【感想・ネタバレ】五稜郭の兄弟のレビュー

あらすじ

江戸末期の天保年間、筑後久留米領内の庄屋高松家に生まれた9人の兄弟姉妹。二男勝次と三男権平は、おもに医者を志して国元を出奔。旗本の養子となって古屋作左衛門と名も改めた勝次を江戸に訪ねた権平こと高松凌雲は、医学の道に進んで一橋家の奥詰医師となる。幕府瓦解後、旧幕軍の脱走歩兵「衝鋒隊」を率いて奥羽を転戦、箱館に走った兄と出会った凌雲は、箱館病院長として戦火の中で敵味方の区別なく傷病兵の治療にあたる……。

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Posted by ブクログ

幕末に久留米藩領、古飯村出身の兄弟三人が旧幕側として函館戦争に参加した史実に基づく物語。衝鋒隊の隊長となった長男の古屋佐久左衛門、幕府奥詰医になり五稜郭にまで来て函館病院長となる高松凌雲、そして二人についてきた末弟の高松六郎。福岡の地に生まれながら最後は賊軍として函館で新政府軍と戦う三兄弟の行動には幕末の人達の現状を打ち破ろうとする力と世話になった人を裏切らない純粋な生き方が感じられた。

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2012年03月20日

Posted by ブクログ

戊辰戦争では衝鋒隊を率いて各地を転戦した古屋佐久左衛門、五稜郭の戦いで敵味方の区別なく治療をした幕府の医師高松凌雲の二人の兄弟を描いた小説。
久留米藩の農家の家に生まれ、兄弟はそれぞれ兵法家、医者として動乱に巻き込まれる。そして転戦の末行き着いた蝦夷地で再会する。
幕末史では時折このような兄弟愛が目撃出来るから面白い。

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2010年10月29日

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