水野太貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人と人との会話において何が起こっているのか、それがどれほど複雑で奇跡的なことであるのかを情熱的に語りかけてくる本。
流暢な語りでYoutuberとしても活躍している著者が、ビジュアルシンカーや吃音者に言及し、会話というのはこれほど奇跡的なことなのだから難しくて当たり前なのでは、という視点を示していたことに非常に感心した。最近、若い方の著作などでこういった視野の広さを目にすることが多く、とても良いことだと感じる。手話に言及しているのも良かった。
単語の意味に関する話と、フィラーの役割についての話が特に私には興味深かったように思う。
あとこの本の最高なところは、参考文献が充実しているうえに章ご -
Posted by ブクログ
ちょくちょくゆる言語学ラジオを聞いてます。あのゆるいのの延長だったら絶対面白いと思って購入。
ラジオと同じく、面白い部分が素人にもわかりやすく噛み砕いて書かれていた。そう、一つ面白いことが見つかると、芋づる式にどんどん知りたいことが広がってく…あぁ〜こういうことなんだよねぇ。メモっといてあとで調べてみたりしてますます深まる(素人なりに)、っていう。今はメモがどっか行っちゃって終わりだけど笑
「コミュニケーションが上手な人」とは
『相手が正確な解釈を迷いなく導けるような、上手なヒントを与えられる人である』(原文まま)
これ、なるほどなーと思った。
娘に数学を教えてもらった時、娘が言ってることが -
Posted by ブクログ
面白かったです!会話で誰かが話して別の人が話し始めるまでの0.2秒間に何が起こっているのか?を言語学的に説明している本です。万人受けする内容ではないかもしれないけど、言葉にまつわる様々な疑問に言語学界隈ではどんなアプローチが行われてきたのか?を知ることができます。
私個人は文学部で1年だけ国語学概論を履修し、別の大学で自然言語処理の研究をしていた過去があるので、チョムスキーも山田忠雄も出てくる!と感激しながら読みました。もちろん相方の堀元さんの話も登場します(中盤以降)。「ゴリラをうえたよ」の話やピダハンの話など、ゆる言語学ラジオでかつて扱った内容も出てくるので、視聴してる人は解像度が上がるか -
Posted by ブクログ
とても素晴らしい本だった。
反面、私は「会話」という言葉が嫌いだ。
多分、親になって大嫌いになった。
その理由は私の娘(小3)が場面緘黙の症状があり、人前では「会話」することができないからだ。
それを知ることになったのは幼稚園に入園した3歳の時だった。
「〇〇ちゃん、園で一言も話さないんです」
そう担任の先生から電話をもらった時は、緊張しているだけでは?
家では毎日怒られるくらい煩いのに、、、
くらいに軽く考えていた。
しかし、幼稚園を卒園するまでの3年間、娘の声を聞いた人は1人もいない。
私にとってずっと課題だった「会話」。
幼稚園での懇談、小学校での懇談、小児科でも、心療内科 -
Posted by ブクログ
リアル本にて。
ゆる言語学が面白いので、その語り手である水野さんの著書も読んでみたく、購入した。
会話において、話し手の発話が終わってから、聞き手の応答発話まで、世界的には平均0.2秒でらしい。日本語はさらに短いとのこと。
本書では、その間に脳および口や手などで行われていることを深掘りしている。構文解析や意味の推測、発話する内容の決定と、口やジェスチャーを使った発話、などなど。
これらをすべて0.2秒で終わらせる。さらに日本人はそれより短い時間で実現する。そう考えると全然間に合わなさそう。
さて、本書でもっとも興味が引かれたのは、吃音。吃音の原因はわかっていないが、傾向として吃音で読みにくい言