群像編集部のレビュー一覧
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面白かったです。
タイトルはこれだけれど、「心が動かされる、文学の中の食べもの」についての文章でした。
美味しそうなものも、不味そうなものもありました。
本を開いてしか味わえない食べものも。
藤野可織さんと同じく、というと烏滸がましいけれど、わたしも西瓜糖は夢見ています。
「西瓜糖の日々」を読んで、西瓜糖を夢見ない人いるのかな…わたしは琥珀糖を知ったときにこれかな?と思ったけど、それでもベタベタしそうだからやっぱりアイデスにしかない。
武田百合子さんが度々登場しているのが気になります。たぶん何かを読んだことある…
土井善晴先生もよかった。感性とは、違いがわかること。日本の美意識は、イマジネーション…目に見えないものさえ読み取る「身体能力」。楽チンは快楽、そうかもなぁ
そして大好き小川洋子さんの作品、食べものが不味そうというか、食べることは醜悪で苦であるみたいな描写が登場するなぁと改めて思いました。
「妊娠カレンダー」は、スーパーの表現もゾッとして好き。 -
Posted by ブクログ
【目次】
共感と散歩(麻布競馬場)
ぼっちな指揮者のつぶやき(阿部加奈子)
やわらかな輪郭のなかで、孤独は踊る(一川華)
TKを聴きながら(一穂ミチ)
ずっとみていて。(伊藤亜和)
孤独やその他(井戸川射子)
孤独からさみしさだけを引き算する(稲垣諭)
バーガンディ・スパークリングワインのように泡立つ孤独(イリナ・グリゴレ)
十分間の(岩内章太郎)
ひとりの時間(上野千鶴子)
選択(加納愛子)
互いの物語に登場すること(上出遼平)
孤独と眠り(qp)
憧れの孤独(くどうれいん)
孤独の行方(五味太郎)
毛布と抜けがら(紗倉まな)
孤独の表裏(塩田武士)
まな板のかえす音(下西風澄)
頭の中がずっと静かだった(高瀬隼子)
わからなくて怖い(滝口悠生)
無表情で乱れ打ち(武田砂鉄)
それがどれほどの孤独であろうとも(武塙麻衣子)
あなたに友だちがいない理由(橘玲)
nunc/ヌンク(萑実)
AIと孤独(千葉雅也)
九十年の孤独(筒井康隆)
ひとりじゃないけどひとり(中島梓織)
孤独の扇動(奈倉有里)
精神分析家の孤独の時間(西見奈子)
ひとひとりぶん、夜の道(のもとしゅうへい)
風後の灯火(乗代雄介)
孤独の克服(東出昌大)
透明(平岡直子)
寂しさあってこその孤独(平野啓一郎)
後悔(僕のマリ)
立札ほどの高さにあるもの(堀江敏幸)
孤独――その二つの貌(皆川博子)
孤独との邂逅(宮内悠介)
「自分との打ち合わせ」と「自分との待ち合わせ」(宮地尚子)
九時間九分(燃え殻)
ユーコンの森の罠猟師(山口未花子)
孤雲(山本アマネ)
一人韓国ハッピーニューイヤー(山本奈衣瑠)
誰も見てないものを誰にも言わずに見てる(ゆっきゅん) -
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休むってことを考える
良いきっかけをもらえました。
くどうれいんさんで検索して出会えた本書。
雑誌「群像」のオムニバスエッセイ集。
さすが、群像! 豪華なメンバーばかり。
そんで、
この手のオムニバスって、知らなかった新たな作家さんに出会えて、嬉しい。「お得」極まりない。
「休み」って聞くと、
仕事のない日のことを指すのが一般。
ところが、
「休む」って言うと、
さまざまな方法があるもんだなぁ。
そして、結構、休むことに苦労されてる人が多い。ある意味救われる。
「休む」ってあらためて大切だよなぁ。
作家の人は、自営業。
自営業って自由であるが故に、
意外と休むのが下手。
そう、結構「へたくそ」なのである。
そんな、休むのを苦労している人たちの、休むヒント……あまりヒントにならない?笑
ところが、どっこい。
「休む」ってことを、考えさせてもらった結果、
とってもヒントを貰えました笑
特に残った内容を記しておこうかな。
良かったと思った人。
どの人も良かったです、が、単なる好み。
敬称略。
麻布競馬場、石井ゆかり、岡本仁、角田光代、くどうれいん、古賀及子、酒寄希望(ぼる塾)、向坂くじら、佐藤良成、高橋久美子、竹田ダニエル、つづ井、年森瑛、永井玲衣、平松洋子、藤代泉、宮田愛萌、吉田篤弘。
振り返りながら、パラパラ見るに、
ほぼ全部、良作でした笑
特に、藤代泉さんのが、何と言うか、苦悩…
周りの理解、長いスパンの休みからの再生。
あと、竹田ダニエルさん、年森瑛さんなど、若い人の可能性がワクワクさせられました。グッと、ググッと引き込まれた。
スゲェ人が出てくるなぁ。
他の作品も読みたくなりました。
うまく休めていない人、ぜひ〜〜
はぁ〜〜〜
ゴロゴロと
オムニバスを読んだりの
オムニバスな一日が
一番休めるなと
思う日曜
オムニバス万歳なのです
そして、なんでか
土岐麻子の資生堂のCM
シュペリエルが脳内再生されるのでした -
Posted by ブクログ
ネタバレ「休み」をテーマに23名のエッセイが掲載されている。
他にも心に残った作品はあるが、特に好みだった7つのメモ。マイベストは、②すべてを明け渡す、かなぁ。。。
エッセイによって、「時間」と「精神」の2つの比率が異なるのだけど(会議の長さや忌引への問題提起など、全く別の視点のエッセイもある)、「休みたいけど休めないの!」→それは時間と精神どっち?か読み取りづらいエッセイは、共感しづらかったかなー。
①不眠者の休息(麻布競馬場):寝ようとすると、いろんな残タスクを思い出したり、知人の面白い作品を思い出す。
無価値な時間が嫌いな作者は、休むこと=無価値な時間=無価値な自分に感じてしまう。正解ポイントをより多く獲得するために生きてきた。ランニングは意識的な無価値な時間。身体は疲れているが、でも、眠れない。
○バリキャリの苦悩って感じ。価値を出すことに乗っ取られないようにしたい作者の気持ちはわかる、少し前の自分なら首がもげるほど、そうそうと言って共感しそう。
②すべてを明け渡す(伊沢拓司):お金で時間を買い、時間で経験を買う。高校時代のトラウマから休むことへの恐怖がある。修善寺近くのお店での体験をきっかけに、主導権を他の人に預ける時間、出来事をそのまま受け止める時間を取れるようになる。
◯夕方に溜まった仕事に手を出す事自体は、負のループとは思えないが、自分も夕方に活動的になるタイプなので、何かわかる。(そもそも頭がいい人の、休んでない時間の使い方も知りたいところだが。)言葉選びもかわいらしくて、情景が浮かぶ素敵なエッセイ。
③自分の時間を休む(古賀及子):子育てで自分時間を取れなくなり、ライフハックを駆使するも、最後は「自分の時間を休む」ことに決めた作者。気持ちが緩んで驚くほど楽になった、すべてを完璧にこなさないことが、作者の休みだったんだろう。
◯頑張りすぎなくて良いよ、完璧に過ごしても、過ごさなくても、何だかんだ時間は過ぎるよと言ってくれているような気がする。自分の時間を捨てることをポジティブに切り替えたところが素敵。子どもが成長して自分の時間が増えてきた今、二日酔いできるまで飲める幸せの感じが伝わる。①の作者に読ませたい。
④ふらぬーる(斎藤壮馬):ちょっと特別な散歩の紹介「道中、いい感じのお店を見つけたら、いつでも入ることができるだぞ」
◯わかる、わかる、とニヤニヤしながら読んでしまった。冒頭の会話のような文も素敵。色や匂いが伝わってくるような、お気に入りのエッセイ。
⑤それを「休み」としてしまえばいい(武田砂鉄):
「一般的な基準で休むを休みを考える必要はない。 仕事がスムーズに進んで生まれた1時間を 休みとしてしまえばいい」
◯休みとメリハリがついていて、理性的かつバランスが取れた素敵な考え方!
⑥ヤスムノコワイ(星野博美):卒業旅行で1ヶ月サムイ島、パンガン島に居た間、バックパッカーが 結局 大衆映画を見たりハッシッシに溺れているの見て、休みと退屈が背中合わせであることを目の当たりにした。 「時間とは恐ろしい存在で〜監視員のいる小さな屋内プールではなく常に目の前に大会が広がっている感じだ。」
◯程よく働くことで自律するということを思い知らされる。強烈な旅行エピソード。
⑦確かにそういう時間があったということ(堀江栞)
◯読んでいて、悲しさの雲に一筋の光が入っていくような幻想的なエッセイだった。彼女の絵を見てみたい。 -
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ネタバレ「孤独の時間」についてのアンソロジー。
それぞれ孤独の受けとめ方が違って面白い。
書いた方の経歴を調べずに読むのも面白い。
燃え殻さんの切り口いいなあ。
「孤独の時間」について、積読を解消すべくスマホを手放しのんびり本を読める時間、と解釈したんだろうか。
という私の勝手な解釈だけど、とにかく燃え殻さんステキだ。
上野千鶴子さんもいいなあと思った。私も「ひとりでいて何が問題か?」と思う。最後の『老いた女の孤独』は考えた。人間の核のような孤独とは。まだ経験していないと思うので想像がつかない。
平野啓一郎さんはさすがというか、難しくて何を言ってるのかわからないのがすごい。
筒井康隆先生。エッセイを書いてくださってそれを読むことができてうれしいです。どうかお元気で。 -
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作家さん等著名人たちの「休む」をテーマに書かれた本。一人ひとりの文量も多くなく、育児や家事の合間にサラッと読めた。
フリーランスの方々は、いつでも仕事が出来る反面、自分で意識しないと「休み」を取り入れられなくて大変だなぁと改めて感じた。未就学児2人の育児に励む母のわたしにも通ずるところがある。
この本を通して、「休む」ことは千差万別で、簡単に定義づけられるものではないので、その人なりの「休む」が出来てればいいんじゃない?と心がフッと軽くなった。
育児中のわたしには、古賀及子さんの文章が最も心に響いた。
以下、自分用メモ。
・自分の時間を休む 古賀 及子
・子どもがいても、同時に自分の人生を楽しむべきであるとやっきになることが、実際の忙しさ以上に自分を追いつめた。
・自分の時間を休むことに決めた。本や漫画や雑誌を読むこと、友達と会って散歩すること...私らしい余暇のぜんぶだ。これをもうみんな、やらなくていいことにする。いま、目の前にあることだけをただ、やればいい。
・解放のここち。気持ちはぐんと自由になった。
・少しずつ子どもが育つとともに、手放した自分ならではの余暇を取り戻した。
・ふらぬーる 斉藤 壮馬
・時間を自分の意思で自由に使えるというのは、なんと贅沢なことでしょう。
・長い旅、短い 酒井 順子
戻るべきホームがあるからこそ、旅行も逃避も楽しい。それらを楽しむためには、まずホームを整え、大切にしなくてはいけない。
・それを「休み」としてしまえばいい 武田 砂鉄
「休み」というと、朝から晩まで何もしなかった日とか、仕事をほとんどしなかった日と位置づけられがちだが、一般的な基準で「休み」を考える必要はない。仕事がスムーズに進んで生まれた一時間を「休み」としてしまえばいい。
・マインドフルに休みたい 竹田 ダニエル
人生を「生産性」や「楽しんだという証拠写真」を指標として評価することは、本質的にはかなり有害だ。「今、この瞬間」を切り取っておかないとまるでその事実が消えてしまうかのように、私たちは「過去の記憶」を作ることに縛られている。そしてその呪縛から逃れるためには結局、「今」という時間に自覚的になり、その連続性に身を任せていくしかない。 -
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豪華な執筆者44人が「孤独」をテーマにそれぞれの切り口でつづるエッセイアンソロジー。
44人分の孤独との距離感に触れて、
自分にとっての孤独を思い返す時間になりました。
「物理的に1人ぼっちでもつながりを感じられる時があるし、たくさんの人に囲まれていても、むしろかえって、独りぼっちを痛感することがある」
「孤独からさみしさだけを引き算できたら、そんなことをずっと考えている。孤独は好きだが、寂しさは好きではない。孤独が怖いのではなく、寂しさがこわい」
稲垣諭
うんうんわかる私も1人時間が大好き好きだけど寂しいのは嫌い、と思い、
「クリエイティブのためにはやはり痛切な寂しさが必要」で、「寂しさあってこその孤独」
平野啓一郎
くぅ、さすがです生ぬるいこと言ってすみませんねぇと思い、
「孤立しているわけではないけれど孤独であるということは、時にどうしようもなく寂しいことでもあるけれど、また明日他者の隣に居られるために必要な時間でもある」
中島梓織
世界で一番無防備な表情で熟睡する
子どもたちを見て、
「明日も楽しい1日にしようね」と思う。
私にとって「呼吸ができる孤独」を与えてくれるのがこの読書時間だなあ。