結局逸臣の過去に何が……?7歳の誕生日に何が有ったかは「海外に行く」理由そのものと直接結びついていないのかもしれないけど、この段になって雪にその詳細を教えなかったワケはなんだろう?過去の何もかもを教える必要なんてそりゃ有るわけないけど、多分逸臣が海外へ行き続ける理由の中核を成す部分だろうし、それを教えなかったワケって……?
もしかして3巻で逸臣が語っていた雪に惚れた理由の一つである「嫌な言葉の音を聴いていない」ってのと関係があったりするのだろうか?
この巻では雪・逸臣カップルの他に桜志やエマの事情に関して深堀りされていたね
前巻にてもっと素直になりたいと思うようになった桜志、心に想いを告げられたエマ。雪や逸臣に惹かれる二人にとって前巻にて起きた自身の在り方を変える出来事はすぐに何かしら反映できるものではない
変えようとすれば、それによって苦しみが生まれるし時には醜態を見せてしまう。それはエマの縋り付きであったり、桜志の迷う表情であったり…
ただ、桜志が逸臣とエマの絡みを見てもすぐに決めつけず、一度自分の中に落とし込んで確定するまで何も言わないと決意する。直情的に行動するのではなく、何が雪の為になるのかと考えて自分を抑える様子は良いね
まあ、今の段階では行動の全てに納得出来ているわけではないから、どうしてって苦しみは続くのだろうけど
苦しみの合間につい顔を覗かせてしまった雪への想い。音にならない想いが手の形に拠って雪に伝わるそのシーンは緊張感を持って読んでしまった…
遂に雪にも桜志の想いが通じてしまった……?でも、何もかも遅すぎるよなぁ……
好きな人に振り向いてもらえないエマの苦しみは繊細に描かれていたね。他の娘を受け入れないし、自分にも靡いてくれなかった逸臣。だというのに突如現れた雪によって逸臣が攫われる悔しさ
でも、エマにとってそういった感情が悔しいで済んでいたのは彼女の満たされない想いを受け入れてくれる心が居たからなんだろうな。これまでは当たり前のように傍に居た友達感覚の心。でも、心の告白に拠ってそれは瓦解してしまった
なら友達関係まで終わりかと言うと……。ここで心が勇気と覚悟を持って改めて「友達から始めてみねぇ?」というシーンは良かったなぁ……
きっと心はこれからも大変な想いを抱くのかもしれないけど、彼は諦めないと決めた。その心の決意は逸臣を諦められないエマを変えていくといいな
珍しい逸臣の酔った姿。今回のは「泊まり」なのか「一緒に居る」なのか
色々と慣れていこうとするこの恋人達はこの一夜をどう過ごすのかな…