北杜夫のレビュー一覧

  • マンボウ 遺言状

    Posted by ブクログ

    「どくとるマンボウ」こと、北杜夫のエッセイ。

    北杜夫が躁鬱病であることは有名な事實である。
    どうやら1990年代はかなりの鬱状態にあつたやうだ。
    しかし、突然1999年〜2000年にかけて、躁状態がやつて來たらしい。

    この作品は2001年3月に刊行されてゐるが、どうやら躁状態から鬱に戻るあたりで出來上がつたやうだ。

    さて、疑問がある。
    それは、文體である。
    北杜夫の文體ではないやうに、私には思へるのだ。
    もしかすると、口述筆記したものに北が手を加へたのかもしれない。

    「(略)といふわけで、僕の遺言として、思ひ出話やら、ヘンテコな話やら、あれこれ、お話ししやうと思ひます。」
    と序文には書

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    2009年10月04日
  • 母の影

    Posted by ブクログ

    北杜夫のお母樣、即ち齋藤茂吉の妻、齋藤輝子は大昔から惡妻の譽れ高き女性である。
    北杜夫がそのお母樣の想ひ出を中心に綴つた、自傳的な作品。

    茂吉への尊敬の念と、その惡妻である自分の母親への愛情とが、輕いタッチでありながら、しみじみと傳はつてくる。

    さういへば私が中學、高校生の頃、「痛快婆さま」としてTVなどにもでていたなあ。
    お年をかなり召されてから、日本人女性として初めて南極にいつたのではなかつたつけ?
    同じ年をとるなら、こんなふうにとりたいものである。

    2003年5月7日讀了

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    2009年10月04日