水野太貴のレビュー一覧

  • 会話の0.2秒を言語学する

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    正直、私が完璧に理解できたのは、『困ったり悩ましいことを聞かれたら『スゥー』と息を吸うといい』くらいなのだが、水野さんのウンチクの洪水に身を委ねながら、あとがきまで楽しみました。

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    2025年11月27日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    実は大学のとき、言語学を少しだけやっていた。この本でも触れられている関連性理論のあたりなんだけど、ちょっと変則的……というか、言語学を体系的にやったわけではないので、関連性理論だけをピンポイントで少し知っている、という感じで、改めてこうしてまとめて読むことで、あぁそういう流れの理論だったのかと知ることも多く、あの頃なにを学んでいたのかと反省しかない。

    やっぱり言語学、面白いんだよ。

    言語学っぽい授業は、同じ学科の中でも変わり種みたいなものだったので、友人の間ではもっぱら「分からん…」という評判だったんだけど、まぁ、日頃意識しないでやっている会話をここまで分析していく学問は、ある種「屁理屈」

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    2025年11月25日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    ⚫︎ジェスチャー・オノマトペ = からだ的思考
    ⚫︎言語 = 分析的思考

    ①からだ的思考と、分析的思考のもとになる「イメージ」がある。
    ②その「イメージ」は、からだ的思考と、分析的思考で、成形される。
    ③成形されることによって、扱える(意識できる・表現できる)ものになる。

    …この理解であっているだろうか?

    ともかく、この整理は、おもしろい。
    その上で、わたしが最も気になるのは、ここで「イメージ」と呼称されているものの正体である。

    簡単に言えば、「言葉になる前のもの」だと思うが、それは、どんな姿かたちをしているのだろう?ということだ。

    ⚫︎人間は、カテゴリー化=抽象化によって、世界を

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    2025年11月28日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    ネタバレ

    ゆる言語学ラジオの水野さんの本。
    彼自身が書いている通り、問い(テーマ)が大きいので本を読んでいてあっちこっちに行く感はあるが、私のような言語学素人にとっては、ひたすら一つの場所を掘り進めるより読みやすいと思った。
    フィラーにターンを保持する機能がある点や、「ね」の「よ」に”the”と”a”に類似する機能がある点は、なるほどと思った。

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    2025年11月03日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    会話がなぜ高速で行われるのか
    ちょっとした問いに思えるけど、結果的に言語学の歴史を辿りながらいろいろな研究を知ることになって面白かった。
    豆知識もちょこちょこあって楽しい。誰かに話したくなる
    あとがきにもあるように、有識者からすればツッコミたい部分はあるのかもしれないけど自分みたいな何も知らない人間には、言語学に興味が出て面白かった。
    参考文献も気になるのが多くて読みたくなった。
    最近ゆる言語学ラジオを聴き始めたから、ちょくちょく掘元さんの話とかも出てきてフフフとなった

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    2025年11月02日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    ネタバレ

    何故会話するのに人は200ミリ秒しかかからないのかという問いから始まる本書。
    読み始めてすぐに思った違和感、それは自分はそんなに早く会話できないんだよな…
    そのまま読み進めて語用論、フィラー、ジェスチャー、文構造、意味理解…いろんな切り口から会話について解き明かしていく。その一つ一つがどれも魅力的な内容で楽しめた。しかし、最後の後書きで自分の違和感と水野氏の考察が重なる。
    そもそも200ミリ秒というのは世界的な平均みたいなもので日本人はもっと早いということ。そして自分はかなり遅いということ。遅すぎて、3人以上の会話にはほぼ入ることができない。4.5人の飲み会など、2時間くらいで数回しか喋らない

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    2025年10月25日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    会話の200ミリ秒で処理していることの多さ
    コミュニケーションは想像する以上に難しい
    その意識を持っておくことが大切だな

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    2025年10月24日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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     会話のやり取りにかかる時間は0.2秒だけであり、その間に我々はどんな処理をしているのか?を大テーマとして、様々な文献からその仕組みを紹介してくれる。
     著者は専門家ではなく、言語学の好きな素人であるが、そのアプローチはまさに、知識に飢えた読書家であり、教養とは何かを本書を通して伝えてくれている気がする。
     言語とは面白いものだ。

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    2025年10月16日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    「ゆる言語学ラジオ」水野大貴さん初の単著。
    現時点での水野さんの集大成と言える。
    ゆる言語学ラジオと重複する内容は含まれるが、ファンである自分は総集編を現時点での感想付きで振り返っているような感覚になった。
    一方で、言語学に関してキャッチーで魅力的な話題がふんだんに盛り込まれているので、ゆる言語学ラジオ未視聴の人こそ本当に楽しめるのでは、と感じた。
    言語学に関する専門的な本ではないが、入門書として言語学の魅力に触れることができる本。

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    2025年10月15日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    言語学全く興味なくて、ゆる言語学ラジオは雑談回だけ聴いてるくらいだったけどこの本で言語学への興味が少し湧いた。

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    2025年10月11日
  • 会話の0.2秒を言語学する

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    最近好きになったばかりのゆる言語学ラジオの水野さん初の単著。難しい話は私には分からないところも多かったけれど(水野さんごめんなさい)筆者が言語学って面白いよと言ってくれているのはひしひし伝わった。熱量が高く妻子にも読ませたい良書。あと堀元さんは年賀状書いてあげ…ないでください。

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    2025年10月08日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    子供の言い間違いって、言語を習得している最中だからこそのもので本当に面白い。
    一個だけ!「むかしむかしおじさん」は何のことだったの!?解説も、反復表現は程度を強調する効果があるって話にすぐ入ってしまっていて、何をさした言い間違いだったのかが分からなかった……。

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    2025年09月30日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    大変興味深く読みました。子どものいい間違えは面白い。というか、もはや言い「間違え」ではない、という理由を、アカデミックな分析と軽快な語り口て伝えてくれます。
    スラスラ読めました。

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    2025年09月22日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    ゆる言語学ラジオの水野さん著、今井むつみ先生監修の子どもの言い間違いが集められている本。ほっこりしながらも、解説により日本語の面白さを感じさせてくれる。

    自分の知っている数少ない言葉の活用を適用している間違いも多くて、改めて子どもの言語習得能力の高さと、この時期にしか得られない可愛さを大事にしたいと感じた。

    ▼なるほどと思った言い間違い

    ・パパ、いらなかったよ
    居るを使いたいところ、要ると同じ活用をしてしまった
    ゐゐゐるゐるゐれゐよ と らりりるれれの違い…懐かしい

    ・しんぱくない?
    寒い、眠いのような形容詞の否定「〜くない」を適用した

    ・64の前は65
    “前”を過去、ひとつ小さい数

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    2025年08月30日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    楽しい❤️

    うちの5歳の孫は、
    めっちゃおしゃべりで、すごく小さい頃からよく喋っていたんだけど、
    輪ゴムのことを『ワグゴム』というわけ。
    響きが可愛いから、みんなでワグゴムっていうようになり、5歳の今でもワグゴムって言ってます。
    そろそろ本当のこと教えてあげた方がいいかな?

    ちなみに、59歳のあたしの友達は。
    赤い靴履いてた女の子は、曾祖父さんに連れられて行っちゃった。と、つい先日まで思っていたそうです。
    こわっ

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    2025年06月18日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    『きょう、ゴリラをうえたよ』!!

     衝撃的なタイトルを見て思わず手に取り、目次を繰って本文に当たりました。果たしてゴリラさんは大人しく植えさせてくれたのかしら?

     と、心配して見たら、植えたのは「パンジー」でした(122ページ)。
    はて? なぜに「パンジー」から「ゴリラ」に?

    「ゴリラ」発言をしたのは、4歳の男の子でした。
    幼稚園で「パンジー」を植えて、
      →「なんとなくチンパンジーみたいな名前」と記憶し、
       →家に帰って思い出せなくなり、
        →「なんか大きいサルみたいな名前だった!」と思い当たり、
         →「ゴリラをうえたよ!」となったのでした。

     カワイイですね♡

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    2025年06月08日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    すごく軽く読める
    ここから今井むつみ先生の本に行くと良いかも
    事象を笑いと捉えるに終わらず学問することで、ひらける道がある

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    2025年06月01日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    かわいい! でも深い子どもの言葉。

    子どもの言い間違いを集めて、その現象の裏にある言語を習得する仕組みを考える。生成文法とはすごいものだ。言われてみれば確かに、と思う間違いの数々。興味を持った人はぜひ言語学を齧ってみよう。

    これ系でいうと、自分は水戸黄門でいう「ちりめん問屋のご隠居」というのが魚屋さんだと思っていた。ちりめんといえばじゃこ。

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    2025年05月18日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    3歳になった長男が最近嘘をついたり空気を読んだりと、言葉はつたないのにハイコンテクストな会話をするようになったこともあり、手に取ってみた。

    80個のほっこりする子どもの言い間違いとともに、言語の本質、母語習得の為に子どもが無意識に行っている推論についての解説が添えられている一冊。

    言語習得は単なる大人の真似ではなく、高度な推論によって行われており、可愛い言い間違いもその誤りから起こるものだと知ると、ひとつひとつの言い間違いを愛おしく思える。

    一説には男性の方が子どものレベルに合わせず難しい単語を平気で使う為、父親とのコミュニケーションが多い子どもの方が言語発達が早いというようなこともある

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    2025年05月14日
  • きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集

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    子どもの言い間違い、言語学的な見地から見るとこういうことだったのねー、という事例が集められている本です。見開き2ページで左はイラスト、右はエピソードとコメントの構成なので気楽にサラッと読めます。
    一般の人にも分かるようにするためか、言語学の専門用語みたいなものはコメントにはほとんど出てきません。しかし、言語学の専門家が書いた本だからか、書店では言語学のコーナーに並んでいたりします(私は都内某大型書店の店頭で購入時、本の所在が分からず、書店の検索機を使ったら言語学の分類で陳列されていました)。内容は子育て界隈に刺さると思うので、育児関係の本の近くにも置いてもらった方がいいなぁと思ったりしました。

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    2025年04月29日