水野太貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
会話って、思っていた以上に精密にできているんだなと驚いた。
人は会話のターンをわずか0.2秒ほどで交代しているという。1秒の沈黙でも違和感が生じるという話には「たった1秒で?」と思った。だけど、考えてみれば「えーと」「うーん」と言いながら話すのも、違和感を生じさせず、ターンを保持するための発話なのかもしれない。
「ネコ」の意味を説明できないという話も面白かった。経験から頭の中に作られた「ネコ」の集合体は人によって少しずつ違う。それでも私たちは、相手も似たものを思い描いていると見込んで話している。現実には存在しないものまで言葉で共有できて、言語ってすごい。
難しくて理解しきれないところも -
Posted by ブクログ
かねてから読みたかった本。
それが、落手したのが、残念なことに、一年に何度かしかない「てやんでぇ、こちとら忙しいんでぃ!」という繁忙期に当たってしまった。
著者の方には大変申し訳ないが、あまり楽しんで読むことができなかった。
タイトルのように、人は会話のターンを交代する0.2秒という短い時間の中で、一体どんな処理を行っているのかを、さまざまな言語学者の説を織り交ぜて解明していく。
ポッドキャストのプレゼンターらしいおしゃべりを、エッセイとして楽しむ趣向の本なのだと思う。
そしてそれが、今回自分にはよろしくなかった。
ストレートに話を進めてくれ!と思ってしまったのだ。
オースティンの言語行為 -
Posted by ブクログ
言語学で主要な理論が紹介されている。ターンテイクの話から入って、フィラーや吃音までとどんどん議論は広がっていく。それゆえに少し話が散らかってしまっている感があった。
フィラー「えーと」と「あのー」についての話が興味深かった。フィラーさえも私たちはちゃんと使い分けていることに驚いた。
「えーと」は「そもそも伝える内容を処理している段階」、「あのー」は「その伝え方を考えている段階」で出るということだ。(p147)
つまり、「えーと」と言っている時は、伝える内容を考えている時に発話され、「あのー」は相手にどのように伝えようか考えている時に発話される。だから独り言で「えーと」は言っても「あのー」とは言 -
Posted by ブクログ
2026 06/09
当たり前にやっている会話のキャッチボールの隙間の時間の200ミリ秒を、言語学から研究し分析し「自分はこんなに複雑なことを自然と行なっていたのか」と驚く。
著者はそれを「自分と出会い直す」と表現する。
『知』を追い求める人たちって本当に面白い。200ミリ秒の間に脳で起こっていることは、何となく想像できるし、フィラー(「えーと」のように、発話の合間に挟み込むことば)やジェスチャーがただのモブではなく大事な役割を担っていることだって、何となくわかる。でも、『何となく』なんだよなぁ。でも、『何となく』で事足りるんだよなぁ。でも、その『何となく』を知りたいんだよなぁ。
人間って、本 -
Posted by ブクログ
乳幼児期の子供の言い間違いをイラストと共に解説している。
期待していたより解説の量が少なく、あくまで言い間違いの事例集であることに留意したい。
しかし、人間がどう言語を習得していくのか、その過程が垣間見ることができた。
特にあとがきで触れられている「言語の経済性」についてはなるほどと思わずにはいられなかった。
なぜ同じ言葉に複数の意味があるのか。それぞれの事象を表すのに新しい単語を作っていては単語を覚える量が無限に増えてしまう。そこで多義語にすることで脳への負担を減らし、経済性を高めているのである。
子供の言い間違いは時に大人の発想を超えるものがある。言い間違いを正すのではなく、ときに子供の柔 -
Posted by ブクログ
ゆる言語学ラジオのパーソナリティのお一人、水野さんの著書。
水野さんのゆる言語学ラジオでのキレが良すぎるので、それに慣れてしまったリスナー脳には活字だとちょっと刺激が足りないかも。
でも、うちの子たちもこんな可愛い言い間違いしてたなーとか、この間違いのパターンは大人でもあるなぁとか、私もこれは言語学的に繋がりがあるのではと思ってた!とか、これがアリならもしかして◯◯もか?とか、ラジオ(YouTube)だと聞き逃したり流したりしてたところも含めてあちこち考えを巡らせられるのは楽しかったです。
頭のいい人に分かりやすくモノを教えてもらうのは楽しいなぁ。
大人は「言い間違い」というけど、間違いと