上條一輝のレビュー一覧
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面白くて一気読みしてしまった…
前作も楽しめたけど、今作の方が情景が目に浮かびやすくて、なんだか映画1本観終わったような気分です^_^
高所恐怖症だから、終盤のシーン、最初斜め読みしてしまった(無事に過ぎた後、もう一度戻って読み直ししたけど) 登ってないのにちょっと足元が不安定な気分になるの、不思議だね〜。。
あと、途中のとこでしっかり騙されたし(笑) まんまと引っかかって、それもフルネーム出てきてるのに次の章に行くまで気がついてなかった(笑) ショウゴ氏母が、私の知り合いと同姓同名っていうのに気を取られてた(笑)
帯のあの言葉がとても気になってます…
次作楽しみにしてます! -
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ネタバレ〈あしや超常現象調査〉シリーズ2作目。面白かった。今回はポルターガイストやサイコキネシス(念力)がテーマ。東城目線と越野目線の章が交互に続いて、第2部から東城のとこが父親になっているという、よくある展開に全然気付かなかったー。犬井が事故った時に車を動かしたというのにはくーっとなった。ほんと天才だよ犬井ちゃん!しかしこんな人を操れるほどの力をもつ人間がいたら。電磁波の話も興味深かった。ヒツジとヤギの話も。私はヒツジだろうなぁ。マネージャーの半田の飛び降りのとこも怖かったわ。ラスト、晴子の過去も明かされる。親子心中の生き残りか。しかし、帯に『次作で完結』と書くのは早過ぎではないか。寂しいじゃないか
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「変な怪談を聞きに行きませんか?」と会社の後輩に誘われ、高山カレンは一緒に怪談イベントへ。その後、怪奇現象に悩まされることに。濡れ雑巾を床に叩きつけた時の音のような「ばしゃり」という音が聞こえ、床に汚水、ドブ川のような臭い、どれも暗闇で起こる。藁をもつかむ思いで、『あしや超常現象調査』に助けを求める。調査によって徐々に分かってくるのだけど、高山カレンの様子がおかしくなっていく…。
高山カレンはどうなってしまうのか…?
ものすごく怖いというわけではないです。でも面白かったです。たぶん『あしや超常現象調査』のメンバーが良かったからかな。リーダーの晴子はサバサバしてていい。アシスタントの越野はビク -
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ホラー小説初心者なので色々読んでいる途中ですが、好きな系統に出会えた!と思いました。
ばりばりに恐怖を煽るというよりも、事象は事象としてオカルト方面からもリアリティ方面からも探って解決していきましょうというお話。
とはいえ、ちゃんと能力の備わったキャラクターも登場するのでリアリティ思考一辺倒ではないのも面白いところ。
登場人物一人一人に好感が持てて(名前だけの磐井教授ですら)、キャラクターの作りがとても丁寧でした。それぞれを掘り下げた物語も是非読んでみたいです。
伏線というか、事象の繋がりなんかもきちんと辻褄が合うように用意されていて無駄のない構成でた。
続編をぜひ!と思っていたらもう出て -
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【短評】
「このホラーがすごい!(2025年版)第1位」「第1回創元ホラー長編賞」「ベストホラー2024第1位」の三冠を成し遂げた上條一輝のデビュー作。
先日読んだ貴志祐介の「さかさ星」が「このホラーがすごい!(2025年版)2位」であったことから「アレ程の作品を上回る評価を得たのだから傑作に違いない」と手に取った一冊。成程、実に完成度の高い作品であった。
オカルト研究会で奇妙な怪談を聴いた日から、高山カレンの生活は一変する。
暗闇に響く奇怪な水音とドブ川の様な異臭。怪異が日常を侵食していくなか、助けを求めたのは「あしや超常現象調査」の二人、越野草太(こしのそうた)と芦屋春子(あしやはるこ) -
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映画宣伝会社に勤める芦屋晴子と越野草太は、「あしや超常現象調査」として、様々な超常現象を記録・調査して、YouTubeで発信している。売れない俳優、東城彰吾の依頼で、彼の実家で起きるポルターガイスト現象を調べていく。
物が勝手に動いたり、鏡に幽霊?が映ってたり‥。派手さはなくても、読んでてわりと怖い。でも、ポルターガイストを心霊現象としてだけではなく、科学的なアプローチも加えて解明しようとするのが、面白い。心霊現象を信じない探偵と、スプーン曲げで有名になった超能力者も調査に加わり、話は怖いながらも賑やかに進んでいく。
東城の出生の秘密など、意外な展開が続いて飽きない。途中、読者を欺く仕掛けも