なだいなだのレビュー一覧

  • 神、この人間的なもの

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    大学時代の友人で精神科医となった二人が「人生を生きてきた末」に、かつて交わした議論を再開する。
    神は本当にいるのか?
    現代を新しい形の宗教に呪縛された時代と見ながら、教義や信仰のあり方からではなく、「信じる」ことを求めてしまう人間の方から、宗教とは何かを考えていく。
    精神医療から社会、歴史まで問いを重ねる対話篇。

    [ 目次 ]
    序章 Tの訪問
    第1章 信者にもいろいろある
    第2章 教義より重要なのは
    第3章 宗教は集団精神療法だったか
    第4章 二千年の後退り?
    第5章 後退りの結果
    第6章 狂いによって狂いを治す
    第7章 精神医療という宗教
    第8章 宗教は死なず拡散した
    第9章

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    2011年05月10日
  • 神、この人間的なもの

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    何十年ぶりかに再会した著者と友人の精神科医二人が、
    若い頃にしていた「神は存在するか」という議論の続きを70才を超えた今再開したらどういう答えになるのかという、その対話。

    って書くとすごく堅いのだけど、実際は文体も軽くてとても読みやすいし、
    キリストやブッダを人間として精神科医の視点で分析しているのもとても新鮮だし、

    他の人のレビューを見ると結論が弱いという指摘もあり、うなづけなくもないですが
    それ以上に
    自分の考えがひっくりかえるようなびっくりすることが沢山つまっていました。

    何をもって狂っているといい、何をもって正常だというのか、とか


    宗教とか何か気になるっていう人も、別に全然そ

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    2009年10月07日
  • 神、この人間的なもの

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    かつての精神科医の同僚T(カトリック)と宗教について、対話方式で語っている。著者は、無神論という立場で読者と同じレベルの意識に立っている。Tとの話を通じて、宗教への思いこみが解き放たれていく。?宗教を信じていると同種類のレベルの信仰を持っているとおもいがちだが、入信理由や信仰の度合いは違っている。?3大始祖であるイエス、ブッダ、モハマドは、それぞれ優れた人間のリーダであり、それを神聖化したのは、後の弟子たちであった。?集団の狂気の存在への気づき。日本の戦争時の国民の精神状態は、狂気といえる。オウムとかなり似た状態であった。集団となりあるイデオロギーをもった状態=宗教と同様の効用を持っている。

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    2009年10月04日
  • いじめを考える

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    みんなが成熟した人間にならなきゃいじめはなくならない。つまりいい年こいていじめしてる奴(お偉いさんと言われてる人でも)は人間的にガキだってこと。かわいそうに。

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    2009年10月04日
  • 神、この人間的なもの

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    自分を天皇だと信じている、ある精神病患者の話が特に心に残った。
    否、本当に彼がそうなのかもしれない。
    それにしても、宗教と人間というのは切っても切り離せないものらしい。

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    2013年01月11日
  • 娘の学校

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    幼い娘達を相手に、授業と言う名目で音楽や文学・政治などを、優しい言葉で語っている。
    「女らしさ」の様な押し付けが無い、フラットな考えは良い気付きを得られる。

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    2023年10月04日
  • 心の底をのぞいたら

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    本能と理性について、わかりやすい言葉で書かれてて読みやすい。
    社会で生きていく上で本能に従うことに恥を感じがちで、
    つい理性で抑制してる、そうやって生き延びてる気がしてるけど、
    本当に生き延びたかったら
    怖いときは感じ恥ずかしがらずに逃げよと。

    「友情とか社交性とかは、人間が自分の本能的に持っている攻撃性をおさえるために、強められていくものだ。」

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    2018年05月08日
  • いじめを考える

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    ソクラテスとプラトンの対話編を感じさせるような対話でいじめの本質を平易な言葉で明らかにしていく。
    根源的な話から、歴史、文化、社会を考察し、いじめを真正面から捉えている。

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    2016年04月14日
  • 神、この人間的なもの

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    対話形式で、宗教とは何かという問いを考察している本です。

    著者を思わせる無神論者のB氏が、学生時代の友人でカトリックに入信したT氏の訪問を受けて、神や宗教について語りあうという形式で議論が進められています。

    T氏は、結核にかかり死の恐怖に直面したとき、溺れる者が藁をつかむように、カトリックに入信したのだといいます。そのときT氏が頼ろうとしたのは、神についての宗教理論ではなく「人」でした。「人」が彼を信仰の道へと導いたのです。

    そして二人は、仏教、キリスト教、イスラム教をとりあげて、それぞれの教祖たちが「人」として信者の支えとなっていったこと、しかしその後、弟子たちが教祖をまつりあげること

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    2017年12月23日
  • 心の底をのぞいたら

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    分かりやすい切り口で心の役割を教えてもらえる。

    当たり前だけど当たり前じゃない心の話。

    辛い時に深呼吸して思い出すことが出来るとストレスも少ないかもしれない。

    子どもにも読ませてあげたい一冊。

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    2013年07月04日
  • いじめを考える

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    なだいなださん自身と、高校生の対話形式のいじめについての本。
    ジュニア新書っぽい、丁寧な語り口。
    いじめについての過去との比較、いじめの心理など、めちゃくちゃやさしい話をなぞるような本なので、深い議論を期待していた人にとっては拍子抜けかもしれない。
    かくいう私も、筆者の意見をもっと押し出してもいいのに、と思った。
    あと、このなかに出てきた『真空地帯』と『橋のない川』がめちゃくちゃ読みたい。

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    2012年08月14日
  • 心の底をのぞいたら

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    父親が「この本だったら買ってやってもいい」と言うので買ってもらった
    小学生が中1の頃に読んだはず
    子供向けで読みやすかった

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    2009年10月04日