小林恭二のレビュー一覧

  • この俳句がスゴい!

    Posted by ブクログ

    新聞で広告を見て買い求める。著書の俳句評論の本は久し振り。
    「実用 青春俳句講座」や「俳句という遊び」「俳句という愉しみ」の今に生きる俳人たちのへの評論や句会の実況は、ジュ―ジュー肉の焼ける音が聞こえるようで、取れたての生きの良さが素晴らしかった。
    虚子から兜太までの名句鑑賞の本書には、そんな面白さは望むべくもないかなと手にしたときは思ったのだが、ちゃんと読み始めると、この読書はもう快感としか言いようがない。

    例えばこんな一句を語る文章。
    寒卵 どの曲線も かえりくる
    (前略)そもそも生物というのは、多かれ少なかれ騒がしいもので、無機質の静かな落ち着きぶりとはまったく異世界にあります。しかし生物の根源である卵は妙にしんとしている。そのしんとした感じと冬という季節はよくあっている。なんとなれば、冬は地球本来の静けさが蘇る季節だからです。(後略)

    俳句業界用語もサラっと出てくるが、僕のような素人にも判りやすく、俳句を読む楽しさを伝える文章。自由律、前衛俳句の口語体が、実は表現のバラエティに乏しいという刺激的な論述などもそこここにあり、一気に読んでしまった。ゆっくり読み返したほうがいいかな。

    0
    2015年12月19日
  • この俳句がスゴい!

    Posted by ブクログ

    スゴい!シリーズにとうとう俳句が出た?切れ味鋭く、名句?の解説をしてくれるので、初心者にも読みやすい。まずは、何が凄いのか理解出来ないと始まらないからね。

    0
    2012年09月28日
  • 電話男

    Posted by ブクログ

    吉祥寺の古本屋さんで見つけ、最初は「『電車男』をもじったみたい」という印象で購入。

    奇妙な設定によって不思議な世界観に引き込まれました。

    0
    2012年05月29日
  • ゼウスガーデン衰亡史

    Posted by ブクログ

    壮大な法螺話。500ページあるが、すいすい読める。アトラクション・イベントの紹介という形をとりながら、著者の奇想を次々と披瀝しつつ、「快楽」について哲学する。比較するのは適当でないかもしれないが、乱歩の『パノラマ島奇談』を思い出した。『ゼウスガーデン』の方がクールだが、『パノラマ島』の方がねっとりして印象的だ。それぞれの作品が背景としている時代が違うからだろうが。

    0
    2012年03月06日
  • 宇田川心中

    Posted by ブクログ

    ピース又吉の『第2図書係補佐』より
    2012/2/24-29
    小説?は最近読み始めたものの、これはなかなか面白かった。
    ただ、歴史系は全然なので、とっつきにくかったが、面白かった。
    最後に全部つながるというのも、なかなか面白かった。
    これ映画になったら面白そうだなと思った。
    ドラゴンボールみたいな感じで、つながったのは面白かった

    0
    2012年02月29日
  • 悪への招待状

    Posted by ブクログ

    歌舞伎を解りやすく解説するため、現代の若い女性と男性がタイムスリップしたという少し物語仕立てになった本です。歌舞伎だけではなく、幕末の流行ファッション(?)なども学べる異色の一冊。オチに驚きました。

    0
    2011年11月25日
  • 悪への招待状

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    頽廃の香り漂う江戸・幕末。
    現代の渋谷に遊ぶ若者ふたりをしたがえ作者ともどもその時代へタイムスリップ。
    「運命悲劇」の傑作・河竹黙阿弥の「三人吉三」をテキストにして、歌舞伎の愉しさをたっぷり味わってもらう趣向。
    「月も朧に白魚の…」などの名セリフを織りまぜながら、幕末の風俗、時代背景、歌舞伎をめぐる諸事情、そして江戸庶民の哀しみまでをも活写する。
    悪の魅力に酔いしれながら、歌舞伎が持つ力を現代に甦らせた、著者入魂の新しい歌舞伎論。

    [ 目次 ]
    第1章 いざ、幕末江戸の芝居小屋へご招待(まずは形から;いざ出発 ほか)
    第2章 「稲瀬川庚申塚の場」(稲瀬川庚申塚の場;真女形・岩井条三郎 ほか)
    第3章 「葛西が谷夜鷹宿の場」&「高麗寺前の場」(パロディ;おとせと十三郎 ほか)
    第4章 「御輿が嶽吉祥院の場」(次第に明らかになる真実;お坊、死ぬ決意をする ほか)
    大切

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2014年10月26日
  • 宇田川心中

    Posted by ブクログ

    桜丸がいいお兄ちゃんすぎて素敵すぎる。陰間でも惚れるわ……。途中は時代とか誰の視点かとかころころ変わって結構分りづらかったんですが最後まで読むと大体つながります。

    0
    2009年10月10日
  • 宇田川心中

    Posted by ブクログ

    読売新聞夕刊で連載されていた小説だそうです。

    とにかくダダダッと読み進められたのでビックリ!

    舞台を見ているようなリズム感があって

    ドンドン読みたい、と思わせてくれる。

    宮部みゆきさんなんかもそうなのですが、

    彼女の場合、読み終わった後に、充実感はあれど

    なにかその小説から得られるものが少ない気がします。

    この小説は印象的な台詞も多くていろいろと考えさせられました。

    ただ、この小説に関しては、読む人の環境や状態によって

    印象にも随分とブレがあるように思います。

    僕も来年読んだらどうかわからないし、

    もちろん去年読んでいたら、感想もだいぶ違ったのでは

    ないかな、と思います。まあ、テーマや主張の

    しっかりとした小説はそういうもんなのかもしれません。

    そういう意味でも「舞台のような」小説でした。

    ま、舞台は受け取る側だけでなくて、発信する側にも

    ブレがあるから面白いので、この小説も舞台にしたら面白いかも。

    キャストは… 若いタレントはよくわからないので思いつきませんけど。

    0
    2009年10月04日
  • 三鬼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦前戦後にそんな事があったんだなという驚き!そんで上手く史実とフィクションを混ぜている。だから混乱した、例えばミルカ・シンという名前が出てきたから、え?あのアスリートの?って混乱したり。
    そもそも何で俳句がこんなに悪とされていたのか、これはヒトラーのプロパガンダ的な感じに捉えられてたのかな?と勝手に思ってしまった。
    なんか、俳句とかには全く興味がないけど、面白く読めた。粋な感じ。
    読み終わって、実在した人物かそうでないか調べたりも楽しみの1つかも。

    0
    2026年08月11日
  • 電話男

    Posted by ブクログ

    脱線した部分の文脈や無駄話、言葉遊びなどが秀逸だった。大真面目にふざけているというような印象で良かった。
    プロット自体は、ほぼ何も動かないストーリーだが、電話男の概念、独特な価値観など、世界観の掘り下げが見事だった。確固たる価値観を持つ理解できない人たちとの会話は、暖簾に腕押しというか水と油というか、むず痒さと恐怖を感じた。カルト宗教が成り立っていく様を見ているような。
    大衆が電話男を排除しようとする世論の流れは、頭のない怪物を想起させた。
    終始よく分からないが何だかジワジワと面白い、不思議な作品だった。

    0
    2023年10月29日
  • 日本国の逆襲

    Posted by ブクログ

    相変わらずの大ボラシミュレーション大会。それぞれが短篇のため物語性はイマひとつだが、パロディとしては充分笑える。謎の病気がそのターゲットとなる日本人のカテゴリーを不条理に変えていく「懐瘋譚」、人生を旅に捧げ仙人化(?)していく人間を描く(なんとなく旅の本質を描き出しているような気がしなくもない)「千年観光団」がとくに面白かった。

    0
    2018年10月15日
  • 日本国の逆襲

    Posted by ブクログ

    大相撲の滅亡、日本人の「病気」、画一的で残業大好きで経済が発展して少子化で支離滅裂で大衆的で…
    日本、日本文化を風刺しパロディとユーモアに溢れる短編集でした。

    0
    2018年07月16日
  • この俳句がスゴい!

    Posted by ブクログ

    上から下まで全部足しても十七音。畸形的短さの文藝が俳句。これを支えるのが膨大な過去の韻文の蓄積。一言一言が深い意味を齎す。イメージの蓄積は俳句の表現の精度を極限にまで高める。ジャンル内における表現の切磋琢磨の賜物である。しかるに放っておくとすぐに閉塞してしまう側面もある。それゆえ一定のサイクルで必然の改革が起きる。自足、閉塞、改革の歴史を念頭に置きながら代表的作家の手練を味わった。尾崎放哉の「足のうら洗へば白くなる。」が心に深く滞り残った。

    0
    2014年05月15日
  • ゼウスガーデン衰亡史

    Posted by ブクログ

    東京・下高井戸に造られた、
    アミューズメントパークを巡る、
    皮肉で壮大な偽歴史物語。

    大人向けの快楽を追求したアトラクションは、兎に角振り切れている。
    自分の顔がどんどん変形して、自殺や同性愛を体験できるアトラクションや、巧妙な心理作戦によって、最後は発狂するまで追い詰められるホラーアトラクション。
    個性豊かでニヒル、あるいは芸術に取り憑かれたアトラクションデザイナーたちが生まれ、アトラクションを生み出し、スターになり、時代を彩る。
    私利私欲にまみれた政治家たちが危うげにそれらを運営する。
    その中にも、時折カリスマや覇者が現れ、パワーバランスが変化する。

    まさに民主主義の成り立ちの経緯と、衰亡を、アミューズメントパークという、エンターテイメントでキッチュな舞台で描くという究極の皮肉。

    そんな狂った世界で起きるエピソードは、あまりにもリアル。
    今この瞬間にも社会や地域のコミュニティや、友人知人、TVのニュースの中などで、頻繁に目にするような、ごくありふれた出来事ばかり。
    (それは、政治的なことから、恋愛に至ることまで)。
    なのに、現実の日本とは似ても似つかない「日本」がこの本の中に存在する。
    壮大で、イテリジェンスで、大真面目なブラックジョークを、延々と聞いたような気分。

    ちょっと長い。

    0
    2012年08月21日
  • したたるものにつけられて 自選恐怖小説集

    Posted by ブクログ

    ぶっちゃけ「小林泰三」さんの小説と間違えて買いました。こういう本との出会いもあるのね。ホラーと銘打ってるのですが、ホラーって感じもそうしません。
    「世にも奇妙な系」と私が勝手に呼ぶ「なんか奇妙な不思議な、気味悪い、怖い」っていうお話の短編集です。

    川上から大量の死体が何故か流れてきて、村が怪奇に見舞われる「流れる」。そして、歌舞伎役者の一生をテーマにした「田之助の恋」と「葦屋町綺談」が良かった。

    特に「田之助の恋」は美男の立女形が幽霊に恋をしてしまう話ですが、恐ろしいやら美しいやらで引き込まれました。

    0
    2012年08月15日
  • 宇田川心中

    Posted by ブクログ

    渋谷にある道玄坂は、大和田道玄という山賊が名前の由来になっているそうだ。大和田道玄の娘にまつわる恋のお話。
    愛とは何か、恋とは何か。いろいろと講釈を垂れる輩は多いけれど、この本はその中でも非常にシンプルな答えを与えてくれた。シンプルが故に、深く心に残った。

    0
    2012年07月14日
  • 宇田川心中

    Posted by ブクログ

    男女の縁と輪廻を描くラブストーリー。講談師のような語り口も楽しかったです。恋愛小説は「冷静と情熱の間」以来読んでいませんでしたが、人間の情、業にスポットが当っていて、ただの恋愛小説ではなく、楽しめました。
    途中、佐七(登場人物)の会話が歌舞伎のような節回しになったりして、非常に表現方法が多彩でした。ただ、最後の最後でちょっと荒唐無稽になってしまい、残念。途中まで非常に面白かったです。ちょっと運命ってものを信じてもよいのかと思いました。

    0
    2012年02月28日
  • 宇田川心中

    Posted by ブクログ

    なかなかのボリューム。

    愛は地球を救うってことかな!?

    前世から続く運命の出逢いを待つ日々です。

    0
    2012年02月03日
  • 電話男

    Posted by ブクログ

    100000tにて発見した一冊。

    電話が好きだから電話男になる人、何気なく電話男になることが運命であった人、それぞれが日常生活とは逸脱した

    0
    2010年11月09日