長嶺超輝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
法律は生きている。
無味乾燥なんかじゃない。
使うのは人、作るのも人、縛られるのも人だから。
52ページ
「暴走族は、暴力団の少年部だ。犬のうんこですら肥料になるのに、君たちは何の役にも立たない。産業廃棄物以下じゃないか。」
いや酷い。言い過ぎって気もするくらい、きっつい言葉。
しかし、事件内容を聞けば、暴走族メンバーだった15歳少年が他のメンバーからリンチを受けて死亡した事件という。
賛否両論あると思うが、事件に対する怒りを強く感じる。
いかに真正面から向き合い、罪の重さを自覚させるか。
そこに心を砕いた強い言葉のようにも感じる。
罪を自覚させるとき、必ずしも「配慮」がいるわけではない。
80ページ
「罪は万死に値する。」
神奈川県警が組織ぐるみで、現職警部補による覚醒剤使用の事実を隠匿したとされる事件。
犯人隠避の罪などに問われた元県警本部長に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した際の言葉。
重たい内容なのに、著者の解説に不覚にも笑う。
万死って毎日死んでも27年ですよ!って。
刑の軽重、量刑相場、自身の正義感、このバランスを取るために裁判官が強い言葉を使うこともあるそうだ。
虐待死事件は読んでいて苦しい。
裁判官の言葉も重い。
かと思えば、「私があなたに判決するのはこれで3回目です」と呆れたような言い方をする時も。
私は人が好きだ。
真面目な顔も、失敗したり、笑いを我慢したり、泣いたり、怒ったり、心を出す瞬間がとても好きだ。
確かに世間ズレしている裁判官も、出世が気になる裁判官もいるだろう。
だが、それも人の一面。
自分が裁かれる立場で、あるいは被害者やその家族だとしたら、流石に何でもかんでも笑っていいよなんて言えないけれど。
そうなる前に(できればなりたくない)読めたのはとても良かった!
第二弾は、ないようだが、もし出るのなら読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
タイトルからどんな面白おかしいお言葉集なのかと思っていたら全然「爆笑」ではなかった。
判決を言い渡しての裁判長の言葉は重い。
それに裁判自体の詳細は記載されていないものの、それぞれの罪状は読んでいて気分が悪くようなものばかり。
日々このような罪を裁くにあたり向き合う職業に就いている裁判官達は一体どんな人達なのだろうととても興味が湧きました。
人が人を裁くことの重さや、「司法権の独立」といいながら国を負かす判決を下す裁判官へ起こるの不自然な現象。超多忙な職業ゆえか裁判官の評価が「判決や和解を出した数の多さ」に集約されることなど、コラムも読み応えがありました。
住基ネットや、井上嘉浩のことについても本書を読んでネットでさらに詳しく読んでみたりしました。 -
Posted by ブクログ
タイトルからどんな面白おかしいお言葉集なのかと思っていたら全然「爆笑」ではなかった。
判決を言い渡しての裁判長の言葉は重い。
それに裁判自体の詳細は記載されていないものの、それぞれの罪状は読んでいて気分が悪くようなものばかり。
日々このような罪を裁くにあたり向き合う職業に就いている裁判官達は一体どんな人達なのだろうととても興味が湧きました。
人が人を裁くことの重さや、「司法権の独立」といいながら国を負かす判決を下す裁判官へ起こるの不自然な現象。超多忙な職業ゆえか裁判官の評価が「判決や和解を出した数の多さ」に集約されることなど、コラムも読み応えがありました。
住基ネットや、井上嘉浩のことについても本書を読んでネットでさらに詳しく読んでみたりしました。 -
Posted by ブクログ
いろいろな自治体のキラリと光る珍しいローカル・ルールを47都道府県ごとに紹介。題名は「条例集」と銘打っているが、条例だけでなく、規則、要領・要綱・規程、決議・宣言も広義の「条例」として取り扱っている。
様々な特色ある「条例」を知ることができて、面白かった。特に、地域通貨「彦」を条例上に位置づけている彦根市の「美しい彦根創造条例」が興味深かった。
一方、それぞれの「条例」の内容の紹介が薄いのと、コメントが著者の感想程度のもので、あまり法制的な解説が十分でなかったのが、ちょっと物足りなかった。もう少し、取り上げる「条例」を厳選して、解説を充実させたほうがよかったのではないか。 -
Posted by ブクログ
東日本大震災に便乗した犯罪がいくつもあった。ただ、メディアが
大きく取り上げたのは本書にも収録されている石巻のニセ医者
事件くらいだろうか。
大地震・大津波、そして原発事故。大きな出来事の報道が優先
され、メディアがあまり取り上げなかった事件の裁判傍聴記。
掲載されているのは18例。小説仕立ての事件概要、裁判の
様子、そして著者の感想がワンセットで1章になっている。
出来れば事件概要はフィクションじゃなくて、事実を淡々と述べて
もらったほうがよかったのだが…。
あの大震災が発生した後、海外メディアはこぞって日本人の
モラルを絶賛した。略奪は起きないし、あれだけの大きな災害
なのにパニックも起きない。日本人は凄い…と。
しかし、略奪はあったし、義援金詐欺なども起きていた。それは
怒りよりも情けなさを呼び起こすよね。
被災者を食い物にした詐欺なんて最悪だけれど、被災地に
取り残されたペットを救う為に通行証を偽造した事件なんて
被害者もいないのに起訴するってどうなのよ?
あの大震災ではなくても火事場度聾的な犯罪は発生している。
まぁ、一番の大きな犯罪は原発事故なんだけどさ。
さて、本書でかな~り引っ掛かった部分がある。とある事件の
概要の部分。
「震災時に「火事場泥棒」的な犯行をするのは、外国人の窃盗団
に決まっているし、国外に逃亡されたら検挙は難しいだろうと
思っていたいからだ」
なぁ、これって著者がこう思っているってこと?なんで外国人と
断定しちゃうの?いや、フィクションなのは分かっているけど、
これはダメでしょ。