神、この人間的なもの

神、この人間的なもの

682円 (税込)

3pt

大学時代の友人で精神科医となった2人が「人生を生きてきた末」に、かつて交わした議論を再開する。神は本当にいるのか? そして、現代を新しい形の宗教に呪縛された時代と見ながら、教義や信仰のあり方からではなく、「信じる」ことを求めてしまう人間の方から、宗教に光を当てる。信仰、精神医療から社会、歴史まで示唆に富む対話篇。

...続きを読む

神、この人間的なもの のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    購入済み

    神を否定する本、ではない

    2013年12月04日

    タイトルから勘違いしがちですが、神の実在を否定することがこの本の目的だというわけではありません。「神がいるのかいないのか」を問う内容ではなく、むしろ「神」なるものをめぐる人間の営みに目を向けています。

    現代日本ではともすれば「うさんくさい」「古い」などといった偏見の目で見られがちな宗教というも...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2015年12月17日

    おそらく、彼の遺したあらゆる著書の中で、これが、一番やっかいで、また彼の人生と言ってもいいかもしれない。
    宗教の歴史的経緯とか位置づけとかはそんなもの学者に任せておけばいい。そんなことよりも、宗教はなぜ必要とされてきたのか。宗教を望むひとの精神、これは一体なんだ。神がいるいないとかの不毛なことを考え...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月13日

    結局のところ、人間は、宗教をはじめとして、信じる対象がほしいだけなのかもしれませんね。
    そして、教団をはじめとする組織は、大きくなることが目的になるような気がします。

    「キリストはキリスト教を知らない」という視点は、考えてみれば当たり前なんですが、この本で初めて気づかされました。
    また、3大...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年07月11日

    宗教色の強い国に住んでいて、すごく宗教に関して悩んでいた時期がありました。友人にすすめられ、読んだのですが「しっくりきた」1冊です。
    予言者が心を穏やかにしてくれる存在だったかもしれない、という答えがすごくユーモアがありました。
    対談形式なので、凄く読みやすかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    三大宗教の教祖は元々精神の病気を治す呪術家で、現代の精神科医と類似してるんだって。教祖たちは2000年早すぎたって言うのは面白い意見だなぁ。。って。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月23日

    孤独をおそれるのは群れるため。
    群れるのは生命をつなぐため。
    だから人間は、集団に所属することで、安心するようつくられているのだと思う。
    その欲求を満たしてくれるのが宗教であって、形を変えながら、ずっと人間ととともにあるのかな、なんてことを考えた。

    不幸なことは、属するグループが小さいほど所属意識...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年01月14日

    著者はこの本を恥知らずな老人の狂気と言っているが、普遍的でわかりやすく、多くの人々に伝わるべき宗教に対する考察である。

    科学によって神は殺されたが(自分は同意しないが)、宗教はこれからも生き続ける。人々に必要とされ続ける。
    その新たな担い手が心理学になりつつある。
    、と。

    これがボケ老人の狂気か...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年07月26日

    宗教とは何か?という問いはさまざまな人が考えたことがある内容であろう.著者は宗教の根源は何か,ということから論を進める.特に,キリスト等の教祖が現れる前,教祖がいた時代,そして教祖の死後,について,人間集団(教団)がどのように動いたかを予想している.

    キリストはキリスト教の教義を知っているか?とか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月14日

    宗教の役割についてわかりやすくまとめられていた気がする。
    宗教ってだけで拒絶反応を示す人が多い昨今、もっと読まれればいいなぁと。

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月18日

    かつての精神科の同僚だったカトリック信者と無神論者が、齢70を過ぎて、宗教とは何か、神とは何かを語り合う。

    精神科医同士の会話という設定だけあって、切り口がかなり精神医療的。キリストやブッダ、マホメットなど、世界宗教の始祖と呼ばれる人々は優れた精神療法医だった、という大胆な(なださんの他にも、こう...続きを読む

    0

神、この人間的なもの の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

なだいなだ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す