鳥山まことのレビュー一覧

  • 時の家

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    そうだよな、芥川賞ってこういう感じのやつだった。自分は最近ポップなものばかり読んでいたかも…と思ってしまった。
    例えば家についての造形を伝える時、動画や画像の方が隅々まで詳細を手っ取り早く伝えられるのに、それを長々と文字で情景描写するなんて…と序盤は読んでいて思った。ただそれだとやっぱりこぼれ落ちてしまうものがあって、場面をとめて文字で語らないと家にまつわる人々のあれこれは伝えられないかもしれない、とも思った。
    大きく何かが起こるわけではないけれど、登場する人達はみな深い優しさみたいなものをたたえているような気がして、そんな雰囲気が最初から最後まで流れていて、本当になぜだか分からないけど涙腺に

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    2026年06月22日
  • 時の家

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    芥川賞&野間文芸新人賞のダブル受賞作。
    芥川賞は何が良いのかよくわからない、と感じることが多く、村上龍「限りなく透明に近いブルー」、高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」くらいだったが、これは素晴らしかった。

    筆者が建築士ということもあり、冒頭の建物が日に当たる描写からすでに美しすぎる。

    いつまでも売れない古い戸建てに侵入し、絵を描く青年。その家が建てられてから住んでいった3人とその家族や関わった人々の想いが、青年が目にし、触れ、嗅ぎ、感じるものとともに蘇っていく。

    会話が極端に少なく(ほとんどなく)、地の文がひたすら続く。純文学は文章自体を楽しむというのはこういうことか

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    2026年05月13日
  • 駅と旅

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    どれもお初な作家さんで、楽しめた!こういうオムニバス作品て作風も違うから、気分も変えられて、楽しいよね。
    国内から海外まで幅広く。情景を思い描きながら読むのが、楽しいよね。自分でドラマ化してる気分。

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    2026年02月01日
  • 駅と旅

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    松崎有理さん目当てでしたが、他の方々の作品の駅・旅・旅人のどれもひかれるところがあり、思わぬ出会いがありました。
    旅モノの作品集として楽しめ、今度はここに行ってみようと旅ガイドになるのと同時に、こんな面白い作品を書いている作者の他の作品はどんなのだろう?と新しい作家と作品への旅立たせてくれる、そんな1冊です。

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    2025年04月16日
  • 時の家

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    棟梁が亡き妻の遺品から谷川俊太郎の詩集を見つけ、「もう一度やり直せるなら」と繰り返す場面に胸を突かれた。上棟式で見せる矜持と、私生活での喪失の重さのギャップが丁寧に描かれている。ただ全体の筋運びはやや単調だったかな。

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    2026年09月10日
  • 時の家

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    ネタバレ

    「家って言うのは時の幹やから」

    うるさがたの建築士が自分の終の棲家として建てた一軒家、建築士の後、主婦が住み塾の教室を営み、夫婦が住み、次の入居者が決まらない「売り家」の看板が立った状況下で、一人の青年が忍び込む。

    この家に住んできた3代の記憶と青年のスケッチ描写が、延々と書き連ねられていく。時系列順ではなく家に沁み込んだ記憶を掘りだすかのような無作為な描写。初めは戸惑うが、記憶をたどる時の脳裏に浮かぶ光景ってこういう感じやな、と分かってからは文章にゆだねることができた。

    凄いインパクトがあるとか、荒唐無稽に面白い小説ではないが、何かの折に脳みそのひだから、この本の断片がフワッとにじみ浮

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    2026年09月06日
  • 時の家

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    表現が難解な部分あり
    空き家を仕事にしている身として、家が持つ命や息遣いを感じる作品
    家とはただの建物や物質ではないと学ぶ作品

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    2026年08月11日
  • 時の家

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    私にはちょっと難しかったかも。。

    最初がとっつきにくいのはやっぱみんなそうだよな、と島田雅彦の選評や他の人の感想を見ていて思う。
    山田詠美と吉田修一がいう、「物語の立ち上がりが遅い」という点には、ふむふむ。

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    2026年08月06日
  • 時の家

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    建築家の方の目から書かれた小説と知り興味がありました。
    知らない専門用語が沢山あり、表現方法も独特、また時の主人公が過ごした日々が交互に登場し、この家の歴史を俯瞰する目もあり読み進めるのが少ししんどかったです。
    近所でもおそらく家族で賑やかに過ごしただろうと思われる立派な家があっという間に壊され平地になってく姿をよく見かけます。
    ただボー然と破壊されてく家を傍観してるだけですが一つの小説としてまとめあげられるのは流石だなぁーと思いました。

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    2026年07月20日
  • 時の家

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    時間を軸に家を描くのではなく、家を中心にして過ぎ去った時間を描いた作品。建築家ならではの家の丁寧な描写とかつての住人の心理が優しく描かれる。青年は誰なのか。家が作られて壊される全部を見ている作者なのかもしれない。文章には余白がないが、なぜか余白を感じいつもよりゆっくり読んだ。

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    2026年07月13日
  • 時の家

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    家の歴史を、そこに住んできた人の人生の奇跡と共に、青年がデッサンしながら辿る。淡々と続く物語は感情の起伏が小さく、段落がつらつらと続くのでやや好みとは異なる。
    建築に携わる方の職人魂を感じる。

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    2026年06月29日
  • 時の家

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    家って、さまざまな人の様々な人生を見てきているんだよなぁという作品。
    読み進むのがなかなか大変だったが、小生は藪さんの話が好きかな。

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    2026年06月29日
  • 時の家

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    芥川賞受賞作なので期待して読みましたが、
    奥が深いのか、自分としてはイマイチでした。
    でも、祈りきれているのか?死別とずーっと
    会っていない、の違いは?など
    なるほどそうだなと思う場面もあり
    有意義でした。

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    2026年06月27日
  • 時の家

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    『人間の最期と家の最期はよく似ているかもしれへんなあ』
    家を描く仕事の藪さん
    『青年は鉛筆を握る手の側面が真っ黒になっていることに気づいた。時間を忘れてただひたすら描き続けていた』
    その家をスケッチブックに描く青年

    藪さんの後、その家で暮らした人たち
    圭さん夫婦や、塾を開いた緑。
    家はその人たちと共に歩んできた
    その大切な記憶を丁寧に描いた小説でした

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    2026年06月10日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    みんな自分勝手→青春の締めくくり→ジェンダー逆転感→とんでもねえ飛び道具→タイトルに偽りあり→雰囲気最高だけどこれ以上長いと読み続けられないだろう文体。
    5目当てで読んだのだが1と3は構造も似ている気がする。4はあまりにも異物でげらげら笑ってしまった。2は佳作というかうまいことまとまっており後味はいちばんいい。6はさすが海外に飛び出してるだけあって旅感が強く、トリにふさわしかった。

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    2026年03月14日
  • 駅と旅

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    電車旅の相棒に。最後の鳥山まことさんのやつが良かった。旅の良さは、自分と向き合えることと新しいものと出会えることにある。
    「駅」の要素はあまり感じなかったが、旅の魅力が詰まった楽しい小説であった。

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    2026年03月12日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    2026/2/14
    読み終わって、これは何のアンソロジーやっけ?ってタイトル確認したくらい共通点が感じられなかった内容。
    最初の方どんなんやったっけ?と見返したらどれも面白かったのに読み終わっての印象がそう盛り上がってなかったのは最後がしっとり終わったからかしら。
    あと本開けた瞬間「字ぃ小っちゃ!」ってなった老眼。
    まだ読める。

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    2026年02月15日
  • 駅と旅

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    女性が主役のアンソロジーかなと思ったけど違った。
    題名は『駅と旅』だけどあまりそういう感じはしない。

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    2026年01月11日
  • 駅と旅

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    きっかけは、君嶋彼方さん。前に読んだ事があり、別の作品を読みたくて手に取った。特に「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」がよかった。最初にタイトルを見たはハテナマークが浮かんだ。でも、テンポよく話が進んでいくし、女優さんの考え方とか行動力がすごく好き。最後のシーンはスカッとして読んでいて気持ちが良かった。額賀さんの別の作品も読みたい。

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    2025年12月21日
  • 駅と旅

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    タイトル通り、
    「駅と旅」をテーマにしたアンソロジー。

    外れのなさそうなテーマだったことと
    松崎有理さんの作品が読みたくて読んだけれど、
    作家陣が合わなかったのか、
    このテーマと短編のかみ合わせがよくなかったのか
    あまり楽しめなかった。

    主目的だった松崎さんの作品は
    この本に馴染んでいたかは別として、
    個人的には面白かったので
    その点で価値は十分あった。

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    2025年09月30日