【あらすじ】
自分自身をひとりじめ。
24時間365日、いつでも何かと繋がる時代。
見えてきたのは、「寂しい」以外の孤独のかたち――。
大好評『休むヒント。』『おいしそうな文学』に連なる、文芸誌『群像』発エッセイ・シリーズ第三弾!!
豪華執筆陣44名が綴る、「ひとりの時間」に向き合うエッセイ・アンソロジー。
・共感と散歩
『スマホで友人や恋人と常時接続できるようになったあとも、それでも人間はずっと寂しいままなのだろう。愛や憎しみを手にしたとして、それを共有または交換すべき人がいないことへの絶望。たとえ雑踏の中にいても、自分の心が永遠に孤独であることへの絶望。』
・やわらかな輪郭のなかで、孤独は踊る
『不在の誰かが自分を想ってくれた形跡。相手が見えぬなかでのそれは覚束ないはずなのに、とても確かで、温かかった。目の前にいる人がくれる優しさよりも、不思議と信じられるものがった。』
『わたしも、あなたも、誰しも、1人。残酷だ。』
・TKを聴きながら
『スターじゃなくたって、家には寝に帰るだけという状況も、どこに行きたいとか何をしたいとか考える余裕さえない状況も、特別なことじゃなかった。劣等感にのたうちながら、せめて自分くらいは自分を誉めてやらなきゃ、と言い聞かせる夜も。』
・孤独からさみしさだけを引き算する
『孤独は好きだが、さみしさは好きではない。孤独がこわいのではなく、さみしさがこわい。もっといえば、ひとりで孤独なことがさみしくなるのがこわい。』
・選択
『選択とは、孤独と向かい合わせだ。本心に忠実であろうと、何かに左右されていようと、選択した自分と対峙するその瞬間は、誰にも介入することができない。そして人生はその孤独な選択の繰り返しだ。』
【個人的な感想】
前半は共感できるものも多かったが、後半にかけて理解できないものも多くなった。
孤独の解釈が人によってかなり違って面白かった。
自分が一人旅で人の少ない地域や観光地に行きたくなるのも、たくさんの人の中にいる時の方が、孤独が際立つからかなと思った。