田中修のレビュー一覧
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フルーツの話
後半に行くほど、あまり馴染みのないフルーツが出てきて、おもれーくいてーとなる。
メジャーな果物はたくさんの蘊蓄があるけど、そのマニアックなな方、もう少し情報があったらなぁ〜と。 -
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NHKラジオ第一で放送されている「子ども科学電話相談」回答者などでおなじみの田中先生の新刊(2020/1/25初版)。
季節別(新春・早春・春・初夏・夏・秋・冬)でそれぞれの時期に咲く花が挙げられている。
その他で「時刻を知らせる植物たち」もある。朝に咲くアサガオ、10時頃に咲くマツバボタン、夕方に咲くオシロイバナ、夜に咲くツキミソウ、夜中に咲くゲッカビジンなど。この区分は特徴的だと感じた。ご専門の分野でしたっけね。
さて。タイトルに「日本の花」とあるので洋花は含まれないと思い込んていたのだけど、そんなことはなくて、春にはチューリップやカーネーション、夏にはハイビスカス、冬にポインセチア。現代 -
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なぜ「昆虫はすごい」やこの「植物はすごい」、「雲の名前」といった自然科学、柔らかくいえば、自然の営みに目が向くのか。それは私が4歳から10歳くらいまで、人里はなれた山に中の一軒家で、大人たちに囲まれて過ごした歳月が、いつも心の底にあるからで。
山に登らずに「お~い」と叫んで帰ってくるこだまを聞いたことがあるだろうか、遠くの山が煙り、瞬く間に迫ってきた夕立に追いかけられるのを知っているだろうか。
回りに言わせれば私の元風景だと言うことだ。そこで自然の中で体験したことが、後で気がついたある寂しさとともに、一時期自然の草木や四季折々の移り変わる風景や音の中で育ち、大人が話してくれる民話などで育ったと -
Posted by ブクログ
植物に関する素朴な疑問の数々、「なぜ骨もないのに立っていられるのか」「なぜ芽は土を押しのけてこられたのか」「なぜ葉っぱは緑色なのか」「なぜ芽は上に伸びるのか」「なぜ根は下に伸びるのか」等々……これらに答えるべく並べられた様々なキーワードを軸に、植物の不思議な性質・生態が明らかにされていく。キーワードの例を挙げると、「吸収スペクトル」「フィトクロム」「頂芽優勢」「光周性」「フロリゲン」「FTタンパク質」「バーナリゼーション」……初見の言葉だらけですわw
中でも感銘を受けたのが「限界暗期」。これはツボミができるかできないかの境目の夜の長さのことで、なんと15分間隔の精度を誇るらしい。イネのある品 -
Posted by ブクログ
ネタバレオールカラーで見開き一ページ分がQ&Aになっていて読みやすく楽しかった。世界一大きい花、小さい花。毒がある花など楽しく読めた。あと言われてみれば当たり前のことなんだけど同じ種類の植物は一斉に花開き子孫を残す。花開く時間が決まっていて花時計になるほど正確だというがすごいなと思った。午前4時アサガオ、6時ハイビスカス、7時ホテイアオイ、8時キシンバイ、8~9時ポーチュラカ、マツバギク、オオイヌノフグリ、ハコベ、カタバミ、9~10時タンポポ、チューリップ、クロッカス、ムラサキカタバミ、タマスダレ、11~12時ゴジカ。午後2時ヒツジグサ、3時ハゼラン、4時オシロイバナ、7時ツキミソウ、10時ゲッカビジ
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田中修 「植物はすごい 」植物の特性を わかりやすく説明した本。植物のすごさに驚き、植物も 次の世代に 命をつなげるために 生きていることに 気づかされる。植物を見る目が変わる。特に 菜の花が 肥料、なたね油、バイオディーゼル燃料、土壌の放射能汚染緩和効果に驚いた
植物のすごさ
*少しくらい食べられても生きていける
*食べられないためのトゲ、渋み、辛み、毒を持つ
*カビや病原菌を退治するための かさぶた、香りを持つ
*葉が親株から落ちても 腐葉土となって 親株を育てる
食べられても生きていける
*小さい種から 大きい野菜に成長する
*自分でエネルギー源となるブドウ糖などを作る
*自分でアミ -
Posted by ブクログ
電柱の上部に、ノウゼンカズラはどうやって芽吹いたのか。
元の株は何年も前に絶えてしまっていたのに。
赤色のレンコンを品種登録するまで、どんな過程を踏んだか。
ガラスビーズでどうやってキノコを育てるか。
こういった面白い話題が次々に上げられ、謎が解かれる。
特に面白かったのは、キノコの話。
高齢化が進むキノコ農家が、原木栽培をやめられない理由、しかし味がいいはずの原木栽培のキノコが高くは売れない理由など、社会的な問題から新しいキノコの栽培法が生まれていくのが読んでいて面白い。
本書の最後は遺伝子組み換えの可能性について述べている。
昔、バイオテクノロジーに脚光が当たった時、未来を支える技術と -
Posted by ブクログ
田中先生の本は基本どれも似たような内容。植物学を少しでもかじった人には当たり前でも、一般人は知らないようなあたりで、読めば感心できる程度の難易度のことを取り上げて書いている。最先端の学説や数式とは無縁で、いい意味で古きよき一般向け学術書の趣。
『植物はすごい』は様々な植物を取り上げたが、これはサクラ、朝顔、ゴーヤ、トマト、トウモロコシ、苺という身近な植物6つをそれぞれ別の章にして、その「不思議」の謎を解くという形で解説している。
面白さは一冊目の方が上だが、これはこれで使い道がある。サクラと苺以外は夏に観察しやすいので、子どもの夏休みの自由研究に使える。親が読んで、ここに書いてある実験をすれば -
Posted by ブクログ
植物って、確かにすごい。そして面白い。
特に後半の、植物が紫外線や熱、寒さから身を守る戦略については興味がそそられた。
日中の気孔からの水分の蒸発を防ぐために、夜二酸化炭素を取り込む仕組みを作り出したサボテンなどのCAM植物。
それから、次世代を作り出す仕組みの話も。
温州ミカンが日本原産ということ自体知らなかったけれど、この種のないミカンも、花粉が種を作る力がないだけで、雌しべがほかの品種の花粉を受粉すればきちんと種ができるそうだ。びっくり。
無花粉スギの話も面白い。
無花粉なので、種はできない。
花粉ができる杉の花粉で受粉させることで種を作るそうだ。
しかしそれだと、花粉ができる杉か