田中修のレビュー一覧
-
『植物はすごい』に続いて、今度は身近な植物七種、すなわち、
サクラ、アサガオ、ゴーヤ、トマト、トウモロコシ、イチゴ、チューリップ、
についての七不思議を解き明かす。
トウモロコシを筆頭に、二酸化炭素を効率力吸収できる酵素(PEPカルボキシラーゼ)を持つ植物をC4植物と呼ぶなんて、全く知らなかった。...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちが普段よく食べている野菜について、栽培されるようになった経緯と効能を記した「ありがたい」本。
野菜は健康に欠かせない食材であることを再認識できた。Posted by ブクログ -
植物も生存のために色々と戦略を立てていることが判る一冊。
以下は個人的になるほど、と感心した点。
■ワサビの学名は「ワサビア・ヤポニカ」という。
■ゴーヤーは熟すとタネのまわりが甘くなり食べられる。
■イチジク、パイナップル、パパイヤにはタンパク質を分解する物質が含まれる。
■アジサイの葉っぱには...続きを読むPosted by ブクログ -
電柱の上部に、ノウゼンカズラはどうやって芽吹いたのか。
元の株は何年も前に絶えてしまっていたのに。
赤色のレンコンを品種登録するまで、どんな過程を踏んだか。
ガラスビーズでどうやってキノコを育てるか。
こういった面白い話題が次々に上げられ、謎が解かれる。
特に面白かったのは、キノコの話。
高齢化が...続きを読むPosted by ブクログ -
田中先生の本は基本どれも似たような内容。植物学を少しでもかじった人には当たり前でも、一般人は知らないようなあたりで、読めば感心できる程度の難易度のことを取り上げて書いている。最先端の学説や数式とは無縁で、いい意味で古きよき一般向け学術書の趣。
『植物はすごい』は様々な植物を取り上げたが、これはサクラ...続きを読むPosted by ブクログ -
光合成。トゲや毒による保身の術。少々食べられても平気。
種は自力で飛ばすか、動物を利用するかして、勢力拡大。
紫外線をものともしない抗酸化力。殺菌力。樹木は超長生き。
などなど、人間にはできないワザの数々。
太古の昔に海から上陸を果たして以降、植物たちは黙々と努力を重ね、
それらの能力を身につけて...続きを読むPosted by ブクログ -
植物って、確かにすごい。そして面白い。
特に後半の、植物が紫外線や熱、寒さから身を守る戦略については興味がそそられた。
日中の気孔からの水分の蒸発を防ぐために、夜二酸化炭素を取り込む仕組みを作り出したサボテンなどのCAM植物。
それから、次世代を作り出す仕組みの話も。
温州ミカンが日本原産という...続きを読むPosted by ブクログ -
サクラ、アサガオ、トマト、トウモロコシ、ゴーヤ、チューリップ、イチゴ。身近な植物達の不思議を丁寧に解説してあって、とてもためになった。サクラが花を咲かせるには寒い季節を経ないといけないなど、目からウロコ情報が満載。たまには全く仕事と関係ない本を読むのもいいな。Posted by ブクログ
-
これまで全く触れることのなかった分野です!
本屋で何となく引かれるものがあったので、手を伸ばしてみました。
サクラは、なぜ春に花が咲くのか?
なぜ、ソメイヨシノの開花は“はなやか”なのか?“はかない”のか?
イチゴのタネは、どれか?
チューリップは、なぜ球根で栽培するのか?
など身近な植物に焦点...続きを読むPosted by ブクログ -
植物の光合成が、すべての生物(動物も)のエネルギー源だということなど基本がよく分かり興味深かった。そうした基本のほかに、種なしのフルーツがなぜ子孫を残せるなどかなどの疑問も解決できた。様々な植物の話題に及んでいるので、個人的に関心がないものに対してはやや退屈。ただしそれを飛ばし読んでも買った価値があ...続きを読むPosted by ブクログ
-
タネの発芽条件は,「水,空気(酸素),適当な温度」と五年生の教科書には出ています。
そして,親切な先生方は,「発芽には日光は関係ない」ということまで説明したりしています。
しかし,本書を読むと,これまで,常識だと思っていたことが,?????となります。
この夏,本書を基にしたレポートを読む機会があ...続きを読むPosted by ブクログ -
植物のあまり考えなかった生きる仕組みがわかりやすく解説されている。すごいが続くので、ややマンネリ感を抱いてしまうが、雑学として持っておいて損はないと思う。畑作りや庭づくりの参考にもなった。Posted by ブクログ
-
田中修さんの本2冊目。最近観葉植物を育て始めて「植物はすごい」を読み面白かった為、本書も読んだ。植物学について全くと言っていいほど知識はない。最初の方は知識がなくとも楽しめたが、終わりの方にちょいちょい専門用語が出てきて置いていかれた感じがしたので、もう少し解説が欲しいと感じた。田中修さんの本は楽し...続きを読むPosted by ブクログ
-
植物の知られざるすごい生態を、「婚活」と「子孫を残す」いう観点から主に見た本。
もう少し、「身を守る」という観点での生態を知りたい人には、同じ著者(田中修)の『植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)』がおすすめだそうです。Posted by ブクログ -
小学生レベルの理科から高校生物レベルの植物生理学の分野がわかりやすく説明されています。
ただし、進化論や植物の五感の話は少し恣意的であるかな、と感じました。
例えば、植物は変化する環境に適応できるように生殖進化した。(自然選択の説明ができていない)
植物種子を食塩水に浸けると反応するのは味覚がある...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
木の背丈が3メートル伸びたら、下から1メートルのところにあった枝の位置は、何メートル高くなるか?
アサガオの花は、なぜ規則正しく朝に開くのか?
キクの花はどうして一年中売られているのか?
―などという問題を楽しく考えているうちに、いつの間にか植物についての基礎が身につきます。
[ 目...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の植物に対する敬愛の念に溢れた本。
読んでいて楽しくなりました。
前半、中学・高校時代の生物の授業を復習をしている気分になる。
理解しやすく、読みやすかったのだけど、途中から言葉が難しくなるのが欠点。Posted by ブクログ -
とにかく「やっぱ植物、すごいなあ。」「ちゃんと生きてるんだなあ。」というのが素直な感想です。他にも「チューリップはバブル経済の元祖」「ナシの20世紀はゴミ捨て場の中から生まれた」とか興味深い話も。でも、「ふしぎ」とはあまり関係ないのだが、個人的にいちばんグッときたのは笹、竹に花が咲く、それも60年、...続きを読むPosted by ブクログ
-
田中修(1947年~)氏は、京大農学部卒、同大学大学院博士課程修了、米スミソニアン研究所博士研究員、甲南大学理学部助教授・教授等を経て、同大学特別客員教授・名誉教授。専攻は植物生理学。植物に関する一般向け書籍の執筆多数。
本書は、題名の通り、我々が日頃目にしている植物たちの生態の「すごさ」を、具体的...続きを読むPosted by ブクログ