白石あづさのレビュー一覧
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世界中をまわって著者が食べた、まさに「へんな肉」のオンパレード。
ラクダ、キリン、ガゼル、インパラ、アルマジロ、トナカイ、ビーバーなどなど。
そして、食材にあわせて、いろいろな調理をしているけれど、味は美味しかったり、残念だったり。それらをしっかり食リポしてくれている。
日本人にとって「へんな肉」だけど、現地の人にとってはいつもの食事。「美味しいよ。ぜひ食べてみて」と勧めてくれる。
そんな出会いや文化の違いも垣間見れて、楽しい。
また、ダチョウに襲われたり、水牛の乗り心地の悪さに牛酔いしたり、ホテルの部屋に幽霊?が出たりと、旅のハプニングも面白い。
著者の好奇心と行動力、コミュニケーション能力 -
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お腹が異常に頑丈である。
折り返し地点をとうに過ぎた人生の中で、いわゆる"お腹を壊した"経験は数えるほどしかない。胃腸風邪の時を除けば片手の指で数えられるくらいではなかろうか。
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「世界のへんな肉」
もうこのタイトルだけで大好物である。
「世界のへんな肉」
これはもう"声を出して読みたい日本語"に加えてもいいのではなかろうか。
著者は、著者自身にしかわからない理由である日会社を辞め、世界一周の旅に出る。
そして土地土地のいろんなものを食うのだ。
どこでどんな人に出会い、どんな風俗に触れ、どんな乗り物に乗り、どんな体験をしたか。
多彩なものごとを語る切り口がそこで食べた物、特に -
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タイトルからいわゆるB級グルメ本かと思っていたのですが、基本的には旅行記ですね。
タイトルの通り肉料理が主体の旅行記ですが、肉の種類はジビエ系がほとんどかな?単純に日本ではほとんど食べられていない肉ってだけですが。
羊肉なんかだと、日本は北海道が中心ですが、中東域では一般的に食べられてたりしますし、さらに脳みそもしっかり食べますので。
その料理そのものよりも、料理に行き着く話が波乱万丈と言うか、トラブル多発というか、一筋縄では行かないのがなかなか良いです。
ただ、ちょいちょい「気持ち悪い」って感想が出てくるのが引っかかります。気持ち悪がり方が、そこまで嫌がらないでもとは思いました。
酷い -
Posted by ブクログ
本書は、2018年8月に瀬戸内海に浮かぶ屋代島で2歳の男の子が
行方不明になり、警察消防が150名体制で捜索しても
見つからない事件があり、無事3日目の朝に発見した『スーパーボランティア』で
有名になった尾畠さんのお話です。
以下、面白かった言葉とかをメモ。
高齢者ほど『キョウヨウ』と『キョウイク』が必要。
キョウヨウは、今日、用がある。
キョウイクは、今日、行くところがある。
夢だった、魚屋を始めたのが29歳の時。
65歳になったら、辞めて、今までお世話になった人に恩返しをしようと決意。
その1つ目が、66歳で日本縦断。それも徒歩で。
距離は3250キロの旅。
九州の大隅半島、佐多岬 -
Posted by ブクログ
無茶苦茶な存在「尾畠春夫」さんに迫るルポ。
尾畠さんの考え方、社会批評眼は、なんら奇異なところはなくストレートに修身的。圧倒される要素は何かといえば、思想のことごとくを実行に移す行動力と、行動し続ける持続力。行動力と持続力において無茶苦茶だということ。
存在自体が熱源というべきか、発光体というべきか。
尾畠さんの持論に耳が痛いばかりなので、ごめんなさいと心の中で呟きながら、人生訓の領域は駆け出して逃げたい気持ちだったが、それら身につまされる面はほどほどにお許し願いえるのが本書のテイスト。
めったにない超個性「尾畠さん」を、世の中からおかしみを切り取ることが真骨頂の白石さんが、心底惚れ抜