【感想・ネタバレ】午後二時の証言者たちのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者お初。
とある交通事故に運命を翻弄されていく人達のお話。

小さな女の子が交通事故に遭って亡くなってしまうだけでも切ないのに、生前の会話や心情等がより描写されてしまうと、切なさに歯止めがきかない。
最終章は読んでて非常に辛かったです。

交通事故なんてのは、結果、誰も幸せにはなれない、我が身への戒めも感じますし、その事故に関わる者は、須らく正直者であって欲しい、と切に願わずには居れない作品でした。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

章が変わると、全くの別の人物の別の出来事のため、短編集かと思い、裏表紙を確認してしまった(長編ミステリーと確かに書いてあった笑)。
読み進むうちに、女児の交通事故から派生した関連人物たちの行状を語っていると納得した。
事故の加害者、その目撃者、被害者の搬送を拒否した病院の医者。さらに、事件を追及する刑事の執念。
章ごとに、彼らの人間ドラマが展開し、物語世界に引き込まれる。
なかでも、最終章の被害者の母の回想は、親子の愛情あふれる描写が胸に迫り、印象的だった。

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2018年04月11日

Posted by ブクログ

羽生桜子ちゃんの轢き逃げ死亡事故に関する人々が、一人また一人と殺害されていく。
犯人は果たして誰なのか。

結局犯人は誰から情報を入手していたのだろうか。最初の手紙は、やはり戸倉病院のあの人だったのだろうか。

スッキリと解決する話ではなかったなぁ。

室井啓三、永光孝太の殺害方法が残虐すぎたのと、最後の終わり方がなんだか…。

事件に巻き込まれた被害者の遺族が、復讐として殺人を犯さないのはどうしてか。
それを考えられた良い機会でした。

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2023年04月13日

Posted by ブクログ

本屋ぶらぶらで見つけた作品。

事故の当事者と目撃者、緊急搬送を断った病院と、それぞれのエピソードで語られる。

事故に関わった人達が殺されていく中で、これは親による復讐なのかどうか…。

病院側は、受け入れても体勢が整っていないので、ほぼ間違いなく助からなかった。
それでも、断った事実と、その理由によっては恨まれてしまう。

当事者は間違いなく悪い。そして、少しでも減刑しようと目撃者に嘘の証言を依頼。
目撃者としても、嘘の証言をしたところで、命が助かるわけでも無い。
しかし、亡くなった子供や家族の名誉の面もある。

そんな、それぞれの思惑が描かれて、最後は娘を亡くした親のエピソード。

何とも胸が痛い作品だった。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

初めての作家さんでしたが、読みやすかったです。
ただ、グイグイと読ませる!という程のものではなかったか、と。

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2022年08月31日

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ネタバレ

大好きな桜子が横断歩道を渡っている時に車で轢かれた。救急車で搬送された最初の病院は外科医不在のため断られ、出血性ショックで桜子は死んだ。羽生志摩子ペンネーム岡田優子、桜子の母は我が子が赤信号で道路を渡ることはありえないと確信していた。
しかし、車道は青信号だったと証言した女がいた。また、受け入れ拒否した病院には外科医がいたが不倫相手と会うためにその日の午後出かける寸前だったという情報を得た。医師、運転手をなんの証拠も残さず出血性ショックで殺し、最後に嘘の証言をした女を殺そうとしていたが、分かれた旦那と夢に出てきた桜子がお母さんの元に生まれて良かったという言葉を聞き寸前のところで止まる。
2020/06/24 12:05

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2021年09月20日

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初めましての作家さん。
よく耳にするスピード違反、信号無視、前方不注意・・・
結果、横断歩道を渡っていた小学2年生の少女が死亡。
しかし、そこに関わる大人たちによって、
ありがちな事故が、そうじゃなくなる。

「レインツリーの国」の中の一文を思い出しました。
「救急車で病院に担ぎ込まれるような重病人が近くにいても
 自分が指を切ったことが一番痛くて辛い、それが人間だ」
証言1つで、加害者と被害者の立場がこれほどまでに
変わってしまうという恐怖すら感じました。

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

娘を轢き殺された母親が、医者とか犯人とかを殺していく話かな?視点が違ったりそれぞれのボロが出たりして面白い。子供を殺されて復讐で殺して自分も子供のもとへ行く…オチは可哀想すぎるけど、子を愛する母の心理を突いてて良かった。


まあ女を見たら男が知れるしそれはそれ、って書いてる。どんな悟りだよ

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2020年09月24日

Posted by ブクログ

文章は読みやすいのですが、ミステリーと思って読んでいたら全くどんでん返しもなく終わってしまった。むしろミステリーと思わない方が良さが伝わったかもしれない。
割と長編なのに盛り上がりが感じられず、それでいてつまらないというわけでもない。なんだか不思議な感じでした。

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2020年02月19日

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