柏枝真郷のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読、です。
最初に読んだのはいつかなぁってぐらいに昔の思い出。発行日が1996年ですからね。そもそも、私が買った本じゃないし。
なので掘り起こしてきて再読です。
「硝子の街にて」シリーズの第一巻。
このシリーズは案外お気に入りで、たまに読み返したくなります。NYが舞台で、幼なじみの二人組のミステリー……というと、なんだか違う気がしますが間違っちゃいない。ボーイズラブの要素も有りですが、とりあえず一巻ではそこはおまけ感覚かと。
このシリーズは、私としては心情的な要素が好きなので、ミステリーという感覚は薄いのですが(推理があるってものでもないし)人間の「ああ、わかるわかる」みたいな感覚を一巻から思わせてくれます。
副題の「窓 WINSOW」はウィンドウズと病院の窓。
窓って、こういう風に思うの結構わかる。
ちなみに全然ストーリーとは関係ないですが、読み返して脇役の堀田さんが大変可愛らしく思われました。ほんと、どうでもいい感想だ(笑) -
Posted by ブクログ
ホーリー・アップル三冊目。
前に読んだのいつだったかなぁと思って検索したら、ほぼ一年前だったという。
今回はドイルがどんな幼少時代を過ごしてきたのかが書かれていて、語っているドイルの口調が淡々としている分、読んでいる方は胸が痛かった。
ドイルの弱い…というか、無意識に自己暗示をかけているのかもしれないと気付くハリー。
その後のハリーが恋人の言葉を思い出す辺りと、二人のやりとりにじわりと甘い熱が。
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ハリーの頬を両手で挟んだまま、ドイルが言葉を続けた。「愛してる」
その刹那──ハリーの心が空っぽになった。耳に木霊する「love」の響きだけが急速に心を満たす。
「ハリー?」
琥珀色の眼が、驚いたように大きく開いた。頬を挟んでいた右手をそっと動かし、指先でハリーの眼の下を撫でる。指先についているのは──透明な液体だ。
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通じる相手が腕の中にいる、そんな幸福に満たされたハリーと、それを満たしてくれたドイルの関係がこれからどう深くなってくるのか、すごく気になる所です。
推理の中に絡まってくる人間模様に、やりきれないなぁと感じつつ、それもその時代にあった事なんだろうと。
偏見や差別、そして親子関係に、恋人関係。
それが過ごしていく中で、どうしても存在するものなんだな、と。
他にも、前の事件で出てきた人物や、警察の同僚との掛け合いも面白かったり、微笑ましかったり。
ここを読みながら甘い痛みを感じ、なんか悶える…と一人でにまにましてました(笑)。
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「……ごめん。ちょっと……数分待って」
ハリーはハンドルから右手を離し、うつむいて胸を押さえた。そうしなければ涙がこぼれそうなほど胸が熱かったのだ。どこかへ旅行しようといった休暇の計画を立てるのも久しぶりだ。「……感激して……。きっと久しぶりすぎて、免疫がなくなってるんだよ。ごめん。勤務中なのに」
「いや……今のは俺が悪い。勤務中は意識して切り替えると約束したのは俺だ。うかつに話題にすべきじゃなかった」
ドイルも珍しくうろたえたようだ。「だが、嬉しいよ」
「……僕も嬉しい。あ、でも、これと刑事昇格の件は」
「別なんだろう」
打てば響くように後を続けながら、ドイルが笑った。
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ドイルの口調や声のトーンが想像できて、ちょっと笑ったシーンでもあります^^
ラストを読んだ時はハリーの返答に、彼らしい答えだな、と。
あと、読んでいる途中に。
「それだけしか経ってないのかっ」
と呟かずにはいられなかった。
まだ三冊目なので、これからの展開に期待&見守る気持ちが。
じっくりと想いを育んでくれたらいいな。
他は、文章の書き方にちょっと注目も。
柏枝さんの作品は、色々勉強になります。
そして、毎回槇えびしさんのイラストにも素敵でv
お気に入りのカットは、ついつい何度も見ております^^
今回の、「額をつけて微笑む二人」が、本当に作品自体を物語っていると感じました。 -
Posted by ブクログ
大学時代同じゼミに在籍した2人が、警視庁捜査一課の刑事と警視庁記者クラブの新聞記者となって再会し、同じ事件を追いながら協力しあい互いに成長していくシリーズの3巻目。年が明けたばかりの人でごった返す浅草寺で、身元不明の男性の遺体がみつかる。事故か自殺か他殺か。謎だらけの事件は、思わぬ方向に進み・・・。ライトノベルのレーベルから発売されているので、一応ライトノベルに分類されるんでしょうが、全くラノベっぽさがない気がします。普通のミステリと変わらない感じ。今回残念だったのは、この巻で諸事情によりシリーズ終了だということです。あとがきからの口ぶりからすると、作者さんはもっとこのシリーズを続けたかったのかな?という気もするのですが。まだまだ2人のこれからが読みたかったです。
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Posted by ブクログ
シリーズの2巻目です。大学で同級生だった常泉と八木澤は、刑事と新聞記者になって再会し、2人はお互い協力しながら事件を解決へと導いたのが前巻。今回は、結婚式を挙げたばかりの新婦がホテルの一室で殺されて死体となって発見された。新郎が自首し逮捕され、事件は簡単に解決かと思われたが、状況証拠があがらず、どうやら犯人は他にいるらしいとわかり、常泉と八木澤はそれぞれの立場から事件を追う。前回は事件解決に常泉が一歩リードし、八木澤が協力する形だったけど、今回は逆に八木澤が事件の真相に先に辿りつき、それを常泉に教えるという感じになってました。協力しあうところには友情を感じますが、相手よりも先に真相に辿りつきたいというところは、やっぱりライバルなのかなと思わせられます。ジャンルで言うとライトノベルで、確かに常泉や八木澤などキャラクターの感じはライトノベルっぽいのかもしれませんが、ストーリーは普通にミステリでした。次巻はどんな事件が2人を待っているのでしょうか。非常に楽しみなシリーズです。
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Posted by ブクログ
えー、ここで終わりなの?というところで以下次巻、って感じです。NY市警本部殺人課でコンビを組むセシルとドロシーが事件に遭遇するのはいつものことで、もちろん事件の解決も気になるんですが、それよりもやっぱり2人の関係が気になるというのが正直な気持ちです。作者さん曰く、「男女の友情は成立するか」がテーマなシリーズですが、なんかこの後こじれそうな気がする。そろそろ、シリーズも佳境なのかな。ミステリと、人間関係の妙味を両方一緒に楽しめるのが、このシリーズの魅力だと思います。でも、なんでこのシリーズ『C−NOVELS Fantasia』から出てるんだろう。全然ファンタジーじゃないし。まさか、男女の友情なんて成立するわけないでしょ、って意味でファンタジーな訳じゃないよね?