群像編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おいしそうな文学というタイトル、表紙の可愛らしさから、きっと美味しそうなお料理のまったり癒される可愛らしいエッセイが集められているんだろう…と思って読むと、肩透かしをくらうと思う。
おいしそう、とあるのに、結構美味しくなさそうな作品を取り上げたエッセイが多くて、このエッセイを依頼した群像編集部はかなりの天邪鬼なのでは…(町田康に依頼してる時点で、普通のお料理文学エッセイなど絶対期待できない…)。そういえば、『休むヒント』というタイトルなのに執筆者がほぼ誰も休んでないエッセイ集を出してるのも群像だったなぁ。
私自身はこういう予想外の方向に振り切った企画は嫌いじゃないので、楽しく読みました。
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Posted by ブクログ
群像のオムニバスエッセイ
世の中には、食エッセイというジャンルがあるみたいですが、今作はその派生。
「おいしそうな文学」のタイトル通り、文学作品に出てくる「食」がメインのエッセイ集。
それぞれの作家さんが食に纏わる文学作品を紹介してくれます。
くどうれいんさん関連。
気づけば、今月7冊目でした笑
くどうれいん、野村由芽、穂村弘のが良かったです。
野村由芽さんの引用(ネタバレ)
武田の文章には「まずい」と書かれたものがよく出てくる。そのうえで、これは魔法としか思えないのだけれど、まずいと書いてあるのに、食べたくなるのだ。あまつさえ、食べるっていいな、生きてるっていいものだなぁ... -
Posted by ブクログ
実用書や自己啓発本ではなく、「休みとはなんたるか」についてを34名が綴ったエッセイ集である。
同年代として気になる書き手が多かったので読んでみた。
わりとみなさん休むことが苦手なご様子で、ワーカホリック気味なところが見受けられがち。無為な時間を過ごすのがもったいない気持ちは大いにわかる。
子育てしてると特に、単に仕事が休みの日だって家事やら子どもの予定やらで、やらなきゃいけないことが山積みなのだけど、増田ミリさんの「自分のために使った、と、思える時間が一日のうちにあるのがええな」という言葉がいちばんしっくりきた。
ごうごうと過ぎていく時間を強制的にスロー再生にさせて、コーヒー片手に、ゆっくり読