田中修のレビュー一覧
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サツマイモの食用部は根で、ジャガイモの食用部は茎。
温州みかんの白い筋は、葉っぱで作られた栄養分が果実の中に運ばれる通路で、そこに栄養が含まれているから食べた方が良い。
おコメに「特A」が与えられるのは、香り、白さやつや、形などの「外観」、甘みや旨みの「味」、あり過ぎてもなさ過ぎても減点になる「粘り」、適度な「硬さ」の六項目の評価をクリアできたもの、とのこと。
おいしくて食べやすく、育てやすいものにするための品種改良にも触れているので、野菜の価格高騰に困っている今、温暖化に強く、安定した供給がのぞめる作物を開発してもらえると助かります。 -
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田中修
甲南大学特別客員教授。1947年京都府生まれ。京都大学農学部卒業、同大学大学院博士課程修了。スミソニアン研究所博士研究員、甲南大学理工学部教授などを経て、現職
ラフレシアは大きさも世界一ですが、匂いの強烈さでも世界一の部類に入ります。 その匂いは動物の死骸が腐った匂い、トイレの悪臭のような匂いと言われています。 それはラフレシアの受粉活動に必要なハエをおびき寄せるためだそうです。
私たちは、「変わっている」というと、文字どおり、〝変〟なことと思いがちです。しかし、その目的がまともなものであり、変わり方が世の中のルールに反しないものなら、「変わっている」ことは、〝変〟なこ -
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ネタバレ植物には、月下美人、オオオニバス、セコイアなど目立つすごさもありますが、本書では秘められたすごさが紹介されています。田中修「植物はすごい」、2012.7発行。①成長力(生産能力)がすごい(光合成)。キャベツ、5㎎のタネが4ヶ月で1200gに(24万倍)。植物は自分たちの食料だけでなく地球上の全ての動物の食料を賄っている ②栗の実の防御:鋭いイガ、硬い鬼皮、渋皮 ③病原菌の退治:ネバネバ(ムチン):山芋、オクラ、モロヘイヤ ④有毒物質で守る:アジサイの葉(青酸)、チョウセンアサガオ(アトロピン) ⑤紫外線の活性酸素と闘うために、抗酸化物質であるビタミンC、Eを体内に ⑥夏の暑さと乾燥に負けない
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よく知られたフルーツから、あまりよくは知らないフルーツまで50種の楽しい蘊蓄話。とにかくフルーツにはビタミンなどの栄養が豊富なのには驚く。ビタミンCをはじめポリフェノール、ビタミンE、ビタミンA、βークリプトキサンチン、ヘスペリジン、ペクチンなどの食物繊維、アントシアニン、カロテン、クエン酸、・リンゴ酸・酒石酸などの有機酸、ミネラル(カリウムやカルシウム)、ブドウ糖、果糖など、それぞれの果物によって多少はあるが、「こりゃ、毎日フルーツを食べるべきだ」とつくづく思ってしまう。温州ミカンを食べていると肝臓障害の目安のrーGTPの数値が、アルコール類を飲む人でも上がらないというのだ。さっそく酒飲みの
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植物達の脅威的な生きる力に、
いつも感動させられる!
「植物のいのち」
田中修著 中公新書
成熟したリンゴからは、エチレンという気体が放出される。
エチレンが空気中にわずか八万分の一という低い濃度で含まれるだけで、ツボミは開かず、花はしおれることが知られている。
「拡散」
昼と夜の長さに反応する性質は、「光周性」
「越冬芽」
植物が、一定期間、寒さを体感することで、花を咲かせるようになる性質を「春化(バーなりゼーション」
葉っぱの中の水分に糖が多く含まれるほど、葉っぱの凍る温度が低くなる。「凝固点降下」
抗酸化物質の代表は、ビタミンCとビタミンEです。
花や果実の色素は、抗酸化物質。その一 -
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植物に毒があるのは食べられないようにするためと病原菌などから身を守るためである。実際には食べられないと困る事情もある。
①注意!有毒物質をもつ身近な植物ージャガイモ、スイセン、ヒガンバナ、イヌサフラン、チョウセンアサガオ、ユウガオ、ベラドンナ、アジサイ、ヨウシュヤマゴボウ、ビワのタネ、スズラン、キョウチクトウ、マメ、ドクセリとドクニンジン、バイケイソウなど
②人間以外の生き物に毒になる物質ージョチュウギク、クスノキ、ヒノキ
③毒が薬にも!植物から生まれたお薬ーイヌサフラン、トリカブト、クソニンジン、ヤナギ、ニンニク
④上手に摂ると役に立ってくれる植物たちーヘマトコッカス、コーヒー、グレープフル -
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「えっ これなんという名前でした?」
「それは タケニグサですよ
森の鹿も食べないので
こうして いっぱいそこかしこに
生えているのですよ」
しばらくしてから
「えーっ と これはなにでした?」
「それは タケニグサですよ」
と 同じような時期に同じ質問をして
ようやく10回目ぐらいにして
ようやく覚えることができる。
「えぇ わからないことは
何度も聞けばいいのですよ
私も 初めはそうでしたから」
と 山野の道を歩きながら
私の 植物の師匠は 話してくれた。
いままで
知らなかった 植物(動物)が
名前がわかるようになると
まるで 世界が見えてくる
ぐらいの心持に 楽しくな