【感想・ネタバレ】私の財産告白のレビュー

あらすじ

誰でも豊かで幸福になれる! 日本人が書いた最高の人生哲学。貧農に生まれながら苦学して東大教授になり、「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資して巨万の富を築いた男、本多静六。停年と同時に全財産を寄付して、働学併進の簡素生活に入った最晩年に語った普遍の真理は、現代を生きるわれわれにいまなお新鮮に響く。「人生即努力、努力即幸福」をモットーに生きた人生の達人による幻の名著!

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Posted by ブクログ

『私の財産告白』を読むのは何回目だろうか。
最初に読んだのは、『人生と財産 私の財産告白』 (2000年、日本経営合理化協会出版局)だった。その当時は、「私の財産告白」を読むには、ほかに選択肢がなかった。今では、『私の財産告白』、『私の生活流儀』、『人生計画の立て方』の三部作は、単行本でも文庫本でも出ているので手に取りやすい。特に文庫版は、本のサイズ小さく場所を取らず、文字サイズも大きく印刷されているので、重宝している。

本多静六先生の本は、ふつうに手に入るものはほとんどを読んでいる。内容がこの三部作と重複する本も多いが、どれも魅力がある。しかし、いまも版を重ね、現役なのは、先に挙げた三部作と、三部作が一冊となった『【合本版】私の財産告白 私の生活流儀 人生計画の立て方』くらいしかない。

【合本版】もいいが、持ちやすさや手軽さ、読みやすさを考慮すると文庫版に軍配が上がる。
読む順番は、オリジナルの出版順、つまり、1.『私の財産告白』、2.『私の生活流儀』、3.『人生計画の立て方』とするのが、お勧めである。つまり、本多先生の最初の一冊としてお勧めなのは本書である。

本多先生の本がお勧めなのは、虚栄を廃し、真実を包み隠さず語っていることだ。人間だれしも、自分をよく見せたい気持ちがある。本に自分のことを書くとなると、見栄も出てくる。真実よりも、見栄を優先し、美化して書きたくなる。本多先生の本にはそれがない。

私は昔から架空の議論は努めて避けることにしている。常に真実を見、真実を語るのが私の建前である。(p87)

このように自ら言明しているが、改めて書かれていなくても、本を読めば、それが真実のみを語ったものだと感じるであろう。世に人生訓の本は数あれど、結局、真実を語ったものがもっとも役に立つ。

本多先生といえば、努力の人。「人生即努力、努力即幸福」という言葉と結びついている。

なんでもよろしい、仕事を一所懸命にやる。なんでもよろしい、職業を道楽化するまでに打ち込む、これが平凡人の自己を大成する唯一の途である。(p187-188)

本書を読めば、当たり前のことを、当たり前に行うだけでも、成功できることわかるだろう。

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2025年06月03日

購入済み

他に足のついた蓄財法

あとがきなどにも述べられているが、本書は華々しい成功体験というよりも地に足のついた努力を地道に続けた結果の成功体験である。よって誰もが実践できるという点で他の書籍とは性質が異なり非常に参考になる。ただ、誰もが実践できるということはその分、忍耐や努力が重要であることは言うまでもない。そんなようなことが書かれた本です。

#タメになる

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

一般人が経済的にも精神的にも豊かに幸福に過ごすためには、この人のような倹約堅実な精神が最も大事であると考えさせられる

特に昨今のSNSでキラキラしたものへのイメージはより身近に感じやすくなっているが、そうしたものへの憧れと共に自らが歩む道を再認識させてくれる良い本だと思う

ただ、本多さんは自らのことをよく平凡と表現しているようだが、どちらかといえば上流では?とは思ったが...

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

月1/4貯蓄と特別10/10貯蓄
必要な金は持つ、欲しい金は作る
経済的自立し、勤務に励み
投機ではない、思惑でもない。投資である。時節を待つ。
二割利食い、十割益半分手放し。
好景気には貯め、不景気に投資する。
財産をいくら積んでもあの世には待っていけぬ。
幸福は、現在の生活でなく生活の動きの方向
貸すな、借りるな。好景気こそ貯め、不景気こそ投資。
人生即努力、努力即幸福

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

とある投資講座の動画を見てみたんですよ。
無料だし。
うん、面白かった。へーって感じ。

これで「私の財産告白」を紹介してたのですよ。
題名でビックリ。「私の財産告白」ってすごい題名だって思って。


大学の教授になった人が、
給料の1/4天引き貯金をして、
いくらか溜まったら、投資とか株とかに回して、大金持ちになって、
教授を引退するときに、大学に財産を寄付したって言う話。

教授になったら、
お給料を当てにした親戚の人たちが転がり込んできて、
9人を養うことになって、
先ずはひたすら節約生活を続けて、元金を貯めたそうです。
この頃は、今みたいな低金利ではなかったみたいだけど、

白米に塩をかけたご飯を食べることもあって、
子供たちに「今日も塩ご飯なの?」って言われても
心を鬼にして1/4天引き貯金を続けたみたいです。

無駄なお金は出さない とか
見栄を張ってお金をかけない とか
副業をする(副業で入ったお金は全額貯蓄にする)とか
山を買うとか(土地を買うみたいな。これは現代では合わないかも)
保証人にならないとか。

とにかくコツコツ倹約勤勉に務めたようで、
その辺は自分たち凡人と近い人だったかも。

でうまく回していけるようになったら
入ってくるお金を1/4法則で回していくのが望ましいとのこと。

1/4 生活費
1/4 交際修養
1/4 社会有用(投資)
1/4 貯蓄→奉仕(寄付等)

投資は
景気の良い時は控えめにして勤倹貯蓄して
不景気の時に投資をした方が良いとのこと。

経済を回すって言う意味で なのかな。
これはそれなりに財を成した人の意見かも。


あと、
安田財閥の祖 安田善次郎さんの話とか。
安田善次郎さんは陰徳として名前を伏せて
色々寄付とかされていたようです。

埼玉県の育英基金を立ち上げるのに
渋沢栄一さんのところに資金援助のお願いに行った話とか。

面白かったです。

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2024年12月01日

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タイトルを呼んだだけのイメージではお金に関わる事が多いのかな?っと思っていたら。人生における判断の仕方のすすめ。などと大きく沢山のことを学びました!人生のバイブルとして、何度もよみなおしたいとおもますあ。

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2024年03月18日

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■ ひとことで言うと?
経済的・精神的豊かさのカギは「職業の道楽化」

■ キーポイント
- 勤倹貯蓄に努めよ
- 自発的、積極的に取り組むこと
- 一度始めたら継続すること
- 財産の増やし方
- 貯蓄で種銭を作る → 投資で大きくする
- 国家社会の大勢を利用する
- 好景気時代は勤倹貯蓄、不景気時代は思い切った投資
- 職業の道楽化
- やらされる → 進んでやる
- 職業を楽しむ(精神的豊かさ)→ 認められる → お金が得られる(経済的豊かさ)
- 人生即努力、努力即幸福
- 職業の道楽化には勉強、努力の積み重ねが必要
- 勉強、努力 → 職業の道楽化 → 人生の最大幸福の達成

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2024年03月05日

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著者は職業道楽化することが、最大の幸福と述べている。大人になったらもちろんのことながら、仕事に時間を多く割かなくてはならない。そういう意味でも、仕事に全能感を感じるのは本当に素晴らしいことだと実感した。

あと、ケチと節倹は違うってこと。そこを履き違えてる人が多いということは、声を大にして言いたいところだが、心の中にしまっておきます、、笑

お金のことだけではなく、人生の進路を学ばせてくれる、輝かせてくれるそんな本、神本ってことです。

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2023年11月12日

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月給4分の1天引き貯金なるものを見て手に取った。中身は至極当たり前のことだが、なかなか実践できている人は少ないと感じる。好景気に勤倹貯蓄、不景気には思い切った投資というのは今にも通ずるものがある。特に前半部分は何度も読み返したい。

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2023年06月10日

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前編では、お金(貯蓄・投資)との向き合い方、
後編では、処世術を解りやすく、且つ的確に語られている。
半世紀以上も前に出版されている本なのに、現代のビジネス本、自己啓発本や金融本の名著と同様の内容が書かれているのに驚いた。

本当に素晴らしい本でした。
人生の折返し地点の今、今を生きる上で人生の指針としていきたい。

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2023年02月17日

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お金の本かと思ったら人生哲学だった。
すごく難しい本かと思ったら、エッセイのように読みやすかった。すごい。

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2022年12月31日

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文庫本があったので再読。
飾らない言葉で何度読んでも普遍でブレない人生哲学が学べる良書
・月給4分の1天引き貯金
・好景気は勤倹貯蓄、不景気には思い切った投資を、時機を逸せずに繰り返す。
・職業道楽論
・人生即努力、努力即幸福

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2022年11月26日

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なるほどやはりお金に関しては質実にコツコツと貯めて資産運用で増やしていくことこそ王道、堅実な向き合い方なんだ。
一攫千金ばかり夢見ていたが、お金に関してはコツコツ行くのがいいのだろう。 

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2022年10月31日

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投資方法については現代では参考にならないが、投資に至るまでの生活や貯蓄の方法は今の時代でもそのまま通用する。
むしろ戦後復興の時代より、右肩下がりの現代日本人にはこの4分の1天引き方は相応しいとさえ言える。
アメリカや中国、インドなどのアジア諸国、アフリカなどと違い、既に日沈む国である日本人はこのように慎ましく倹約しつつ日々を楽しく過ごすのが重要だ。
その上で捻出した余剰資金は海外の盛んな国々に投資して稼いでもらう。
これが今の日本人が生きていく唯一の方法だろう

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2022年04月16日

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読んて損なし!
貯蓄1/4,特別な収益は10/10
上記の数字はとても参考になる。
また、この数字からどうやって本多静六は
財産を築いたかの話もあるから参考になる。
時代にそぐわない投資方法もあるが、
貯め方
働き方
考え方
上記の方法はとても勉強になる本。

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2025年03月04日

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一番印象に残った言葉は、
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いかに不得手なことでも、一所懸命やれば上手になれ、好きにもなれ、天才にはなれなくとも、まず天才に近いものにまではなれる。
「天才マイナス努力」には、「凡才プラス努力」のほうが必ず勝てる。
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お金の「財産」だけではなく、人生の「財産」価値観という部分にまで踏み込んでいて、とても良かったし、学ぶことが多かった。

どれだけ投資するかとか、何に投資するかという部分は、時代によっても違うし、個人個人で違うだろう。
でも、この本が安心できるのは、解説に書いてあるとおり「応用解」ではなく、「一般解」であるところ。
だからこそ、少しつまらなく感じる、当たり前のような内容であり、こういうものこそ、実行するのが難しくもある。

もちろん、核の部分である、お金のため方そのものもすごく大事なことが書いてあって、勤勉に、時を待ち、ただ着実に、確実にやっていくこと。
地味なことが一番大事で、地味なことが一番重要。そんなことを教えてくれる。
もう一つ良かったのは、1杯の天丼の話。
念願の2杯を食べても、2倍幸せにはなれなかった。1杯を味わうことの幸せも書いてくれている。
何に財産を使うのか、何が財産なのか。奥の奥まで踏み込んでくれる本で、良かった。
「告白」とあるとおり、きれい事ごとではなく、本音ベースで、失敗談も含めて書いてくれているので、読みやすく感じた。

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2025年01月06日

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p27「若いときの苦労は買ってもやれといわれているが、貧乏に苦労し、貧乏し抜いてこそ、人生の意義や事物の価値認識をいっそうふかめることができるのである。貧乏したことのある人間でなければ、本当の人生の値打ちはわからないし、また堅実に、生活の向上をめざしていく努力と幸福は生じてこない」

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2024年07月19日

Posted by ブクログ

一般人が億万長者になるためやったあたりまえのことの話。

特別な能力やスキルがなくても、コツコツ当たり前の小さなことを守り続けると大きな成果になる。。

継続すること、守りつづけることって実はすごく難しいことだよね。。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

自分よりも100年前に生まれた人が、その時代のクセに影響を受けることなく書かれた本という気がする。「この御義理と申すのが、どうも文字通り義理に適っていないのだからはなはだ困りものである」この面倒さを昭和26年に言い、かつ「社交生活の眼目は相互の実意を通わせ合うにある。一切はその精神を主にし、形式は従に」とまで言い切る。これは立派である。令和の時代になっても形式が重要視されるケースがいかに多いか。最近そういう考え方と戦ってばかりいる気がする。「人生即努力、努力即幸福」という処世観、これが86歳時の結論、到達点なのだろう。自分は現在55歳。無理はしないが、だからといって成長を拒むような遠慮はしない。前向きに、貪欲にやっていこう。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

古い文章だが、とても簡易で読みやすい文章。戦前がメインの時代のはずだが、驚くほど現代にもそのまま通じる考え方と処世術であり、参考になる。

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2023年10月28日

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ネタバレ

題名の印象とは異なり、金銭関係以外に、サラリーマン、人間関係、世渡りなど、実体験に基づく人生処世訓が学べる。

子孫にお金を残し過ぎないと説いていて、自分の考え方を改めた。本当に子孫のことを思うなら、自分で生きてもらうべきだなと感じた。
また、「人を使うには・人に使われるには」という章が特に気に入った。人の上に立つ立場になったときに再読しよう。

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2023年05月10日

Posted by ブクログ

地道な努力の積み重ねが、幸福への近道。

自分の度量の範囲なら謙遜しない。
ただし、自分の役職、実力には自惚れない。

何事も、続けてみることが大事だと教えられている気がする。
あせらないあせらない

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2023年02月21日

Posted by ブクログ

かなり昔に書かれた本なのに、現代にも通ずる点が多く、参考になった。
気力・体力・努力、とにかくパワーのみなぎった人だと文章から伝わってくる。
1番印象的だった言葉は、“人生の最大幸福は職業の道楽化”。

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2023年01月11日

Posted by ブクログ

「人生即努力、努力即幸福」

よく言われている通り、人生と資産管理の基本方針を立てる上での参考になる。が、あまりに浸透してしまっているせいか目新しさはまったく感じない。

その中でも改めて気付かされたのは、
・子孫の幸福を考えるのであれば、財産を残そうとしてはならない
・幸福とは状態ではなく変化によって感じられるものである。上向きなら幸福、下向きならその逆という具合
という点。

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2022年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろなビジネス本を読まなくても、この1冊で十分ではないか…と思えるくらい、ベーシックでシンプルな教え。
解説で「一般解」と書いてあったけど、まさにその通りだと思う。そして、「一般解」だからと言って決して軽んじてはならない。筆者も解説でも説かれているように、そもそも私たち凡人は、この「一般解」ですら、きちんとこなしているのかと言えば全然そんなことはないわけで、とにかく日々の怠惰を猛省し、心を新たにした次第です。

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2022年09月28日

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一般解と特殊解。
この本は一般解の本である。
普通の人が当たり前のことをする。
それを続けることで人生を豊かにしていく。
人生即努力、努力即幸福。
本業を真面目に努力し、稼いだお金を貯金する。
ただこれをひたすら続ける。

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

できれば10代のうちに読んでおきたい本だと思うが、果たしてその年代の子供が共感できるかどうか。だがいつからでも努力するに遅くはないと思う。目上目下との付き合い方など教訓に満ちていてしかし説教臭くない。巻末の解説も面白かった。

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2023年03月25日

Posted by ブクログ

投資家界隈で名著に挙げられていた1冊を手に取ってみました。

自分には余りはまらなかったけど、有名な1/4貯蓄方(最初から1/4を天引き貯金して残りの3/4が最初と思って生活する)を一読出来たのは良かったかな。

貯め方よりも、サラリーマン訓の方が読んでいて共感を覚えれたかな。

【付箋を貼った所】
・貧乏を征服するにはまず貧乏をこちらから進んでやっつけなければならない(p.18)。
・投資戦な勝つには好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を時期を逸せず巧みに繰り返す(p.48)。
・われわれ普通人は君子と小人の間を行ってから義にもさと。、利にもさとらなければならない。
・(仕事の上で遠慮はいらない)「汝の上位は常に空席である」(p.191)

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月給の4分の1を貯金して、ある程度貯まったら投資もしてお金を増やしていく。

億万長者になった基本はこれであり、誰でもできそうではあるが…
・給料日前はごま塩ご飯生活、子どもが泣き言を言おうとも聞かない
・大学の寄付金要請に応じたら、寄付できる金額が大きすぎる、何かよからぬことをやっているのでは?と疑われる
など、ここまでして億万長者になりたいかな?と感じる部分もあった。

学問に専念するために、お金の心配をなくす、というのは納得できるので、ある程度は取り入れたい。
お金があろうがなかろうが、お金に振り回される人生にはなりたくないなぁ。

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

「1/4の給料を強制的に貯蓄へ回し、これを元手に安全第一に投資する」。蓄財の秘訣はいつだってシンプルで、屈強な心構えが求められる

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

2022/04/02
2022年10冊目。
はじめての本多静六氏の書籍。『人生即努力、努力即幸福』はシンプルだけど含蓄ある言葉だなと思った。

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2022年04月02日

購入済み

今の時代からあまりにもかけ離れている。株式にかんしては2割増えたり、倍になったら半分売ってあとは自由に処分あり得ない
山林の売買も夢のような話です

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2020年05月16日

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