天野節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者のデビュー作だそうです
いやぁ・・・・・・・
夫婦の騙し合いもここまで行くと
ちょーこわいです・・・・・・
頭脳戦・・・・・
静かなる殺し合いですからねー
主人公はお金持ちであり、容姿端麗であり、理想の旦那さんを持つ女性
だけど、ひとつだけ
彼女は不妊症であった
夫の不倫相手からの突然の電話
子供を身ごもったという・・・・・・
彼女は不倫相手を殺害を決意し、そして・・・・・・
しかし、不倫相手が妊娠していたことが報道されない
むむむむむ???てなお話
誰が主導権を握っているのか分からないってとこがググッと興味をそそりますね~
プロローグにある孫とパチンコが唯一の楽しみというお -
Posted by ブクログ
今時なつかしい「大きな屋敷で次々と殺人事件が。。。。。」という展開。でもそれが、全く古さを感じさせず、女性作家ならではのやわらかい表現ですばらしい本格ミステリーに仕上がっています。
現代ものですからちゃんと警察も出てきて、なぞ解きも刑事がやります。わけのわからない探偵が出てきたり、探偵もどきの主人公がなぞ解きをするいい加減さがないのがいい。犯人の動機も、十分納得できるもの。それなのにストーリーはなんとなく現実離れしてるというか、昔のお屋敷ミステリーのふわふわ感があって、そのギャップがハマる。
読み始めて、本格っぽいなと思った時から注意して文章を読んでいると、かなりはっきりと犯人像が浮か -
Posted by ブクログ
この頃の時代設定はたまらなく心揺さぶられる。ネット注文して宅配業者から日用品が届くようになった今だが、御用聞さんが各家々に立ち寄り注文を取り、米や醤油、お酒、かさばる日用品などを届けてもらっていた時代を生で味わった(サザエさんにも出て来る)。御用聞さんは裕福な家だけでなく庶民の家も回っていた。懐かしい時間を共有できる本書は居心地が良くさくさくと読めた。そういう時代に抗った時もあるのに、今の若者より描かれた登場人物らは身近に感じられ好ましく想像も膨らませやすい。それもそのはず、著者である天野節子さんは御年79歳と知り頭が下がる。プロフィールに依ると自費出版からスタート、作家デビューを大型新人とし
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Posted by ブクログ
ネタバレ400年前の恋物語が現代で起こった事件と結びついている、話の展開は好きだなと思った。しかも400年前の御宿のスペイン船の座礁は史実に基づいていたものであるのも良かった。
ただ、刑事の勘と経験則から犯人にたどり着くまでの展開の中で「~はありえない」「~に違いない」「~に決まっている」と言った表現が出てくるのが苦手だなと感じた。
最後犯人の自白がちょっと、あっさりしすぎてるかなと違和感を覚えた。
また、400年前の恋物語との因果関係に読者は気づけるが、犯人や刑事さん達はたどり着かないままだったのには「え?、なぜ…」と声が出てしまった。気づいたからなんだって話だけど、少し残念だった。 -
Posted by ブクログ
本屋ぶらぶらで見つけた作品。
事故の当事者と目撃者、緊急搬送を断った病院と、それぞれのエピソードで語られる。
事故に関わった人達が殺されていく中で、これは親による復讐なのかどうか…。
病院側は、受け入れても体勢が整っていないので、ほぼ間違いなく助からなかった。
それでも、断った事実と、その理由によっては恨まれてしまう。
当事者は間違いなく悪い。そして、少しでも減刑しようと目撃者に嘘の証言を依頼。
目撃者としても、嘘の証言をしたところで、命が助かるわけでも無い。
しかし、亡くなった子供や家族の名誉の面もある。
そんな、それぞれの思惑が描かれて、最後は娘を亡くした親のエピソード。
何と