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Posted by ブクログ
元大蔵官僚である著者が、日本型資本主義の形成とその背後にある文化的背景について論じるとともに、今後の日本がめざすべき社会のありかたについて考察をおこなっている本です。
まずは、アメリカ型のグローバル資本主義と、サブプライム・ローンに端を発する世界経済危機によってその権威が失墜した経過についての解説がなされ、つづいてバブル経済と崩壊後の経済の低迷に苦しむ日本社会についての説明がなされています。
その後著者は、山本七平などの日本文化論を参照し、「空気」にもとづく意思決定がなされる日本社会のありかたの問題点の指摘がなされるとともに、渋沢栄一が「士魂」に根ざした経済活動についての考察をおこなっていたことに着目して、日本の社会が陥っている危機を打開する可能性を見いだそうとしています。
著者は大学時代に、民俗学的な観点を導入して日本の政治の分析をおこなった京極純一に学んだ経験をもっており、本書でも京極が柳田國男とならんで必読書としていた山本七平の日本人論の解説に多くのページが割かれています。ただ、日本人の文化的特殊性にもとづいて日本経済の特質を解明する立場と、純粋に経済史的な観点から日本経済の歴史と現状を分析する立場とのあいだには、なお大きなへだたりが存在しているように感じてしまいます。
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ビジネス・実用
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