児玉龍彦のレビュー一覧

  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

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    カタストロフは一般的には、崩壊と考えられているが、実は一つの周期であり、局所的な変曲点だそうです。
    だいたい50年という周期で経済や生命科学が新しい枠組みに切り替わっていることが書かれていました。
    この本は2022年12月に発行された本で、コロナウイルスの感染拡大の経緯が書かれていましたが、まだ2、3年しか経っていないのに、いろいろなことを忘れてしまっているな~と反省しました。
    安定的な構造がカタストロフという変曲点を経て、次の安定的な構造になるためには、自立した地域からの再生エネルギーと食の供給を基盤とする再生、教育と医療の確立が必要だということでした。

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    2025年01月17日
  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

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    現代カタストロフ論
    経済と生命の周期を解き明かす
    岩波新書 新赤版 1953
    著:金子 勝
    著:児玉 龍彦

    カタストロフとは、安定的な状況が突然破局する現象を説明するための数学モデルだとおもっていました。
    でも、ちょっと、主旨がちがっていました。
    ここでは、コロナの変種、経済危機がくりかえし発生することを説明するのに使われています。

    あるいは、経済が周期的に変化していく内容を、カタストロフをつかって説明しようとしている書です。

    内容はこうです

    ①生物も繰り返し変わっていくが、ある限界までは、「安定的な構造」を保ち、変化は予想される範囲に収まる
    ②しかし、不安定な循環が重なり、「安定的な

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    2024年04月03日
  • 放射能から子どもの未来を守る

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    「何かが変わりはじめた。
     お母さんは、もう昔のように騙されない。
     そういう時代が始まった。」

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    2013年04月28日
  • 内部被曝の真実

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    原発事故の一番の問題は放出された放射性物質の総量が莫大で必ず濃縮が起こり、高線量のスポットができること。対策は食物は全数検査と、地域は学校などを優先して、高濃度スポットを測定して、除染する。わかりやすく書いてあるのでおすすめです。

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    2013年02月20日
  • 内部被曝の真実

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    BIO Tech 2012では、IT創薬に関する講演会の司会をやっていらっしゃいました。政治力学ではなく、医療科学の視点から、ごく当たり前の話を語った本です。

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    2012年05月04日
  • 放射能から子どもの未来を守る

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    論理がどうとか、原子力の専門家ではないとか、そんなことは問題ではありません。被災者のあるいは国民の側に立って権力に向かっていく熱い姿勢に、なるほどと心の奥底から納得しました。自分たちに何が出来るのか。いろいろ考えさせられました。

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    2012年03月17日
  • 逆システム学

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    ネタバレ

    要素還元論でも、構造論でもなく、演繹的に説明するのではなく、現象を説明するという感じに読めました。
    それなら、現象論ではないのだろうか。
    医学を引用しているので、生命だけに限定して解明してもらえるとうれしい。

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    2011年11月06日
  • 内部被曝の真実

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    素人でも非常に分かりやすく読みやすい。

    内容などは他の方にまかせるが、
    東日本大震災では悲しく、絶望の思いもしたが、
    日本には児玉先生のように、正義感に満ち溢れた
    立派な人がいると知り、それは気持ちの上でも救いのように思える。
    先生の人間性に感動する。

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    2011年10月04日
  • 内部被曝の真実

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    YouTubeで国会の参考人としての意見説明を見た。本を読んでしろとなりにも理解できた。国会での発言。専門家とはこの人だと思った。

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    2011年09月29日
  • 内部被曝の真実

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    国や東電を批判している有名どころの科学者や医者の本を何冊か読んだけど、この本はそれらの人たちと少し違った趣がある。

    ”人が汚したものなら、人がきれいにできないわけがない。そのために全力を尽くすのがわれわれ科学者の責任である”p.136

    「今日本が持っている科学技術の力を結集して除染につとめ、日本の国土を元に戻そう!」という強い気迫が伝わってきて、読んでいるこちらも前向きになれる。

    まだ読んでいない人には、ぜひおすすめしたい。日本にこんなに熱く、立派な科学者がいるんだ!

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    2011年09月24日
  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

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    金子勝さん、児玉龍彦さん、ポッドキャストで聞くお話は軽妙でわかりやすく、いつももっと知りたいとの思いを喚起されている。
    本書を読んでコロナのことや経済のことが科学的に分析され、安倍政治がいかに場当たりで非科学的かよくわかる。しかしカタストロフ論というのはどうも難解すぎて戸惑う。
    無策かつ愚鈍な為政者、いま儲けることしか頭にない財界人、日本を牛耳る彼らの指揮のもとでは日本は落ちていくしかないだろう。
    後期高齢者のひとりとなった自分は、若い世代にディストピアを味わってほしくないのだが。

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    2023年09月14日
  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす

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    ネタバレ

    社会もウイルスも周期的に変化していくことがよく分かった。とくに新型コロナウイルスは、性質を変え名称を変え何度も襲ってくるので実感がある。
    日本のカオス的なカタストロフを防ぐため、地域分散・小規模分散ネットワーク型経済構造を作る必要があるとのことである。この役割はいまだこの国をリードしている、昭和型の、中央集権的志向を持った既得権益層には担えないだろう。
    時代を切り拓くロールモデルとして、秋田県大潟村の再生可能エネルギーの地産地消に関する取り組みが紹介されていた。新たな日本の形を示すひとつの具体例であると感じた。

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    2023年06月19日
  • 内部被曝の真実

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    ネタバレ

    子どもと妊婦を守れ! 7/27の衆議院厚生労働委員会で涙ながらに訴え、日本中を戦慄させた著者の、あのスピ-チの全容と補筆解説。

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    2022年10月23日
  • 逆システム学

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    すごく示唆に富む本

    「複雑系」との違い・・・システム全体のモデル化を目的にする複雑系と異なり、調節制御の仕組みや要素間の関係そのものが研究対象

    ノイズとシグナルの峻別・・・重要な差異か、無視してよい誤差か

    「一創造百盗作」−大野乾の遺伝子重複仮説

    ゲーム理論に基づく情報の経済学の限界−年金制度や失業保険制度で論理破綻

    日本企業の「現場監督者(フォアマン)」は、職場の代表であると同時に経営側(制御系)の末端機構である。
    └2つの調節制御の機能が一人の人間に重複し、その機能を果たせないようになっている。
    交渉モデルでは、相反する利害を持つ者同士が交渉しないと均衡には達しないのに、「現場監

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    2018年10月18日
  • 考える血管 細胞の相互作用から見た新しい血管像

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    専門用語以外はとてもわかりやすく、詳しい知識がなくても楽しめた。 こんなに複雑なシステムが体の中で機能していることが信じられない。

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    2018年10月13日
  • 放射能は取り除ける 本当に役立つ除染の科学

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    2011年7月27日の衆院厚生労働委員会での参考人としての発言「それから先程から食品検査と言われていますが、ゲルマニウムカウンターというのでなしに、今日ではもっとイメージングベースの測定器が、はるかにたくさん半導体で開発されています。なぜ政府はそれを全面的に応用してやろうとして、全国に作るためにお金を使わないのか。3ヶ月経ってそのようなことが全く行われていないことに私は満身の怒りを表明します。」が反響を呼びネイチャーの選ぶ「科学に影響を与えた今年の10人」に選ばれた児玉氏の「内部被曝の真実」の続編とも言えるのが本書。

    食品の検査体制はその後進み、2012年秋には福島のコメ袋の全袋検査が可能と

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    2014年10月12日
  • 放射能は取り除ける 本当に役立つ除染の科学

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    除染できるところ、住める所の環境を目一杯良くしていく。それとともに、10年以上も住めないと言う地域では、新しい町の構想を住民のコンセンサスで作り上げていく。それが第一歩ではないだろうか。

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    2013年10月14日
  • 放射能は取り除ける 本当に役立つ除染の科学

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    ネタバレ

    福島第一原発事故の直後から除染活動を主張し推進し続ける著者は、科学的知見と現実を摺り合わせながら、なんとかして福島を再生させる道を見つけようとしている。チェルノブイリから現在に到る間にも、科学は進歩し、放射線測定器の精度やスピードははるかに向上している。そうした科学知識を活用しながらもそれに溺れず、誠実にこの大きすぎる問題に向き合っているように思える。私たち東京都民は、福島に原発を押しつけてその成果物である電力を消費してきた事を自覚して、諦めずに支え続けていかなくてはならないだろう。

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    2013年09月26日
  • 内部被曝の真実

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    確かに、数年・数十年経ってから明るみに出てくる真実ってのは枚挙に暇が無いし、不幸にもそれは、デメリットである場合が多いと思う。だからこそ、その可能性に対しては謙虚でなければならないと思うし、軽んじるようなことがあってはならないと思う。一方で、大きくないリスクにあまりにも拘泥し過ぎて、大勢を見失うようなことがあっても、それはそれでいけないと思うし。要するに、なかなかこれが答えっていう風に片付けるのが難しい問題に関しては、中庸の姿勢で、朝令暮改もアリで、真摯に向き合っていくしかないのですね、結局のところ。

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    2013年09月16日
  • 逆システム学

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    ネタバレ

    生命と経済学における市場の概念に、深い相関があるとする。
    あくまで概論だが、興味深い話ではある。いつか続きが読めるといいなという一冊。

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    2013年08月04日