高橋義夫のレビュー一覧

  • 日本大変 小栗上野介と三野村利左衛門

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    三野村利左衛門の立身出世に小栗忠順がどう関わったのか。斬首される小栗の話は何度読んでも涙が止まらない。江戸から明治にはあっという間に変わっていったのがわかる。

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    2025年05月01日
  • 火付盗賊改 鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」

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     火付盗賊改の成り立ちから消滅までを描いた本書。

     本書を読んで、改めて火付盗賊改の貧弱さ(町奉行や他の幕府組織に比べて)を確認した。

     持ち出し(自費)が多く、むしろ成りたくない厄介な役職であった事は確かである。

     そんな中、中山勘解由・長谷川平蔵・矢部定謙の有能な3名を始め、歴代長官が四苦八苦していたのは明らか。

     ・・・もう少し財政的に何とかならなかったのだろうか?

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    2019年08月26日
  • 火付盗賊改 鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」

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    江戸の放火犯、盗賊、博徒を取り締まった火付盗賊改。時代小説では颯爽たるイメージだが、江戸の庶民には評判は芳しくなかった。鬼平・長谷川平蔵などは例外的であった。

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    2019年08月22日
  • 沖縄の殿様 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記

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    最後の米沢藩主で沖縄の県令となり、明治の沖縄を救った男の物語。上杉鷹山を中興の祖と仰ぐ名門、米沢藩上杉家の最後の藩主・上杉茂憲は琉球処分後の沖縄に県令となり赴く。困窮にあえぐ沖縄庶民を救うため中央政府に改革意見を提示するが、黙殺され解任。しかし今日もなお沖縄で敬愛される茂憲の記録。

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    2015年09月17日
  • 沖縄の殿様 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記

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    明治時代に沖縄県令を務めた上杉茂憲のお話、あの上杉鷹山の子孫だけあって相当な改革派であり、かつ庶民派だったようだ、ちなみに県令とは現代の知事職にあたる。

    当時の沖縄は清国とも深い繋がりがあったため、いち早く沖縄を明治日本の法令や風習に馴染ませる必要があった、茂憲が改革を急いだのはそんな背景もあったようだ。特に心血を注いだ学校教育は、内地への留学制度など沖縄の近代化に貢献している。

    しかし琉球士族への特権廃止や、遊郭に対する取り締まりに反発する既得権益層の抵抗もあって、茂憲の退任後は残念ながら数多くの改革が後退してしまったらしい。

    格差問題や女性の社会進出そして高齢化社会など、もし茂憲が現

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    2015年08月28日
  • 足軽目付犯科帳 近世酒田湊の事件簿

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    北前船で栄えた山形・酒田において、江戸時代を通じて置かれた足軽目付が記録した街の風俗や事件。当時の様子が生き生きと伝わってきて面白い。こそ泥が度々出て追放処分にする話、出奔した武家の娘が自殺して見つかったあとの対応など。足軽目付の引き継ぎのような意味を込めた帳面だからこそ、感想など、正式な記録ではない内容が書かれており、面白い。町奉行に対する批判や嫌味など、似た部署同士によくあるやっかみのようなものも記録されている。

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    2015年03月29日
  • 五稜郭の兄弟

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    幕末に久留米藩領、古飯村出身の兄弟三人が旧幕側として函館戦争に参加した史実に基づく物語。衝鋒隊の隊長となった長男の古屋佐久左衛門、幕府奥詰医になり五稜郭にまで来て函館病院長となる高松凌雲、そして二人についてきた末弟の高松六郎。福岡の地に生まれながら最後は賊軍として函館で新政府軍と戦う三兄弟の行動には幕末の人達の現状を打ち破ろうとする力と世話になった人を裏切らない純粋な生き方が感じられた。

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    2012年03月20日
  • 五稜郭の兄弟

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    戊辰戦争では衝鋒隊を率いて各地を転戦した古屋佐久左衛門、五稜郭の戦いで敵味方の区別なく治療をした幕府の医師高松凌雲の二人の兄弟を描いた小説。
    久留米藩の農家の家に生まれ、兄弟はそれぞれ兵法家、医者として動乱に巻き込まれる。そして転戦の末行き着いた蝦夷地で再会する。
    幕末史では時折このような兄弟愛が目撃出来るから面白い。

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    2010年10月29日
  • 足軽目付犯科帳 近世酒田湊の事件簿

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    江戸時代の庄内藩酒田湊(山形県酒田市)の話である。

    犯科帳なので、当時の犯罪の話が出てくるのだが、その盗品は莫大な金品ではなく、「古着1枚」「米1升」「古鍋」など、非常につましいものばかりだ。酒田湊は付近でも栄えた場所にしてこれだから、当時の日本人全体がいかに貧しかったかが思い知らされる。

    あと驚くのは行政側の人数の少なさだ。江戸時代全般に言えることだが、所謂現業に従事する人数が驚くほど少ない。これでやっていけるモンなんだなぁと感嘆せざるを得ない。

    犯科帳を通じて、当時の日本人の暮らしぶりが実感できる良書だと思う。

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    2009年10月04日
  • 火付盗賊改 鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」

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    鬼平特別で、歴代の火付盗賊改は結構とんでもないやつ揃いやで、という視点での歴代改の評伝。
    割と乾いた感じ。
    鬼平にしても、金さんや大岡越前みたいなんとはちゃうで、もっと毀誉褒貶あんねんで、という評論かな。
    江戸期の犯罪対応が、否応なく難しいものだったっていう視点で読めると思う。毒には毒だが、毒が相乗することもあるわけで。人権より、犯罪撲滅っていうところもあるかな。

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    2024年11月26日
  • 火付盗賊改 鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」

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    ネタバレ

    江戸市中のみならず関八州の強盗や盗人、放火犯を捕らえる役目の火付盗賊改について、彼らの活躍や悪事、評判などをまとめた一冊。
    小説や時代劇で有名だった長谷川平蔵の実像だけでなく、平蔵のライバルだった改役や、大坂町奉行だった矢部定謙、「賤のをだ巻き」を書いた森山孝盛についても、彼らがどんな役人だったかなど、色々な史実をもとに描かれており、なかなか面白い。平蔵って実はこうだったんだとか、矢部の大阪での部下だった大塩平八郎はどんな人だったのかなども描かれている。

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    2022年06月22日
  • さむらい道(上) 最上義光 表の合戦・奥の合戦

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    最上義光というと狡猾なイメージを持っていたが、この本の中ではそのように描かれていなかった。周りの登場人物を知らないこともあり、なかなか頭に入らなかった。

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    2021年12月18日
  • さむらい道(上) 最上義光 表の合戦・奥の合戦

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    父から疎まれ、謀略により廃嫡され青年期まで人質として過ごす最上義光。辛抱の末、家臣達の助けにより山形に戻り父を追放、山形の戦国大名となる。天童氏、伊達氏など東北の国人達と争いながら版図を広げるが、中央では秀吉が天下取りに王手をかけていた。惣無事令、秀次成敗、関ヶ原と難局を切り抜ける義光の姿を淡々とシンプルに描いた一代記。

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    2021年02月14日
  • 佐々木小次郎

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    佐々木小次郎がかっこいい。
    とにかくかっこいい。

    時代劇で、ちょいエロくて、
    かっこよくて、意味深で

    当時小6の私にはとても衝撃だった。
    描写が好き。読んで損しない

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    2012年01月27日
  • 足軽目付犯科帳 近世酒田湊の事件簿

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    庄内藩酒井家の所領である酒田は、蝦夷地や京・大坂を結ぶ海運の要地。
    大小さまざまな船の出入りで賑わい、豪商たちの蔵が建ち並ぶこの町の平穏は、本書の主人公、足軽目付たちによって守られていた。
    彼らが書き残した厖大な記録『御用帳』から、その活躍ぶりをうかがい知ることができる。
    本書は、盗難や殺人、詐欺、汚職から見世物興行まで、興味深い記事を選りすぐって紹介。
    近世湊町の雰囲気をいきいきと今に蘇らせる。

    [ 目次 ]
    第1章 足軽目付の生活
    第2章 天明飢饉と酒田湊
    第3章 米の湊の難事件
    第4章 庶民の娯楽と足軽目付
    第5章 女の事件簿
    第6章 湊町の怪しい人々
    第7章 盗賊たちの

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    2011年04月03日
  • 御聞番 会津藩・最後の隠密

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    会津藩御聞番・大庭恭平の苦難の生涯。
    間者として勤皇浪士と行動を共にする恭平は、敵方の一味として処分される覚悟で密偵活動をする「死間」だった。
    極刑はまぬがれ流刑となり6年の投獄に耐えたが、解き放ちになった時にはすでに戌辰戦争が始まり、会津は賊軍となっていた。

    第二章は衝鋒隊に加わっての戦闘、第三章は敗戦後の斗南藩の開拓が描かれる。

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    2010年12月10日