白石あづさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中央アジア5カ国を60日で巡った旅の紀行文。筆者が四半世紀前に旅した土埃の中央アジアの首都たちは近代都市へ発展を遂げ、街の景色は大きく変わったけれど、シルクロードに住む人々の温かさや人懐っこさは変わらない。各国の宝はそこに住む人であること、また旅で触れた人間の温かさや風景が自分の生きる糧となりうること、を伝えてくれる本だった。この旅はバックパッカーではなくてこの本を作るために手配されたガイドさんたちがアテンドしてくれている部分が大きいけれど、かつて女性一人でこの地をバックパッカーしていた筆者を尊敬する。それでも虫が嫌いとか共感する。
ウズベキスタンの写真は見覚えがあるものも多くて、私も有名どころは行ったんだなと思う。いつかあと4カ国にも行きたい。カザフスタンで紙幣を出したら、自分の国のお金を数年ぶりに見たといって笑われた話も印象的だった。私最近PayPayはじめたくらいなのに…日本が先進国でテクノロジーも文明も最先端みたいな考えは恥ずかしいから捨てた方が良い。
アスタナで、日本人が街づくりに関わっていたことを知って親近感が湧いたと筆者が話したときに、それを聞いた女性が「おもしろい考えですね。私たちは普段173の民族とともに暮らしています。たまたま選ばれた学長や建築家が日本人というだけですよね。どこの国の人か出身を気にする国民はいないので」と話した、このシルクロード感覚というかキャラバン感覚というかがとても面白い。これだけ世界がグローバル化している時代に対応できるのは、昔からグローバルだった中央アジアの文明の交差路の人々なのかも。
「スターリンが国境を引くまで、この辺りでは「何人?」と聞かれると「商人」と職業を答えていた人も多いという。草原の真ん中にある日、国境ができても遊牧民には「それがどうした」ということなのだろうか」 -
Posted by ブクログ
今年27冊目
個人的にとてもおもしろかった。
やっぱり海外行きたい!!
自分の目で見て聞いて体感したい!!
この本を読んでいると日本人は外国人にこんな親切にできるのか、見返りを求めずに赤の他人を助けることができるのか、自分自身にも問いかけた。
テレビニュース、ネットでいろんな情報があるけど、その国に行かないとわからないことも沢山ある。子連れ海外が夢だけど、塾とか日本での教育にお金をかけるよりこういった海外に連れて行くことで得られる経験とか価値観ってすごく将来に有益なんじゃないかなって。
あーーーー、お金貯めよ!!
私も夜逃げ貯金始めようかな。笑 -
Posted by ブクログ
面白かったし、人生訓としても良かった!
よくある感じの、世界で出会ったおどろきのこと!という感じより、自分がイメージしていた外国と良い意味で違う現実と、日本では当たり前の価値観を疑うきっかけとなったエピソードを中心に書かれているのだが、そのよくある感じとは一線違って読めた。文章が良いからなのと、自慢っぽくなくて、辛かったら逃げたらいい、というのが根底にあるので、彼女の考え方がまず優しいから読みやすいのだと思った。また随所で出てくる猫ちゃんのイラストが優しくていい。
貧しくても知らない日本人に優しくしてくれる外国の人たち。銀歯が取れた著者のために仕事を休んで歯医者に連れて行ってくれた人。キリマンジャロの登頂にこだわる日本人に対し、結果は二の次で楽しめたかい?と聞く外国人。お金はなくなったら働けばいいと考えて生きる暮らし。社会主義と資本主義の国の違いも面白かったし、刑務所に入れられても、同じ受刑者が優しくしてくれたりするのも面白かった。
最後には日本での著者の自伝みたいになっていて、馴染めなかった学校生活。(だけど、いろんな人がいるからこそ多様な価値観があったのだと気づいたり)
ハードすぎて心身に不調をきたした会社員生活。
そこから生まれた、夜逃げ旅という、辛かったら逃げたらよい、という価値観は深く、でも著者自身の本当の強さでもあると思った。 -
Posted by ブクログ
世界中をまわって著者が食べた、まさに「へんな肉」のオンパレード。
ラクダ、キリン、ガゼル、インパラ、アルマジロ、トナカイ、ビーバーなどなど。
そして、食材にあわせて、いろいろな調理をしているけれど、味は美味しかったり、残念だったり。それらをしっかり食リポしてくれている。
日本人にとって「へんな肉」だけど、現地の人にとってはいつもの食事。「美味しいよ。ぜひ食べてみて」と勧めてくれる。
そんな出会いや文化の違いも垣間見れて、楽しい。
また、ダチョウに襲われたり、水牛の乗り心地の悪さに牛酔いしたり、ホテルの部屋に幽霊?が出たりと、旅のハプニングも面白い。
著者の好奇心と行動力、コミュニケーション能力の高さに感心しつつ、どこか旅に出たくなった。
ただし、私は、旅先で、美味しいものをお腹いっぱい食べたい派ですが。 -
Posted by ブクログ
お腹が異常に頑丈である。
折り返し地点をとうに過ぎた人生の中で、いわゆる"お腹を壊した"経験は数えるほどしかない。胃腸風邪の時を除けば片手の指で数えられるくらいではなかろうか。
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「世界のへんな肉」
もうこのタイトルだけで大好物である。
「世界のへんな肉」
これはもう"声を出して読みたい日本語"に加えてもいいのではなかろうか。
著者は、著者自身にしかわからない理由である日会社を辞め、世界一周の旅に出る。
そして土地土地のいろんなものを食うのだ。
どこでどんな人に出会い、どんな風俗に触れ、どんな乗り物に乗り、どんな体験をしたか。
多彩なものごとを語る切り口がそこで食べた物、特に"肉"である。
だから、肉のことがものすごく詳しく解説されているわけではない。料理や食材のディープな情報が知りたい人には本書は物足りないかもしれないが、私にはものすごく面白かった。
ところ変われば品変わる、の諺どおりにびっくりするような食材(肉だけではなく)が食卓に上がる、それぞれの国の食文化は刺激的だ。
美術学校出身という著者自身によるイラストがまた可愛くて愉快でわくわくする。
同じ目に遭いたいか?と聞かれると後ずさりしてしまうが、未知の食材に出会ったらチャレンジしてみようという勇気がもらえた気がする。
若い頃にこういう冒険、やってみたかったなあ。
せっかくお腹も丈夫なんだし。
著者が訪れた国や地域の中には、政情が不安定であったり紛争その他たくさんの問題を抱えた場所もあるのだろう。能天気に「行ってみた〜い」なんて言えるものではない、かもしれない。
でも、一緒に食卓を囲めるのって相手を知って世界を共有する第一歩でもあると思う。
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若い頃に経験した数少ない海外旅行で、一緒に行った人たちがことごとくお腹を壊す中、私はピンピンしていた。
気をつけていたのは「生水を飲まない」ことくらいであった。鋼のお腹である。
丈夫なのはいいことなのだろうが、日本人の場合むやみに頑丈だとデリカシーに欠ける人間だと思われる傾向がありそうでちょっぴり不安だ。
そして、もういい年になってきたのであまり過信せぬよう、胃腸を労わって生きながらいつか来るかもしれない世界一周旅行に備えようと思っている。