水野太貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
会話のわずか0.2秒の裏側で何が起きているのか。その認知プロセスを解き明かす本だと思い、興味を惹かれた。
実際、方向性はその通りだが、読んでいくうちに少し違和感も出てくる。
言語学や音声学のトピックが次々に現れるものの、それらが明確に一本の軸に収束していくわけではない。「結局どこに向かっているのか」と立ち止まる場面もある。
ただ、その散漫さは欠点であると同時に、この本の読み方を決めている気もする。つまり、断片を拾いながら読む本だ。
自分にとって引っかかったのは、テクノロジーとの接点だった。
本書で語られる認知の仕組みが、AI、とくにディープラーニングや生成モデルの挙動と妙に重なって見える。 -
Posted by ブクログ
乳幼児期の子供の言い間違いをイラストと共に解説している。
期待していたより解説の量が少なく、あくまで言い間違いの事例集であることに留意したい。
しかし、人間がどう言語を習得していくのか、その過程が垣間見ることができた。
特にあとがきで触れられている「言語の経済性」についてはなるほどと思わずにはいられなかった。
なぜ同じ言葉に複数の意味があるのか。それぞれの事象を表すのに新しい単語を作っていては単語を覚える量が無限に増えてしまう。そこで多義語にすることで脳への負担を減らし、経済性を高めているのである。
子供の言い間違いは時に大人の発想を超えるものがある。言い間違いを正すのではなく、ときに子供の柔 -
Posted by ブクログ
ゆる言語学ラジオのパーソナリティのお一人、水野さんの著書。
水野さんのゆる言語学ラジオでのキレが良すぎるので、それに慣れてしまったリスナー脳には活字だとちょっと刺激が足りないかも。
でも、うちの子たちもこんな可愛い言い間違いしてたなーとか、この間違いのパターンは大人でもあるなぁとか、私もこれは言語学的に繋がりがあるのではと思ってた!とか、これがアリならもしかして◯◯もか?とか、ラジオ(YouTube)だと聞き逃したり流したりしてたところも含めてあちこち考えを巡らせられるのは楽しかったです。
頭のいい人に分かりやすくモノを教えてもらうのは楽しいなぁ。
大人は「言い間違い」というけど、間違いと