群像編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
自分自身をひとりじめ。
24時間365日、いつでも何かと繋がる時代。
見えてきたのは、「寂しい」以外の孤独のかたち――。
大好評『休むヒント。』『おいしそうな文学』に連なる、文芸誌『群像』発エッセイ・シリーズ第三弾!!
豪華執筆陣44名が綴る、「ひとりの時間」に向き合うエッセイ・アンソロジー。
・共感と散歩
『スマホで友人や恋人と常時接続できるようになったあとも、それでも人間はずっと寂しいままなのだろう。愛や憎しみを手にしたとして、それを共有または交換すべき人がいないことへの絶望。たとえ雑踏の中にいても、自分の心が永遠に孤独であることへの絶望。』
・やわらかな輪郭のなか -
Posted by ブクログ
出版区のYouTubeで三宅香帆さんが紹介していたので読んでみた。三宅さんが「著者の皆さんが全然休んでない」とツッコんでたけど、皆さん書き物の仕事をしている人が多いせいか、プライベートと仕事の境が曖昧で確かに休んでいない。休むって難しいよなと思う。
特に共感したのは星野博美さんの「ヤスムノコワイ」で、「休みと退屈は背中合わせ」という言葉に確かにと思った。私も今の仕事に着く前に2ヶ月近くバイトもせず休んでいた時期があるけど、恐ろしく暇で退屈だったものな...やっぱりやるべき仕事がある上での休みが一番だなと思う。
p.169 パンガン島で、休みと退屈が背中合わせであることを目の当たりにした私にと -
Posted by ブクログ
「孤独」=「寂しい」っていう考えがもう時代錯誤なのかな?読みながら何度も考えたし、その通りだな思いました。
44名の方々それぞれに孤独に対するそれぞれの考え方があるように、その人のひとりの時間の価値はその人にしか分からないんだなあと!
だから、
「ひとりで本ばっかり読んでてさみしくないの?」「あの人いつもひとりでさみしそうだよね」みたいな感じで、人に決められる筋合いはないんだなって改めて気がつきました。
もはや、私にとってただのエッセイ集ではなく教科書みたいな本です!
少なくとも子どもの頃に読んでたら「孤独」の
概念が違ってただろうな、と!