長谷川英祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会的生物アリ、ハチ、サルからわかることを人間の組織に当てはめて考えた。
効用の考え 人間以外の生物は次世代への遺伝子をどれだけ残せるかで測れるが、人間は異なる。
組織と個体 まず「我々」という認識の範囲がどこまでかという問題。生物は基本的に遺伝子の濃い薄いで測れる。人間社会は、家族、国家、会社、学校など様々な組織に複数属しているケースが多い。個体の効用を無視した組織は成り立たない。ただ生物では、生殖機能を失った働きアリみたいなものもあり、組織に貢献するしかなくなっている。
環境への適応 環境に余裕があれば、指数関数的に員数が伸びる。そののちに環境要因でフラットになり、減少へ転じる。
適応の仕方 絶滅してはいけないため、算術平均ではなく幾何平均的に対応する。つまり、最悪な状況でも生き延びられることを優先するため平常時はバッファーを抱えている。アリでは7-8割の構成員は働かない。また生物は淘汰により後出しで環境対応するが、そのラグにより最適化は不可能。一方人間は、予想ができるし、環境を変えられる技術を持つ。 -
Posted by ブクログ
動物生態学というのか、虫を含む動物の組織や集団行動をベースに、人間組織との比較やその問題点を指摘するといった内容の本。
ハチやアリの巣における役割分担や、いかに多くの遺伝子を後世代に伝えるかを基準に読み解く虫たちの行動原理についての解説は面白い。この分野についての知識が少ないせいか、必ずしもすべてが分かりやすいというわけではないが、観察事実が理論によって筋の通ったストーリーとなっていることが分かる。
人間組織については、動物生態に比べるとやや思考・思想のバイアスがかかって見えるが、まあ筋は通っている。
気になるのは、本書の中で、「○○については××(既刊の著書)に書いたのでそちらを参照」という記載がされていること。本書で初めて著者の本を読む身には、ちょっとつらい。要旨くらいつけてくれても良いのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
2012年8月24日初版
プロローグ
じつは全員が働き者の会社より、腰の重い社員やうっかり者がいる会社の方が、ピンチに強いことだってあるのです。
第1章 個性あふれる職場です
腰の軽いAは仕事の虫、少し重いBはのんびり屋、いつまでも腰をあげないCは・・秘密兵器?
腰の軽いアリA
忙しくても暇な時でもたえず動いている
あまりにも疲れが溜まるとどんな働きアリでも動けなくなる
少し重いアリB
いざというときのバックアップ要員
仕事のスイッチが入ればきっちり働きます
いつまでも腰を上げないC
「その時」がきたら腰を上げて仕事をする仕組みになっている
腰が重いからといって、働きアリとしての能力が他より劣っている訳ではない
第2章 働きアリはつらいよ
生き物の進化の可能性は豊かな「ムダ」のなかにひそんでいるのかもしれない
不揃いであることが集団の全滅を防ぐ場合もある
第3章 働かないアリに意義がある
あとがき