長谷川英祐のレビュー一覧

  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    とても、面白くて楽しい本でした。
    アリの研究を通して、遺伝子がいかに利己的に残っていくのか、利他と利己はどう考えるのか、社会の進化とは、一個体も細胞から言えば一つの社会であること、などが、語られます。
    働かないアリの意味が、気になり読みました。働かないアリとは、大変になるまで働けないアリのようで、出番が来るまで待つアリだということでした。

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    2025年10月02日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    働きアリの中にも働かないアリが存在するそうで、なんでそんなことになるのか…!?
    その答えは、「全員が疲れて働けなくなると、誰かがいつもやっている重要な仕事をこなすことが出来なくなり、集団が大きなダメージを受けることを回避するため」だそうです。
    その時々の効率よりも、自分たちの存続を優先するために、一見無駄と思われる働かないアリが存在しているらしいのです。
    「誰もが必ず疲れる以上、働かないものを常に含む非効率的なシステムでこそ、長期的な存続が可能」…生物学的には、無駄にこそ意義があるということがよく理解出来ました。

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    2024年09月18日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    ハウスに放たれたミツバチはなぜかすぐに数が減り、コロニーが壊滅してしまう。
    人間も効率ばかり求めてはいけない、最大限に頑張るときでも2割(時間?)は休む必要があると思えました。
    余裕がないと、効率の下がる事って(考えたり、気付けない)良くありますよね。

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    2024年01月04日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    社会を持つアリの世界の奥深さ、そして社会性という面で人の世界との対比もあり、どんどん読み進めて面白かった。もう一度読んで、更に熟知したくなる本である。働かない働きアリは、無駄に意味を見いだし、それを楽しめることを体現しているのかもしれない。

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    2023年02月27日
  • 面白くて眠れなくなる生物学

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    小難しいところは飛ばして読みましたが面白かったです。
    「ある蝿の雄は自分の子孫をより多く残すために繁殖相手の雌に毒を注入する」というのを見て、個の利益のために相手を尊重しないのは人間も虫も大差ないなぁと。

    個人的にはもっといろんな動物や虫の雑学が紹介されていると思って手に取ったのでガッカリでしたが、高校生物の復習だと思って読める部分も多かったので懐かしかったです。

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    2022年06月02日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    昆虫学にとどまらず、集団意思決定やネットワーク理論、個別最適化など、AI研究に関わってくる部分もあり

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    2022年04月17日
  • 働かないアリに意義がある!

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    働かないアリと窓際族は違う

    巣のアリのうち7割は仕事をせず、場合によっては一生働かないまま死んでいくアリもいるという。
    しかしそれは、働かなければならない時が来ると、今まで働かなかったアリが、今まで働いていたアリと同等の能力を発揮できる極めて有能な存在であるがゆえにできること。
    窓際族やニートのように、何かの代替えにならないものは、この働かないアリと比べる価値のないものであることをうかがい知ることができる。
    大事なのは、有事の際に動ける遊び人を、組織の余裕度として確保しておくことなんだな。

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    2019年03月04日
  • 面白くて眠れなくなる生物学

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    生命には理由がある――生物の驚くべき多様性を「進化」を基軸に解き明かそうとしてくれる本。
    なぜ「進化」かというと、進化メカニズムは全ての生物現象の基盤となっているから。

    ぐっとくるのは、「生物はあえてミスを犯すシステムを採用することで、自らの存続性を確保する道を選んだのかもしれない」という考え方。
    遺伝情報はコピーされて受け継がれていきますが、そのとき、ごく低い確率でミスコピーが起こります。もしこれが完全なら、何世代経っても同じってことに……そんな「進化しない生き物」がいたとしたら、ほんの少しずつミスコピーをしながら、何世代にもわたって少しずつ、そのときの環境に最適なカタチに進化し続けるもの

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    2018年01月27日
  • 働くアリに幸せを 存続と滅びの組織論

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    組織と個人の関係の話。学部の卒論で使った。
    おもしろい。こういう本は好きだ。
    人間の社会についての話を生物に引き寄せて書いている。
    読みやすいけど、身につまされる。
    全部は理解できてないんだろうけど、頭がよくなった気がする。また読みたい。

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    2013年12月19日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    働かないアリと一見すると、ネガティブに捉えられがちな存在だが、視座を上げて見ていくと、持続可能性にとっては必要なものだということが理解できました。その観点において、余裕、無駄、の必要性を改めて理解できたように思います。今は何かしら無駄なく、効率的にという世の中の風潮ですが、アリの世界から人間界に警鐘をならされてるようにも感じました。非常にユニークな視点が描かれておりとても面白かったです。

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    2025年09月25日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    あり社会は人社会を投影してるな感じる。
    ニートは次の働き要員、確かにそれもある。
    しかし、これからの世界、AIや機械がほとんど人の仕事をするようになれば、人自体もいなくなり、より働かなくなっていくような気もしてる。

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    2025年07月20日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    全く働かなくても会社に居座って大丈夫!という話ではない。
    タイトルで働かなくても生きる方法が載っているかと思ったがもちろん違った。
    アリの社会を覗くことによって自分の所属する組織を見つめ直す機械になったし、結局は利他的な構成員による組織が繁栄するのだとアリに教えられた。
    いざ!というときに活躍できるよう、きちんと休養して真面目に働こうと思えた。

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    2024年11月18日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    2010年に発刊された『働かないアリに意義がある』を底本とし、改訂されたもの。2021年初版。改訂版とあるが、うーん、正直どこが変わっているのか。読み比べてみたが、章立てもまとめも同じように感じるのだが。
    ただ、あとがきが追加されているのは、明らかに変わっている点。(ここだけ読むだけでもお得感あり)
    「働かないアリ」以降、筆者の生活がどのように変化したか、また、コロナ過の社会を迎えてしまい、人類がどのように”存続”を考えていくべきなのか。
    「大地変動の時代」に柔軟性を維持するヒントが満載だ。

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    2023年04月21日
  • 面白くて眠れなくなる進化論

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    『面白くて眠れなくなる植物学』から続くこと2冊目。進化論もなかなか面白かったが、植物学の本よりも時系列でストーリーとなって研究の経過がつながっていっているので、集中して読まないと着いていけなくなる。だが、ダーウィンやメンデル等が神の作り出した世界・生物体系論とどう戦い、現代科学にまで発展してきたかが大変わかりやすく書かれていて、面白い。確かに…!なるほど…!の詰まった本。さらっと読めます!

    p.40 生物には交配することのできる同種の個体はたくさんいます。そしてたくさん生まれる子供のうち、大人になるまで生き残ることができる答えはごく1部です。生まれる子供の中で、他の答えよりも現在の環境に適

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    2022年06月26日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    難しく理解が仕切れなかった部分もあるけど面白かった!
    特に反応閾値の件らへん
    他にも女王蜂の精子を体内で生かす事や
    蜂の蜜の場所を仲間に八の字の向きや回数で伝える事とか

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    2022年04月13日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    <目次>
    序章   ヒトの社会、ムシの社会
    第1章  7割のアリは休んでる
    第2章  働かないアリはなぜ存在するのか
    第3章  なんで他人のために働くの?
    第4章  自分がよければ
    第5章  「群れ」か「個」か、それが問題だ
    終章   その進化は何のため?

    <内容>
    5年以上前に一度読んでいるのだが(2016年中経の文庫)、これを改訂したもの。コロナ禍においてより意義が高まったといえよう。進化生物学の泰斗が、”社会”がどのように作られているのかを解いている。アリやハチの社会は、確かに我々人間とは違っているのだが、それでも”似た社会”なのだ。そこをこの本から考えてしまった。「ヤマケイ文庫版あと

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    2022年03月20日
  • ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

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    ネタバレ

    ・巣の中は安全、外は危険がいっぱい。だとすると余生が長い若いアリには巣の中で安全な仕事(子育て等)をしてもらい、歳を取ったアリには外で危険な仕事をしてもらう。結果として死んでしまったとしても余生は短いので巣全体に対する損失は小さい。人間は逆(老人を敬う)のは、過去は老人の経験や知識が有益であったから。現代はどうだろうか?
    ・エサを取りに行く時に、発見したアリのルートを辿らずに間違えてしまうアリがいた方がショートカットを見つけられるかもしれない。
    ・個々のアリは仕事をしたい/したくないという主観ではなく、単に刺激(=業務)に対しての閾値が違うだけ。怠け者も仕事量が増えれば働くようになる。
    ・皆が

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    2022年02月19日
  • 働かないアリに意義がある!

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    同タイトルの本をコミックエッセイ化したもの、可愛い絵柄でとても読みやすい。とはいえ、原作(?)も読むことをお薦めします。

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    2014年10月04日
  • 面白くて眠れなくなる生物学

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    ところどころの遊びが面白い。
    生物学を学ぶ時の、生命のあり方、進化論からの切り口がうなずけて面白い。

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    2014年10月04日
  • 面白くて眠れなくなる生物学

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    生物苦手だった私が楽しめた本。
    暗記中心の生物の教科書をあえてカスと書いた著者さんの勇気がすばらしい。

    DNAの成り立ちの話とか、二重螺旋の結合の仕方が合理的とか、葉緑体とミトコンドリアは異生物から取り込まれたとか生物ロマンを味わえた。

    小ネタで書いてあった、植物はなぜ緑なのか(植物は光の吸収のピークが赤と青にあるので、緑は吸収せず反射する)の話にもなるほど納得。
    って、おかしいな、私物理学科だったはずでそれくらい知っててもおかしくないんだけど(苦笑)

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    2014年06月24日