群像編集部のレビュー一覧
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【目次】
共感と散歩(麻布競馬場)
ぼっちな指揮者のつぶやき(阿部加奈子)
やわらかな輪郭のなかで、孤独は踊る(一川華)
TKを聴きながら(一穂ミチ)
ずっとみていて。(伊藤亜和)
孤独やその他(井戸川射子)
孤独からさみしさだけを引き算する(稲垣諭)
バーガンディ・スパークリングワインのように泡立つ孤独(イリナ・グリゴレ)
十分間の(岩内章太郎)
ひとりの時間(上野千鶴子)
選択(加納愛子)
互いの物語に登場すること(上出遼平)
孤独と眠り(qp)
憧れの孤独(くどうれいん)
孤独の行方(五味太郎)
毛布と抜けがら(紗倉まな)
孤独の表裏(塩田武士)
まな板のかえす音(下西風澄)
頭の中が -
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休むってことを考える
良いきっかけをもらえました。
くどうれいんさんで検索して出会えた本書。
雑誌「群像」のオムニバスエッセイ集。
さすが、群像! 豪華なメンバーばかり。
そんで、
この手のオムニバスって、知らなかった新たな作家さんに出会えて、嬉しい。「お得」極まりない。
「休み」って聞くと、
仕事のない日のことを指すのが一般。
ところが、
「休む」って言うと、
さまざまな方法があるもんだなぁ。
そして、結構、休むことに苦労されてる人が多い。ある意味救われる。
「休む」ってあらためて大切だよなぁ。
作家の人は、自営業。
自営業って自由であるが故に、
意外と休むのが下手。
そう -
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ネタバレ「休み」をテーマに23名のエッセイが掲載されている。
他にも心に残った作品はあるが、特に好みだった7つのメモ。マイベストは、②すべてを明け渡す、かなぁ。。。
エッセイによって、「時間」と「精神」の2つの比率が異なるのだけど(会議の長さや忌引への問題提起など、全く別の視点のエッセイもある)、「休みたいけど休めないの!」→それは時間と精神どっち?か読み取りづらいエッセイは、共感しづらかったかなー。
①不眠者の休息(麻布競馬場):寝ようとすると、いろんな残タスクを思い出したり、知人の面白い作品を思い出す。
無価値な時間が嫌いな作者は、休むこと=無価値な時間=無価値な自分に感じてしまう。正解ポイン -
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三宅香帆さんが紹介していて手に取った。ここに出でくる人好きな人ばかりで嬉しいんだけど、みんな全然休んでなくて笑っちゃう。
石田夏穂さんやっぱりおもしろい。
岡本仁さんNewJeansおじさんなんだ。ウ・ヨンウ弁護士は天才肌観てみよかな。
角幡唯介さん、伊勢かあ、三島由紀夫の潮騒の舞台。いいなあ。
武田砂鉄さんかっこいい。やっぱり売れっ子はめっちゃ書いてるんだなあ。毎日平日も土日も何かしら仕事があるなんて。「休み」と言うと、朝から晩まで何もしなかった日とか、仕事をほとんどしなかった日と位置づけられがちだが、一般的な基準で「休み」を考える必要はない。仕事がスムーズに進んで生まれた一時間を「休み」 -
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作家達の休み論。休もうと思えば休める一方で、休むことに罪悪感があったり、つい働き続けてしまったりと、なかなか悩ましい。
休日がカレンダー通りの自分としては、自由に休めることに羨ましさを感じつつ、定期的に休みが来る幸せにも気付いた。
さて、自分の考える休むとは。
自宅にいると、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。それが片付くと、あれもできる、これもできる。となって休まらない。だからまずは、「外に出る」こと。
そして、時間に追われると苦しいので「無計画」であること。
でも、生きている感覚が欲しいので「適度に五感を使う」こと。
最後に、「心地よいことを選択」し、心が動いたときに「記録する」こと。
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ネタバレ著名人たちが雑誌「群像」に掲載した、「休む」をテーマにしたエッセイ集。
仕事は所謂サラリーマンで、過去働きすぎて心を壊しかけたこともあった(その割に出世しない昇給しない)、
休日やアフターファイブ、趣味に突っ走ろうとして、例えばランニングでは練習疲れで燃え尽きたり(その割にタイムも持久力も向上しない)、ボルダリングでも週3から4ペースで通って全身倦怠感を覚えたり(その割に課題レベルあがらない)、酒を呑んだら行き過ぎて悪い酔い方をするし、読書も新しい小説を追いかけきれず…。
周りがドンドン成長していくのをしり目においてかれる感を感じることばっかり、休んでなんかいられない…って、趣味やってるか -
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文学作品に登場する食について、現代作家や、写真家、エッセイストが書いている。日本では特別な日は、特別なものを食べましょうといった習慣が強い気がするが、心の奥底にある、ふと、「食べたいな」と思うものは日常のご飯だったりする。理想の食べ物を理想のものにしておきたいがためにあえて調べないという視点が面白い「魅惑のミントジュレップ」や、好きな小説のシーンと同じようにお酒を嗜みたい「野菜がほしくなる」が好き。食の選択が溢れている時代だから、何を食べたかというより、食べたときの状況、誰といたか、どんな感情だったか。そちらの方が記憶に残りやすいのではないだろうか。私の理想の食べ物と食べ方は、真夏の夜にベラン
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孤独について44人の見解や捉え方を学べる一冊。
孤独と聞くとあまりいい印象ではないイメージだけど、決してそんなことはなくてむしろ作品を生み出したり物事を熟考したり本来の自分に戻るためには孤独の時間が誰にでも必須。例え家族やパートナーや友達がいたとしても。
なるほどーと思いながら読み進められた!
ただ社会的な生き物である人間にとって、本当の孤独ってないんじゃないか、という文章にもハッとさせられたなぁ。世界でたった一人取り残されたら本物の孤独なんだろうけどね。
本書の中でこの人いい文章書くなと思った作家さんを以下に書き記しておこうと思う。
岩内章太郎さん
下西風澄さん
武田砂鉄さん
武塙麻衣子 -
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ブク友さんの本棚で気になった本。
「寂しい」以外の孤独のかたち、「ひとりの時間」に向き合うエッセイ・アンソロジー。
いろんな人の「孤独の時間」の寄り添い方があって、興味深く読めた。
↓特に共感、良かったもの
・毛布と抜けがら (紗倉 まな)
・まな板のかえす音 (下西 風澄)
・孤独の扇動 (奈倉 有里)
・孤独の克服 (東出 昌大)
・九時間九分 (燃え殻)
自分にとっての「孤独の時間」とは何だろう。
・「自分だけの時間」を楽しむ:読書、散歩、趣味など。
・社会的なリセット:対人関係のプレッシャーから解放される時間。
・自己成長:他人に依存せず、自分自身と向き合う時間。
「孤独の時間」