田中修のレビュー一覧
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植物たちは、根から吸った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、葉っぱでデンプンをつくる
学校で習ったし、もう当たり前の常識的なことになっているが、実際「どんなに費用が掛かってもいいから、水と二酸化炭素を原料に、太陽の光を使ってデンプンを作ってください」と依頼して引き受けられる人はいない
何気なく当たり前に感じていたがやはり植物はすごいことを静かにしている!
そもそも何も食べなくて生きていることがすごい!
「だって自分たちで作れるんですもの!」
⁉︎⁉︎⁉︎
し、失礼しました!
そう、先に書いた通り、植物たちは自分たちで、光合成によりデンプンやブドウ糖を作りだし、これらをエ -
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クイズ形式になっているので、正解・不正解を楽しみながら読むことができた。
80問。
そういえば生物で勉強したな、と思い出すこともたくさんあった。
記憶力に自信がないので、読んだことをすぐに忘れてしまいそうなのが、残念だ。
植物は動かない、なんてことない。
驚くべき存在だ、と感じた。
2005.8.24
ともかく面白かった。
生物って、本当に面白い。
ソメイヨシノが全て接ぎ木で増やされている、とか、全く知らなかった。
植物って、人間に似ているところがあるんだ、と驚いた。
2008年に売り出される種なしのビワも食べてみたい。
でも、高いんだろうなぁ。
植物についてもっと知りたい。
この本は保存版 -
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身近な植物にも不思議がいっぱい。
そんな植物の「すごい」特集。
何というか、休日の昼下がりに日向ぼっこしながら、おじいちゃんの話を聞いてる感覚になってくる一冊でした。
種々の花々や果実の生態系云々よりも、それにまつわる蘊蓄の方が興味を惹かれてしまった。言葉の語源や、神話、その他、著者のほっこり感想など。
そんな中、初めて聞いた熟語。
「歳寒の松柏」
歳寒は寒い冬を意味し、松柏はマツと、ヒノキ科のヒノキやサワラ、コノテガシワなどの樹木を指す。これらはいずれも常緑樹で、寒い冬にも緑の色を変えないことから、どんなに苦しい時でも、信念を貫き通すことのたとえに使われるそう。
良い言葉ですね。
古来、神社 -
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ふつうの植物は窒素を土の中から吸収するが、ハエトリソウは生きた虫の体からそれを吸収する。痩せた土地でも生きられるための防衛手段として身につけたものである。自然界において生き残ることができたものというのは、環境の変化に対応できたもの。植物たちは様々な工夫を凝らして、自分の置かれた場や状況の中で生き残っている。人間は植物と違って動き回ることができるものだから、ついつい自分に合わせた環境を求めてしまう。場を求める努力も必要だが、時には自分が置かれた状況に合わせることも必要だということ。相手や環境を変えるのではなく植物のように自分自身を変えてみる。やってみれば、それまで気づかなかった自分の力が発揮され
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ポピュラーな果物から、
日本ではあまり知られていないけれど、
おいしくて世界で愛されている果物まで、
50種類の果物をかんたんに解説し、
さらに果物の「なぜ?」と思えるようなところの
おもしろい話を盛り込んだ本です。
ポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE。
抗ガン作用だとか、長生きに大事だという抗酸化物質ですが、
ぶどうだとかレモンだとか果物に多く含まれるものです。
でも果物って、おまけというか趣向品みたいなもので、
僕がスーパーの青果担当をしていた時には、
野菜ほどなんてぜんぜん売れない、
と先輩から聞いたし実際そうだったのだけど、
でも、たくさん食べたいものですよね。
日本人の果物摂 -
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ときどき、人間の生き方に寄せて、植物の生態を語る部分がうっとうしいが、知らなかった事実も多く、読む価値はあった。
・タネは3000年以上もの間、都合の悪い環境(温度、水、酸素、光)を耐えしのいで、発芽のチャンスを待ち焦がれていた。
・モヤシは光が当たると、伸長が止まる。
・花は生殖器官。
・ナシ、サクランボ、ソメイヨシノは接ぎ木で増やされている。
・雄株と雌株がある植物に、サンショウ、イチョウがある。
・東京が日本一早い開花宣言を出すのは、高知や宇和島、熊本より、温度が高いからではない。冬の温度が高いため、春になっても、これらの地方のソメイヨシノのつぼみの目覚めが悪いから。
・暑さと寒さはタ -
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色とりどりに美しく香り高いフルーツという名の球形は
その中にいったいなにをかくしているというのか
みずみずしく芳醇な甘酸っぱさを期待してこれを割ったならば
その中から人間の赤ん坊が生まれてきたという昔話もあるように
人々は、みずからの心の楽園をその美しさに投影する
アダムとイヴもまた
エデンをしのぐすばらしい楽園を
リンゴのなかに期待したのかもしれない
しかし食べてしまえば、それも文字通り「梨のつぶて」だろうか?
いや、残された種を見る、そのときこそ我々は
「歴史」とむきあう機会に立っているのだ
皮は風呂にでも入れればよいだろう
写真がたくさん使われてて楽しい新書
さいきんこういうの多いです