田中修のレビュー一覧

  • 植物のひみつ 身近なみどりの“すごい”能力

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     身近な植物の中に秘められた疑問点を「ひみつ」と称し、答えに戸惑う「ふしぎ」を解明するというスタイルで書かれている。一つ一つの問題点を明確に解説するのでとても読みやすい。時々植物学以外のふしぎにも言及するのが愛嬌で、筆者もそれを楽しんでいることが伺える。
     ひまわりは太陽の方向を向いて咲いているのではないとか、あじさいの葉をカタツムリは食べないといった私達がもっている常識の誤りを正してくれるのもおもしろい。
     

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    2018年07月15日
  • 日本人と資本主義の精神

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    昔のファイナンスの連載が面白くて、期待して購入。最初は面白く勉強になるのですが、第1部の終わりぐらいから怪しくなる感じ。最後の1940年体制の議論は参考になるかなあ。一揆とか押込とか空気とか、日本の資本主義との関連がうまく入って来ませんでした。反省。

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    2018年05月19日
  • 植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫

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    NHK子ども科学電話相談でも素敵な回答を聞かせてくれる田中先生。
    植物について「へぇー!」と思うことがこの本にも多く書いてあり、感動した。
    「植物ってすごいんだよ」と言ってみたところで、人にそのすごさはなかなか伝わらない。毒を作る、とか、身を守る、とか、生き残る術をいろいろとっている、といってもその感動はイマイチだ。
    だけどこの本のレベルで「詳しく」書いてあると、新鮮な感動と実感がある。
    私も人にすごさを伝えるときには詳しく言おう、と思った。

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    2018年01月10日
  • 植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫

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    2016最初に読んだ本がこの本でよかった、と思えるくらい面白かった。正確には、興味深い内容が書かれていた。普段我々が何の気なしに接している植物の色、香り、味などが植物の生存本能、つまりタネを守って残すための植物の工夫によったものであることが、多くの例を用いて、分かりやすく説明されている。植物を見るときにこの本の内容を思い出し、その植物の工夫に感心することであろう。暖かくなったら植物園に行ってみようかしら。

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    2016年01月08日
  • 植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫

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    毎年NHKラジオで行われる人気放送、「夏休み子ども科学電話相談」で植物を担当している、田中修先生が手がけた本です。
    「いっぺんいうてみよか?」の名フレーズは、今年の夏に、Twitterでもちょっとした人気でした。

    一応大人向けとなってはいて、高校生物程度の専門用語も出てきます。とはいえ全体に文章は平易です。
    時折、漫画のように笑ってしまうような、コミカルなエピソードも挟まれています。
    なので実際は小学校の高学年児童や中学生でも楽しめると思います。

    因みに、巻末で謝辞を述べられている高橋亘先生も、今年の夏に電話相談の植物担当を行っていた先生です。

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    2015年11月11日
  • 植物はすごい 七不思議篇 知ってびっくり、緑の秘密

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    ネタバレ

    2015/9/11 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/1/11〜1/18

    田中先生の植物関連本。何度か直接お話を聴かせて頂いたことがあるが、独特の語り口調そのままの親しみやすい文体に導かれ、植物の不思議の世界に引き込まれる。サクラ、アサガオ、ゴーヤ、トマト、トウモロコシ、イチゴ、チューリップと日常大変親しみのある植物が題材なので、興味を持って読み進められる。高校生くらいの時にこんな本に出会えていたら、植物学者を目指したかもなぁ。

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    2017年01月19日
  • 入門 たのしい植物学 植物たちが魅せるふしぎな世界

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    植物学の入門書。とにかく読みやすい一冊。

    著者はマスコミに呼ばれることも多い研究者。そのせいか、人がどういうところに興味を持つのか、どこで理解に苦しみ引っかかるのか、それをよくわかってるのだろう、という印象を受ける本の作り。
    序盤は少々俗っぽい事例を取り上げつつ読者の興味を惹き、徐々に話を深めていく。
    書いている内容は高校生物レベルのもので知識量を増やすという目的にはあまり適しませんが、植物関係の本を読んでどこか分かったふりになっている部分を押さえてくれている一冊なので、分野全体に見通しが付きやすくなる一冊。
    高校教員との交流もあるようで、高校生向けの実験に関する記述もある。良い入門書。

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    2015年01月06日
  • 雑草のはなし 見つけ方、たのしみ方

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    たぶん家族や友人よりももっとも身近な存在なのではないかと思うくらい近くにあるのだけど、その存在は「雑草」ゆえに普段気にも留めない。
    しかしこの本を読んで、雑草に謝りたくなった。雑草は健気にたくましく生きている。それなのに、、、
    明日からは世界が変わって見えるだろう。まいにちの出勤の道のりが楽しくなりそうだ。
    そんな気持ちにさせてくれる本でした。

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    2014年01月12日
  • フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」

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    おもしろすぎる。自家不和合性、雌雄異株の理由、品種の生まれ方、植物の生きる工夫とそれを巧みに利用する人間の知恵!
    冗談エピソードだけの項もあって田中先生、お茶目。

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    2013年08月28日
  • 植物のあっぱれな生き方 生を全うする驚異のしくみ

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    おもしろい!植物の尊厳!満を持して生きている姿が素晴らしくて、ちょっとしたことで動揺したり迷ったりする自分の生き方のヘナチョコさを思い知らされる。
    本川達夫「ゾウの時間ネズミの時間」に通じるものを感じた。人間なんて特別でも何でもないし、凄くも偉くも何ともないよ、と思わされる。

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    2013年06月30日
  • 雑草のはなし 見つけ方、たのしみ方

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    先日の『植物はすごい』がなかなか面白かったので、同じ著者のこちらを入手してみました。まずは第1章「春を彩る雑草たち」をこれまたなかなか面白く読み、第2章「初夏に映える緑の葉っぱ」以降はまたその時期に読むことにします。(笑

    名前の由来についても、先のヤマケイの図鑑とは別の由来も記載されており、興味深い。
    先の図鑑ではカラスノエンドウは「サイズ」が由来と書いてあったが、こちらは「実が黒くなるから」と。また、シロツメクサは図鑑では「詰め」が由来とのことだったが、こちらでは文字通り「爪」と。まあ、それだけいろいろな説があるということで、楽しいじゃないですか。
    ハルジオンとヒメジョオン、なぜ片方は「ジ

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    2013年04月06日
  • 葉っぱのふしぎ

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    可憐な花や美味しそうな実に隠れてしまいがちだが、葉っぱは、植物そして動物たちすべての命を引き受けて、黙々と光合成をしている。
    太陽の光と地中の水と二酸化炭素から、酸素とデンプンを作り出すその働きは、何ものにも代え難いのだ。
    本書は、植物を心から愛する著者が、葉っぱの気持ちになって記した、葉っぱの本である。

    [ 目次 ]
    第1話 葉っぱがおこしたミステリー
    第2話 時を刻む葉っぱ
    第3話 光の色を見分ける葉っぱ
    第4話 働き者の葉っぱ
    第5話 葉っぱのパワー
    第6話 葉っぱの悩み
    第7話 葉っぱの運動

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆

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    2011年06月12日
  • ふしぎの植物学 身近な緑の知恵と仕事

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    去年一回読んで,現在再読中。平易な文章でややこしい植物の仕組みについて語られている。目から鱗が落ちる箇所がいくつもあった。特に,発芽・種皮・植物の五感のはなしはとってもおもしろい。動物のように自由に移動できない植物だけれど,限られた場所で生き延びるためにあらん限りの知恵をふりしぼっていることがわかる。そしてまた,目には見えないこうした仕組みを一つ一つ解き明かしていく人間も,やっぱりすごい。

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    2010年05月24日
  • 入門 たのしい植物学 植物たちが魅せるふしぎな世界

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    葉の吸収スペクトルと作用スペクトルのとこは自分も高校の時引っかかっていたのを思い出し、あらためて葉の光合成のメカニズムのすごさを知った。

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    2009年10月04日
  • 入門 たのしい植物学 植物たちが魅せるふしぎな世界

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    植物学と言うにはジャンルがかなり偏っている気がするが、読んでいて楽しい。興味を持たせると言う意味では入門なのかもしれない。実験についても色々書かれており、できれば実際に実験してみたい。

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    2009年10月04日
  • 植物はなぜ毒があるのか 草・木・花のしたたかな生存戦略

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    読み易くて面白かった。
    毒がある植物は幾つか知っていても、体内に入るとどういう作用があるのかとか気にした事なかったな、と読んでいて気付いた。
    どれも面白かったけど、トリカブトと河豚の毒が正反対の作用なのが特に面白かった。
    一緒に摂取すると暫く毒の症状が出ないとか、そういう事もあるのかと。
    もう一度読もうと思う。

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    2025年10月17日
  • 雑草散策 四季折々、植物の個性と生きぬく力

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    ネタバレ

    植物の雑学をたくさん知りました。セイヨウタンポポ強すぎる。

    ◎スミレ
    生存戦略①
    タネの表面にエライオソームというアリの好きな物質をつけることで広範囲にタネを散布させる
    生存戦略②
    花の後ろに袋状の「距」を持つことで花粉を運ぶ昆虫を選び、受粉効率を高めている
    生存戦略③
    花びらの縞模様はネクターガイドの役割を果たしている
    生存戦略④
    上記3つでもタネを残せなかった場合の保険として、閉鎖花(自家受粉する花)をつくる

    ◎オオイヌノフグリと松ぼっくり
    フグリとは陰嚢を指す言葉で、実は松ぼっくりの「ぼっくり」もフグリが訛ったものと言われている。
    松ぼっくりは乾燥時(晴天時)に開き湿潤時(雨天時)に

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    2025年08月15日
  • 植物たちに心はあるのか

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    人間は植物がいないと生きてはいけない

    植物は人間がいなくても痛くも痒くもない

    人間と植物の共生という言葉はおこがましいのではないか という考察になるほどと思った

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    2025年04月30日
  • 植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫

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    植物と動物の循環は芸術的。植物が光をデンプン等のエネルギーに変換して、それを摂取した動物は体内でエネルギーに変換して活動し、もとの水と二酸化炭素に戻って動物の体内から出てゆく。
    植物は食べられる代わりに、動く動物に種を運ばせる。
    動けないというハンディは植物を戦略家に仕立てた。
    その戦略を確立する為には、夥しい先人(先植物)の命をかけたトライアンドエラーが重なっているだろう。
    ピーナツの戦略など、どうやって確立したのか、どういうプロセスを経て行き着いたのか、とても想像出来ない。
    人間と彼岸花の共生、紫外線他自然環境への適応、読みどころ沢山だった。

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    2025年01月10日
  • 植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫

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     植物はすごい! 自分では動けないけど、その生き残り戦略は動物となんら変わることなくすごい。

     植物は水と空気中の二酸化炭素と太陽光でブドウ糖やデンプンを作っているわけだけど、それは動物には絶対にできないことだし、人間も今のところどんなにコストをかけても、それはできないこと。植物はそれだけではなく、アミノ酸も脂肪もビタミンも成長に必要なものは全部自ら作っている。これはすごい!

    植物のすごい! が満載の本。
    少しくらいなら動物に食べられてもいいように進化し、あるいは一定程度は動物に食べられるように進化したり、逆に食べられたいないものは渋みや辛みを持ったり、猛烈な毒を持つように進化したり。

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    2024年12月16日