なだいなだのレビュー一覧

  • カルテの余白

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    単行本は1977年刊。もとは医師向けの月刊誌「SCOPE」連載。毎回、2000字、味のきいた小粒なエッセイが65篇。
    書かれているのは、精神科の医師なだいなだの日常的なエピソード。そこに少々ヘソ曲がりな(でも、ほぼ正論の)考察が加えられる。フランス人の奥さん、育ち盛りの4人の娘たちも登場する。
    毎回、スッと入っていける冒頭、軽妙な展開、本音のトークが楽しめる。

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    2025年08月01日
  • いじめを考える

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    人間関係の問題は生きていると必ずつきまとってしまうものだ。子どもではいじめと呼ばれていたものが大人ではハラスメントと呼ばれるものに変わっている。なだ先生が書いていた時にもあったと思うが、これほどのものではなかったと思う。
    人間には強い力を持った時に、思い通りになることへの愉悦からそれを弱いものに向けたり、自身の欲の開放に用いたりする。大人は年数を重ねた分だけ、それを制御する術を身に着けてくるが、子どもはそれをまだまだ身に着ける段階にあるから、いかんなく発揮してくる。軍隊はまさにその強い力を誇示するところにある。人間のもつ、無意識、生物的、身体的な部分の特徴といってよい。
    そのこと自体はともかく

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    2021年06月05日
  • 神、この人間的なもの

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    ネタバレ

    長らく日本人が抱く、宗教に対する答えが載る本書は、宗教を純粋に分析したい人におすすめの1冊。

    なぜ人は宗教に惹かれるのか?

    宗教の起源とは?

    今の宗教は教祖たちからはどう見えるのか?

    そもそも宗教とは?

    宗教に関するありとあらゆる疑問を2人の人物が対談形式で語っていく。

    めっちゃ面白いです。

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    2018年09月10日
  • 神、この人間的なもの

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    おそらく、彼の遺したあらゆる著書の中で、これが、一番やっかいで、また彼の人生と言ってもいいかもしれない。
    宗教の歴史的経緯とか位置づけとかはそんなもの学者に任せておけばいい。そんなことよりも、宗教はなぜ必要とされてきたのか。宗教を望むひとの精神、これは一体なんだ。神がいるいないとかの不毛なことを考えているのではない。神を望むのも、神を維持するのも、ひとえに同じ人間の心性だ。これ以上でもこれ以下でもない。ならば、ひとの精神に向かって生きてきた自分がこの心性を考えなければ誰が考える。
    このことを考えるのはかなり骨を折ったに違いない。正常・異常など、ただのことばにすぎない。ということは、自分が正常だ

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    2015年12月17日
  • 神、この人間的なもの

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    結局のところ、人間は、宗教をはじめとして、信じる対象がほしいだけなのかもしれませんね。
    そして、教団をはじめとする組織は、大きくなることが目的になるような気がします。

    「キリストはキリスト教を知らない」という視点は、考えてみれば当たり前なんですが、この本で初めて気づかされました。
    また、3大宗教の教祖の弟子は、弟子から抜け出せなかったこと、さらには、宗教の経典化による、本来の宗教の意味(教祖の意図)の曲解など、宗教について「なるほど」と思えることがてんこ盛りでした。
    一神教における神や悪魔の設定も、すごく納得できました。

    平易な文章でありながら、深みのある考察を堪能できるいい本だ

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    2015年08月13日
  • 神、この人間的なもの

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    宗教色の強い国に住んでいて、すごく宗教に関して悩んでいた時期がありました。友人にすすめられ、読んだのですが「しっくりきた」1冊です。
    予言者が心を穏やかにしてくれる存在だったかもしれない、という答えがすごくユーモアがありました。
    対談形式なので、凄く読みやすかったです。

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    2014年07月11日
  • 神、この人間的なもの

    購入済み

    神を否定する本、ではない

    タイトルから勘違いしがちですが、神の実在を否定することがこの本の目的だというわけではありません。「神がいるのかいないのか」を問う内容ではなく、むしろ「神」なるものをめぐる人間の営みに目を向けています。

    現代日本ではともすれば「うさんくさい」「古い」などといった偏見の目で見られがちな宗教というものを、人間くさく、いじらしく、またいかなる宗教の枠組みも超えて誰にでもある営みとしてとらえ直すことができます。

    形式については、著者のなだいなださんの得意技ですが、対話形式をとっているので、話に沿って自分も考えながら読み進めていくことができます。同一著者による「権威と権力」「民族という名の宗教

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    2013年12月04日
  • いじめを考える

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    [ 内容 ]
    ますます深刻化するいじめ。
    私たちはいったいどうしたらよいのでしょうか。
    昔からあったいじめが、人権意識の高まりとともに大人の社会では少なくなったが、学校という場には残ってしまった―精神科医の立場からこう考える著者が、ある高校生との対話を通してこの問題の深層をみつめ、解決への糸口をさぐります。

    [ 目次 ]
    第1章 昔に「いじめ」はあったか―「いじめ」の定義
    第2章 昔にはどのような「いじめ」が…
    第3章 「いじめ」はどこに行ったか
    第4章 そして学校だけに残った
    第5章 「いじめ」の心理
    第6章 増えているから問題なのか
    第7章 処方せん―「いじめ」をなくすために

    [ PO

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    2011年03月26日
  • 神、この人間的なもの

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    三大宗教の教祖は元々精神の病気を治す呪術家で、現代の精神科医と類似してるんだって。教祖たちは2000年早すぎたって言うのは面白い意見だなぁ。。って。

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    2009年10月04日
  • 神、この人間的なもの

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    孤独をおそれるのは群れるため。
    群れるのは生命をつなぐため。
    だから人間は、集団に所属することで、安心するようつくられているのだと思う。
    その欲求を満たしてくれるのが宗教であって、形を変えながら、ずっと人間ととともにあるのかな、なんてことを考えた。

    不幸なことは、属するグループが小さいほど所属意識が強まることだ、といった一文があった。とても共感した。
    もし逆に大きければ大きいほど強まるのなら、もしかすると戦争はなかったのかもしれない。

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    2022年08月23日
  • アルコール依存症は治らない ≪治らない≫の意味

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    ネタバレ

    恐れ多いけど、なだいなだ先生の人としての深みと吉岡隆先生の自らと向き合う強さを感じて、すごいなあと色々考えた。
    支援の仕事をやっている人でも依存性があることに何だかほっとした。セルフケアについてもっと調べてみようと思った。

    ・人を語るということは、自分の理解度を裸にすること
    ・師匠とは喧嘩をして乗り越えていかねばならないもの
    ・想像力があるのにできないならそれは自分の中に抵抗があるということ
    ・承認欲求を満たすのは自分の仕事

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    2018年08月14日
  • 神、この人間的なもの

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    著者はこの本を恥知らずな老人の狂気と言っているが、普遍的でわかりやすく、多くの人々に伝わるべき宗教に対する考察である。

    科学によって神は殺されたが(自分は同意しないが)、宗教はこれからも生き続ける。人々に必要とされ続ける。
    その新たな担い手が心理学になりつつある。
    、と。

    これがボケ老人の狂気か?

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    2017年01月14日
  • 神、この人間的なもの

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    宗教とは何か?という問いはさまざまな人が考えたことがある内容であろう.著者は宗教の根源は何か,ということから論を進める.特に,キリスト等の教祖が現れる前,教祖がいた時代,そして教祖の死後,について,人間集団(教団)がどのように動いたかを予想している.

    キリストはキリスト教の教義を知っているか?とか,意外な問いかけがちょこちょこ書いてありこれも面白い.

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    2014年07月26日
  • アルコール依存症は治らない ≪治らない≫の意味

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    ネタバレ

    先般、亡くなられた「なだいなだ」先生の最後の書籍と思われる。吉岡隆氏との対談集?公開SV?。なだ先生は専門用語を日常のわかりやすい用語で説明されようとして、かえって軽く聞こえてしまうところもあるが、逆に深い意味を込めていることが、この本を読んで何となく感じた。面白い文面があったのであげておく。「常識とは、18歳までに集めた偏見のコレクションである」(アインシュタイン)「難しいことはやさしく書き、やさしいことは深く書き、つまらないことは面白く書く」「古くなって、改めねばならぬ常識が、偏見と呼ばれるだけなのだ」今さらながら、もっと、なだ先生の話が聞きたかった。

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    2013年06月19日
  • 神、この人間的なもの

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    宗教の役割についてわかりやすくまとめられていた気がする。
    宗教ってだけで拒絶反応を示す人が多い昨今、もっと読まれればいいなぁと。

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    2012年05月14日
  • 神、この人間的なもの

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    かつての精神科の同僚だったカトリック信者と無神論者が、齢70を過ぎて、宗教とは何か、神とは何かを語り合う。

    精神科医同士の会話という設定だけあって、切り口がかなり精神医療的。キリストやブッダ、マホメットなど、世界宗教の始祖と呼ばれる人々は優れた精神療法医だった、という大胆な(なださんの他にも、こういう説を展開している人がいるのかどうかは知らないが・・・)仮説から展開される二人の会話は、読んでいると「なるほど」と思えて、確かに理屈に適っているように思った。

    読んでいていちいち納得することが多く、今ではきちんと確立されていることや、すっかり凝り固まった認識も、最初は手探りから始まって、だんだん

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    2011年07月18日
  • 神、この人間的なもの

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    大学時代の友人で精神科医となった二人が「人生を生きてきた末」に、かつて交わした議論を再開する。
    神は本当にいるのか?
    現代を新しい形の宗教に呪縛された時代と見ながら、教義や信仰のあり方からではなく、「信じる」ことを求めてしまう人間の方から、宗教とは何かを考えていく。
    精神医療から社会、歴史まで問いを重ねる対話篇。

    [ 目次 ]
    序章 Tの訪問
    第1章 信者にもいろいろある
    第2章 教義より重要なのは
    第3章 宗教は集団精神療法だったか
    第4章 二千年の後退り?
    第5章 後退りの結果
    第6章 狂いによって狂いを治す
    第7章 精神医療という宗教
    第8章 宗教は死なず拡散した
    第9章

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    2011年05月10日
  • 神、この人間的なもの

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    何十年ぶりかに再会した著者と友人の精神科医二人が、
    若い頃にしていた「神は存在するか」という議論の続きを70才を超えた今再開したらどういう答えになるのかという、その対話。

    って書くとすごく堅いのだけど、実際は文体も軽くてとても読みやすいし、
    キリストやブッダを人間として精神科医の視点で分析しているのもとても新鮮だし、

    他の人のレビューを見ると結論が弱いという指摘もあり、うなづけなくもないですが
    それ以上に
    自分の考えがひっくりかえるようなびっくりすることが沢山つまっていました。

    何をもって狂っているといい、何をもって正常だというのか、とか


    宗教とか何か気になるっていう人も、別に全然そ

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    2009年10月07日
  • 神、この人間的なもの

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    かつての精神科医の同僚T(カトリック)と宗教について、対話方式で語っている。著者は、無神論という立場で読者と同じレベルの意識に立っている。Tとの話を通じて、宗教への思いこみが解き放たれていく。?宗教を信じていると同種類のレベルの信仰を持っているとおもいがちだが、入信理由や信仰の度合いは違っている。?3大始祖であるイエス、ブッダ、モハマドは、それぞれ優れた人間のリーダであり、それを神聖化したのは、後の弟子たちであった。?集団の狂気の存在への気づき。日本の戦争時の国民の精神状態は、狂気といえる。オウムとかなり似た状態であった。集団となりあるイデオロギーをもった状態=宗教と同様の効用を持っている。

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    2009年10月04日
  • いじめを考える

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    みんなが成熟した人間にならなきゃいじめはなくならない。つまりいい年こいていじめしてる奴(お偉いさんと言われてる人でも)は人間的にガキだってこと。かわいそうに。

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    2009年10月04日