。
せいては事を仕損ずるというが、せいてしなくともすむ仕事を、ゆっくり、先へ先へと手際よく片付けておけば、やがてせく必要もなければ、せいて事を仕損ずるのともない。先へ先へと片付けた仕事には、いかなる場合もほとんど手落ちというものがない。仕事の大きな手落ちは、あわてて片付けようとする際にのみ起きるようだ。
人間は老衰するから働けぬのではなくて、働かぬから老衰するのである。
生じッかな学校卒業生は、その学校出ということにとらわれてしまっていかん。美術学校を出たって、必ずしも初めから一家の生活を犠牲にして、金にならぬ絵を描いてなくちゃならんというわけはない。学校の先生になれるなら、一応学校の先生になって、それから絵でもなんでも、改めて勉強すればよろしいではないか。わずか3年や四年の学校生活で、長い一生の方向を、自分自身でせばめようとするのは実につまらん。
本多流の致富奥義
第一に、常に、収入の四分の一を天引き貯金すること。(平時収入の四分の三で生活する)
第二に、いくらか貯まったところで、巧みに投資に回すこと。
第三に、ムリをしないで最善を尽くし、辛抱強く時節の到来を待つこと(十割益半分手放し)
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投資家界隈で名著に挙げられていた1冊を手に取ってみました。
自分には余りはまらなかったけど、有名な1/4貯蓄方(最初から1/4を天引き貯金して残りの3/4が最初と思って生活する)を一読出来たのは良かったかな。
貯め方よりも、サラリーマン訓の方が読んでいて共感を覚えれたかな。
【付箋を貼った所】
・貧乏を征服するにはまず貧乏をこちらから進んでやっつけなければならない(p.18)。
・投資戦な勝つには好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を時期を逸せず巧みに繰り返す(p.48)。
・われわれ普通人は君子と小人の間を行ってから義にもさと。、利にもさとらなければならない。
・(仕事の上で遠慮はいらない)「汝の上位は常に空席である」(p.191) -
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ネタバレ月給の4分の1を貯金して、ある程度貯まったら投資もしてお金を増やしていく。
億万長者になった基本はこれであり、誰でもできそうではあるが…
・給料日前はごま塩ご飯生活、子どもが泣き言を言おうとも聞かない
・大学の寄付金要請に応じたら、寄付できる金額が大きすぎる、何かよからぬことをやっているのでは?と疑われる
など、ここまでして億万長者になりたいかな?と感じる部分もあった。
学問に専念するために、お金の心配をなくす、というのは納得できるので、ある程度は取り入れたい。
お金があろうがなかろうが、お金に振り回される人生にはなりたくないなぁ。