田中修のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
栽培方法から美味しく食べられる保存方法まで簡潔にまとめてくれている。果物の入門書ってところか。
初版の‘13年以降情報系のテレビ番組が増えているからか聞き覚えのある効能もチラホラ出てきたけど、何だかんだでいざ子供に聞かれると自分なんかはたちどころに回答に困るんだろうな。
栄養学みたいな分野って、いつも難解な横文字成分を中心に講じられる印象だったから、クイズもまじえた子供にもやさしい解説は有り難かった。(いい歳してそれを言っているのも問題だけど…)よく口にする果物でさえ種からヒラヒラとした花が咲いて、実(固体)になる過程を追うと生命の神秘を感じてしまう笑
メロンの網目模様の謎なんか今まで知 -
Posted by ブクログ
この本は植物の巧みな生き方をわかりやすく解説している。
本書は本筋の理解に必要な化学や生物用語を解説しているので理系の知識に詳しくない人でもわかりやすく読み進めることが出来る。
また所々に日常生活で見る植物の例やそれにまつわる日本文化の由来が語られ読者の興味を引くように工夫されてとても楽しめるようにもなっている。
一章
植物は光、二酸化炭素、太陽光を利用して自身で栄養を作り出せる。また外敵から身を守る手段としてトゲを利用。
二章
味(渋み、苦味、酸味、辛味)を利用して身や種を守ったり、反対に成長した種を運ばせるためにわざと食べられるように実を甘くしたりもする。
三章
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Posted by ブクログ
ネタバレ植物はすごい
生き残りをかけたしくみと工夫
著者 田中 修
中公新書2174″
2012年7月25日発行
植物の仕組みについて、種の保存の観点から分かりやすく解説した本。物語性があってとても楽しく読めるし、読んでいると植物はすごい、えらい、と思えてくる。なかなかの人気本らしい。
自分の身を守るため、トゲを備えたり、実や体に毒を含ませたり、まずい味にしたりと、植物は工夫する。しかし、子孫を同じ場所ではなく、他の広いエリアで繁殖させるためには、動物や虫の機動性を利用するしかない。そこで、柿のようにまだ種が出来ていないうちは渋く、種が出来たら食べてもらえるように甘くなる。食べてもらって、食べて