本多静六のレビュー一覧
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給料の4分の1の貯金と一日一頁の文章執筆というのを自分に課した人と聞いて、読んでみた。
一日一ページの執筆は、印刷する価値のある文章を、一日あたり32字詰め14行以上書く、とういうものらしい。448文字なので、そんなに多くないけど、これを継続して、しかも実際にたくさん印刷されている(原稿が出版されている)のはすごいと思った。書けなかったときはあとからまとめて書いて追い上げていたらしい。
自分も習慣として取り入れてみたい。
そのほかは、学生の頃にお見合いの話があって、最終的には結婚して添い遂げるのだけど、逃れよう逃れようとするエピソードが面白かった。
また、日比谷公園を設計した人は当時未経験者 -
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ネタバレ70年前に、すでに、人生100年時代への言及があった驚き。
備忘録
四十までは勤倹貯蓄、生活安定の基礎を築き、六十までは専心究学、七十まではお礼奉公、七十からは山紫水明の温泉郷で晴耕雨読の楽居、かつ毎日一頁以上の文章執筆と、月給四分の一天引き貯金の二つの行。40歳で利息が本俸を超え、宿願――万巻の書を読み、万里の道を往く――を実行、海外旅行十九回、三百七十冊余の著書を発行した。60歳定年後は人並み以上の財産や名誉は子孫のために有害無益と喜捨し、再び働学併進の簡素生活に戻った。七十歳までの十年間、宗教・哲学・歴史・経済・法制等の新刊書を耽読し、相対性理論に啓発を受け学び直しに入った。
「若 -
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ネタバレ東大教授から蓄財の神様に。理想を実現した成功者が
送る豊かに暮らすための設計図。本多哲学の集大成。
(底本は1952年の刊)
本書は、次の3つの項目からなっている。
人生計画の立て方
人生計画の立て方・進め方
我等いかに生くべきか
自序のなかで、著者は「人生計画」を思いついたのは
第1回目のドイツ留学中の事としている。森林経営学
の考え方に「林業計画」というものがあり、年々の事
業を合理的に経営していくものであるが、人間の営み
にも計画性が必要ではないかと痛感したという。
そこでドイツ帰朝後に「人生計画」をたて、これを実
行にうつす一方、その後の体験と研究に -
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幻の名著、初文庫化。
偉大な学者でありながら巨億の富を築いた哲人が説く
死ぬまで元気に行きる秘訣。(底本は1951年の刊)
自己啓発書にありがちな怪しいタイトルである。普段
であれば買う事も手にとる事も無いが、本多静六の著
書であれば読まない訳にはいかない。
本多静六は、著名な林学者である。明治神宮の造林を
計画したことでも知られマルチな活躍をした。
独自の貯蓄投資法と生活哲学を実践し莫大な財産を築
いた人でもある。
以下、備忘的に
二宮尊徳の話。草はむしりやすい草からむしる。はじ
めから、むしり難い草をむしると嫌になってしまいは
かどらない。
仕事は早手回し -
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ネタバレいつの世にも、根本的な重大問題は山積している。個人の力ではどうにもならぬ 難関が立ちはだかっている。しかしながら、各人各個の心掛け次第で、それも 順次に取り崩していけぬものでもない。
せいては事を仕損ずるというが、せいてしなくともすむ仕事を、ゆっくり、先へ先へと手際よく片付けておけば、やがてせく必要もなければ、せいて事を仕損ずるのともない。先へ先へと片付けた仕事には、いかなる場合もほとんど手落ちというものがない。仕事の大きな手落ちは、あわてて片付けようとする際にのみ起きるようだ。
人間は老衰するから働けぬのではなくて、働かぬから老衰するのである。
生じッかな学校卒業生は、その学校出という -
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投資家界隈で名著に挙げられていた1冊を手に取ってみました。
自分には余りはまらなかったけど、有名な1/4貯蓄方(最初から1/4を天引き貯金して残りの3/4が最初と思って生活する)を一読出来たのは良かったかな。
貯め方よりも、サラリーマン訓の方が読んでいて共感を覚えれたかな。
【付箋を貼った所】
・貧乏を征服するにはまず貧乏をこちらから進んでやっつけなければならない(p.18)。
・投資戦な勝つには好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を時期を逸せず巧みに繰り返す(p.48)。
・われわれ普通人は君子と小人の間を行ってから義にもさと。、利にもさとらなければならない。
・(仕 -
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ネタバレ月給の4分の1を貯金して、ある程度貯まったら投資もしてお金を増やしていく。
億万長者になった基本はこれであり、誰でもできそうではあるが…
・給料日前はごま塩ご飯生活、子どもが泣き言を言おうとも聞かない
・大学の寄付金要請に応じたら、寄付できる金額が大きすぎる、何かよからぬことをやっているのでは?と疑われる
など、ここまでして億万長者になりたいかな?と感じる部分もあった。
学問に専念するために、お金の心配をなくす、というのは納得できるので、ある程度は取り入れたい。
お金があろうがなかろうが、お金に振り回される人生にはなりたくないなぁ。