小笠原智史のレビュー一覧
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終盤の見どころが色々とカットされていてダイジェスト版のようになっていたのが残念。いつの間にかピースミリオンをぶつけることになっていたり、気づいたら5博士が破壊工作を始めていたりとTV版を知っていないと何が起きているのか分からない。むしろTV版を知っているからこその違和感かもしれない。13巻でのガンダムチーム出撃は大幅な構成変更をしつつも上手くつながっており、TV版の冗長さも緩和できていただけに本巻の展開は余計にぶつ切り感がひどい。連載終了を急ぐことになってしまい、話が変わらないギリギリまで削ったのだろうか?レーベルが終了となってしまい急遽完結させないといけなくなってしまった小説を以前読んだこ
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“「あのねえ、この前助けてやったろ?少しは感謝ってものを……。」
ビンボー人と呼ばれたオーウェンはまゆをひそめた。
「感謝してるわよ。でも、このわたしを助けられるなんて、あなたにとってもこの上なく名誉なことじゃない?だから、あなたもわたしに感謝しなさい。」
おいしそうに赤い秘薬をほおばるホムンクルスの頭を、そっとなでるフローラ。
「ぼ、ぼくが感謝!?」
「当たり前でしょ!わたしが……そう、このくらい感謝してるんだから。」
フローラはふり返り、右手の人差し指と親指を3戦地ほど開いて見せた。
「オーウェンはこ〜のくらい、わたしに感謝しないと!」
今度は腕いっぱいに広げる。”[P.31]
小笠原さ -
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“「とにかくあしたから、トリシアが来てくれることになって、騎士団としてはありがたいな。たった十日とは言わずに、これからもずっとトリシアに医務室にいてほしいと思うよ。」
「それはレンがこまるだろう?なあ?」
風に黒髪をなびかせたリュシアンが、うで組みをし、思わせぶりな視線をレンに送りました。
「こまらないよ!」
首を横にふるレンですが、顔がこわばっています。”[P.43]
7巻目。
ペガサスを逃がす為に天井に穴を開けたと思ったのだけれど、レンを呼ぶためだったとは。そしてすかさず駆けつけるレンがまた、こう……いいね。
“「ト〜リ〜シ〜ア〜ッ!何やらかしたんだ!?」
入り口に立っていたのはレンで -
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“「……どしたの、それ?」
トリシアはまゆをひそめました。
キャットのスカートの下から、立派な緑のしっぽが見えているのです。
「意外とおどろきませんわね?」
キャットはこちらを向きました。
「変わった患者さんには慣れてるもの。……でも、しっぽが生えるのって、ニキビができるのよりは、ちょっとめずらしいよね。」”[P.25]
6巻目。
安定の可愛さ。ショーンとミノンがこれからどうなるか。
“「あのね。セドリックとレンをくらべたことなんて、一度もないよ。」
トリシアは告げます。
「わたしがつらい思いをしてたとき、悲しい思いをしてたとき、いつもレンはいっしょにいてくれた。小さいころからね。だから、 -
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ヒイロとゼクスの南極決戦、なのだが、ヒイロの自爆からそこに至るまでの過程が飛ばされ、南極へ向かう道中から始まっており何が起きていたのか最初理解できなかった。また、それに伴いヒイロの謝罪行脚とウイングを修復するに至るゼクスの苦悩と苛立ちも描かれないため、南極決戦の意味、何より仮面が割れる意味が薄れてしまった様に感じた。加えてヒイロとゼクスの握手もなくなってしまっていた。特にこの握手は、ヒイロが変わりつつある事を示す重要な握手だと思っていたので、それを落とすというのは少々納得がいかない。戦闘シーンは気合が入っていて見応えがあっただけに、心情の変化を示す部分が弱かったのが残念。
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“「トリシア。」
なるべくオオカミから遠いところに立ったまま、レンが注意しました。
「きみさ、診察に来たってこと、忘れてないか?」
「そ、そうだった!じゃあ、みんな聞いて!どこか調子の悪い子はいる!?」
トリシアは診察カバンを開きました。”[P.20]
ブレない可愛い。
“「もしも、わたしがあなたの前から消えちゃったら……。」
「星に名前なんかつけないよ。」
質問を最後まで聞く前に、答えるレン。
「だって絶対に、はなればなれにはならないから。」
「……そっか。」
トリシアはレンを見つめたまま、瞳をそっと近づけます。
「約束だよ。」
「ああ、約束する。」
レンは、ぽんぽんとトリシアの頭に手を -
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“「なにすんのよ、あんたたち!だまってかわいくしてようと思ってたんだけど、も〜限界!あんたたちって、最低!特にそのヨレヨレの白衣の子!」
そう言ってトリシアを指さすのはマーメイド。川から引き上げられたマーメイドは、またビンに入れられて診療所にもどってきました。
「だから、悪かったって言ってるじゃない!けど、ふつうマーメイドがおぼれるなんて思わないって!ていうか、白衣はヨレヨレじゃないわよ!洗たくしたばかりなんだし!」
幸い、ビンにはまだ三分の一ほど海水が残っていたので、マーメイドはその中におふろのように腰までつかっています。
「見てみたかったですわね、マーメイドがおぼれるところ。」"