水野太貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラジオ、メディア系のPODCASTをメインで聴く私だが、
独立系?で聴くのは、コテンラジオと、ゆる言語ラジオ。
そのゆる言語ラジオのパーソナリティのひとり、水野 太貴さんの本。
ゆる言語ラジオ、楽しい回とそうでもない回があるが、
こどものいいまちがいは間違いなく楽しい回。
間違った言葉そのものの楽しさもあるが、
それ以上に、そのいいまちがいが言語学上に持つ意味の深さに
驚かされることしばし。
その意味で、それを開設する水野さんや、
頻繁に参加してくれる今井むつみ教授の解説は楽しい。
むしろ言い間違いをすることもの発言のほうが言語学的には正しく、
それを違う形で運用する我々大人が実は間違っている!的な。
あそびにくるね 「くる」と「いく」はむずかしい!
ボールぽーい、でごみ箱に捨てる。。。オノマトペが複数の意味を持つ。
等々、、
ちなみにゴリラを植えた、、はパンジーを植えた→チンパンジーを植えた→ゴリラを植えた
子供も考えてしゃべってるのだ。
我が3歳の孫も、ちょっと前まで階段を上る時も「おりよー」といってたっけ。
こういう言い間違いを集めれば、学術データになるそうな。
言葉は深い。面白い。
ゆる言語ラジオ、過去の分から全部聞き続けやっと5月まで来た。
もうすぐ追いつく。と言っても年内いっぱいかかるかな。ほかもたくさん聴くので、、、
1歳~(「ボールぽーい」;(車を指して)「これは?」「ぶーぶー」(スマホを指して)「これは?」「ぺいぺい」)
2歳~(「ハッピバースデー♪」;「おすしのさんぽ」 ほか)
3歳~(「ともだちのうちにあそびにくるね」;「ペレペレポッパー!!!」 ほか)
4歳~(「くびしまり」;「おぼえてるよ。あかちゃんのおへやにおいてきた」 ほか)
5歳~(「ブドウ買いに行ってくる」「Tシャツでぶとう会にいくの!?」;「ぜんしゅうちゅう、虫のいき!」 ほか)
6歳~(「区切って言えばいいよ」「きょうはくぎぼくはくぎこうえんで…」;「たいらな歌うたって」(歌を聞いて)「ちょっとくにゃくにゃな歌だね」 ほか)
7歳~(「5年生だったら小5ぜんそくなのかな」;「これ、カモメ?」 ほか)
「パパ、いらなかったよ!」
「おかあさんとコラボしたいよぉ!」
「で、りょこうってどこなの?」
「ぜんしゅうちゅう、虫のいき!」
「5年生だったら小5ぜんそくなのかな」
「ひいばあちゃーん!しんぱくないー?!」 -
Posted by ブクログ
言語学に興味を持った人の入門として適していると思います。広く言語学の知識を獲得できますし、引用文献が多数載っているので、詳しく知りたいと思った項目はそこをあたってみるのがよいと思います。
切り口が良く、自分たちが会話をするのに極めて短い時間で多くのことを考えているということに驚きました。印象的だったのは、言語によりその土地や地方の人々の考え方や文化が分かるというところ。日本人はせっかちで、ターンテイキングの時間が短いというところが面白かったです。
自分も学生時代に言語教育について学びましたが、チョムスキーの名前を見てトラウマがよみがえりました。もう一度挑戦してみようかなあ。 -
Posted by ブクログ
毎週聴いてるポッドキャスト、ゆる言語学ラジオの水野さんの著書。
滑らかで歯切れのよい論調と、小気味よい掛け合いで、とても興味深い話題を分かりやすく伝える。
この本は、人は会話で相手と話者交替するのに0.2秒しか要しない。それを超えると違和感が生じる。この短い時間に、人の脳はどれほどの処理をしてるのか。専門家ではないけれども専門家の力を借りながら語っている。
毎度この手の話で思うのが、なんで我々は会話ができるのか、全く理解できない、驚嘆すべきことだということ。
翻って、会話が通じるという奇跡を、心から喜びたい、ぢから人と話すのが好きなんだと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレYouTube「ゆる言語学ラジオ」の水野太貴さん。
動画内で語る水野さんの雰囲気を頭に浮かべつつ、没頭して楽しく読めた♪
「言語学」って難しいかな…と尻込みする自分もいたけど、水野さんの文章は読みやすくてとても良かった!普段会話をしない日はないので、本の内容も自分ごととして捉えることができたのかもしれない。
一人の話者が話し終え、相手の人が話し始めるターンテイキングまでの時間が「0.2秒」…
普段誰もが意識して話しているわけじゃないのに、改めて考えてみると驚異的な「0.2秒」。
本当にすごい。
「0.2秒」の中で相手の会話を聞きながら文の構造を解析したり、意味を理解しつつ回答を推論し、自分の発話に備え、応答内容を考える言語化していく。人が当たり前のように日々行う会話を分析するのってすごい。
そして、私は第四章が最も興味深かった。
沈黙やフィラー、ジェスチャーと言った会話に不可欠な状況。
フィラー(発話の中に挟み込まれる意味のなさそうなことば)の中でも「あのー」と「えーと」の違いや「うーん」という言葉が出る時、それぞれにしっかり意味があることを改めて感じて納得。
「あのー」→「伝え方を考えている段階」
「えーと」→「伝える内容を処理している段階」
「うーん」→「課題を必ずしも解決できるとは限らない時」
話しながらどう回答しようか考えることもあるし、そんな時にフィラーやジェスチャーが言語化の助けになっているんだなとしっくりきた!
最後に、言語の面白さもだけれど、言語を通じて相手の立場を理解する水野さんの優しさも感じられた♪
流暢に話すことが難しい人、吃音がある人、ASDの特性がある人等、さまざまな人がいるからこそ、視野を広げて日常から会話できると相手にももっと優しくなれるんだろうなと感じた。
とても良い本。皆さんにもオススメ! -
Posted by ブクログ
普段何気なく行っている会話って、実はもの凄いことをしているということを丁寧に教えてくれたおかげで、上手く話せない自分も受け入れてあげていいのかもしれないと心が楽になりました。
特に印象に残ったのは、沈黙についてです。
私は看護師をしているのですが、傾聴の技術について、「沈黙は相手が思考している大切な間なので、無理に埋めるようなことはしないように」という旨のものがあります。
本書を読んで、言語学的に人間は沈黙に対して何かしら対処したくなるものだということを知ることができ、だからこそ"沈黙を埋めないように"ということが"技術"として色んなところで言われているのだな、と自分で勝手に納得しました。
また、終章の水野さんの人文学愛に胸が熱くなりました。
私も人文学の本を読み、自分の常識を疑う機会になるな〜と思うことが多かったのですが、それを「自分と出会い直す」と表現されていて素敵だと思いました。
私の人文学の好きなところを言葉にしてくれたような感じがして、とってもありがたい気持ちです! -
Posted by ブクログ
子どもの言い間違いって、ただ可愛いだけじゃなくてこんなに言語学的示唆に富んだものだったんだ。
どうしてそういう言い間違いをしたのか。そこには、その子なりのロジックがちゃんとあって、「こういう場合はきっとこう言うのだろう」という推測(言語学用語では『アブダクション』と言うらしい)に基づいて発話されてるんだ。その仕組みが分かると、言い間違いの解像度が上がる。つまり面白さの質が上がる、それも格段に。
確かにその理屈は正しい、むしろ日本語がそうあるべきじゃん!と思わされる「言い間違い」もチラホラ。
言葉って本当に奥が深いな。そして子どもって本当に賢いな。
4歳の娘は最近、うちわで扇ぐことを「よそぐ」と言っていた。
「風がそよぐ」からのアブダクション(プラスsとyの子音転換)だ。
この本を読んでから子どもの言い間違いを聞くのがこれまで以上に楽しい。 -
Posted by ブクログ
普段『ゆる言語学ラジオ』を聴いているのでずっと気になっておりこの度購入。
まず文章がめちゃくちゃ読みやすく、専門的な分野ながらに話が頭に入ってきやすかった。
会話の中で、どういう順番で人は相手の言葉を受け取り、そして返事を考え、発話するのかということが各章に分けて解説されているので、
途中で分からなくなっても前の章を読み返せばなんとなく理解できるし、いつも各章のラストに「これまで全てのまとめ」として冒頭からの説明を踏まえつつ今の章で発見したことを述べてくれるので置いていかれずに済んだ。
私も「あのー」や「なんかー」といったフィラーが出がちなのだが、この本で水野さんがフィラーについて解説してくれたので心が少し軽くなったし、
最近の世の中はスマートに要点をまとめてスラスラ喋ることが求められ過ぎているなぁと感じた。
もたついたり、思い通りに物事が進まない現象をもっと楽しみ、どっしり構えていられる人間になりたいな、とこの本を読んで思った。
それともう一つ、図らずも先日読んだ『急に具合が悪くなる』にも出ていた「人が約束や挨拶をする時、双方はうっすらと同じ未来を生きていることを共有している」みたいなことが書いてあったが、同じようなことが本書にも書かれていて、こうした体験ができたのも嬉しかった!!