あらすじ
世界は広い。ところ変われば肉も変わる。訪れた国は100以上。日本では食べられない動物たちはどんな味? イランの恋する女子大生が大好きなヒツジの脳みそ。グアテマラのアルマジロはコラーゲンたっぷりでお肌プルプル。スウェーデンではサンタの友達トナカイを食べちゃった! 旅の楽しさは現地の食べものと人たちとの出会いにあり。ゆるかわなイラストと共に綴った、めくるめく肉紀行!(解説・丸山ゴンザレス)
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Posted by ブクログ
⬛︎生命力を感じる
牧場で食べた水牛の血のテリーヌの味が忘れられずにいた時に目についたこちらの本。世界中を旅した著者が、現地で食べた変わりもの食材が「美味しい」も「まずい」も正直な感想でまとめられています。
食べるに至った現地の人たちとのエピソードも楽しく、過酷な旅ながらもコミカルに書かれていて面白いです。
羊の脳みそやアルマジロなど、馴染みのない食材が意外と美味しい…!という事実に驚きと共に、食べてみたいな〜という好奇心がフツフツ。
すごいものを食べるんだな〜と思いながらも、日本人が普通に食べるアンコウや白子なども、外国人が見たらギョッとするんでしょうね。
現地に生きる生物を最初に食べた人たちや、それらを食べることを文化として根付かせた人間の、生命力を感じました。
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旅の醍醐味は食だと断言できるくらい各地のご当地の食事が大好きなわたしにはぴったりの一冊。
ビーバー、トナカイ、雷鳥、リャマ、などなど食材として捉えたことのなかった動物を食べていく著者が羨ましいと同時に尊敬。
羊の脳みそってヨーロッパ圏でもきくけど、いざ食べるとなったら躊躇しちゃいそう、でも食べてみたい!
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適当に読んだけど結構面白かった。へんな肉もワニあたりをジビエ〜と言ってるのかと思いきやかなり変わった肉を食べてるし胃が強そう度胸と体力ありそう、でも「この卵、やる気がない!」とか「シェフは高速でファイヤーしている」とかダチョウに追いかけられてマサイ族に爆笑されたり女性のゆるふわ文体でイラストは輪をかけてゆっるゆる(本当に美術科卒なのか?)で、そんな女子高生の日記帳みたいなテンションでゲテモノ食べてる、その明るさがいい。世の中いろんな食べ物があるんだなー、私の経験してないことってたくさんあるんだろうな〜世界って広いな〜
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最近ジビエに興味を持っていたので、この本は好奇心をくすぐられました。まさに所変われば品変わるということで、日本では動物園でしか見ないような動物が平然と食べられていたり、ゲテモノではと思うようなものまで食べていたり。自分の常識を超えるような経験をしてみたくなります。
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世界中をまわって著者が食べた、まさに「へんな肉」のオンパレード。
ラクダ、キリン、ガゼル、インパラ、アルマジロ、トナカイ、ビーバーなどなど。
そして、食材にあわせて、いろいろな調理をしているけれど、味は美味しかったり、残念だったり。それらをしっかり食リポしてくれている。
日本人にとって「へんな肉」だけど、現地の人にとってはいつもの食事。「美味しいよ。ぜひ食べてみて」と勧めてくれる。
そんな出会いや文化の違いも垣間見れて、楽しい。
また、ダチョウに襲われたり、水牛の乗り心地の悪さに牛酔いしたり、ホテルの部屋に幽霊?が出たりと、旅のハプニングも面白い。
著者の好奇心と行動力、コミュニケーション能力の高さに感心しつつ、どこか旅に出たくなった。
ただし、私は、旅先で、美味しいものをお腹いっぱい食べたい派ですが。
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お腹が異常に頑丈である。
折り返し地点をとうに過ぎた人生の中で、いわゆる"お腹を壊した"経験は数えるほどしかない。胃腸風邪の時を除けば片手の指で数えられるくらいではなかろうか。
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「世界のへんな肉」
もうこのタイトルだけで大好物である。
「世界のへんな肉」
これはもう"声を出して読みたい日本語"に加えてもいいのではなかろうか。
著者は、著者自身にしかわからない理由である日会社を辞め、世界一周の旅に出る。
そして土地土地のいろんなものを食うのだ。
どこでどんな人に出会い、どんな風俗に触れ、どんな乗り物に乗り、どんな体験をしたか。
多彩なものごとを語る切り口がそこで食べた物、特に"肉"である。
だから、肉のことがものすごく詳しく解説されているわけではない。料理や食材のディープな情報が知りたい人には本書は物足りないかもしれないが、私にはものすごく面白かった。
ところ変われば品変わる、の諺どおりにびっくりするような食材(肉だけではなく)が食卓に上がる、それぞれの国の食文化は刺激的だ。
美術学校出身という著者自身によるイラストがまた可愛くて愉快でわくわくする。
同じ目に遭いたいか?と聞かれると後ずさりしてしまうが、未知の食材に出会ったらチャレンジしてみようという勇気がもらえた気がする。
若い頃にこういう冒険、やってみたかったなあ。
せっかくお腹も丈夫なんだし。
著者が訪れた国や地域の中には、政情が不安定であったり紛争その他たくさんの問題を抱えた場所もあるのだろう。能天気に「行ってみた〜い」なんて言えるものではない、かもしれない。
でも、一緒に食卓を囲めるのって相手を知って世界を共有する第一歩でもあると思う。
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若い頃に経験した数少ない海外旅行で、一緒に行った人たちがことごとくお腹を壊す中、私はピンピンしていた。
気をつけていたのは「生水を飲まない」ことくらいであった。鋼のお腹である。
丈夫なのはいいことなのだろうが、日本人の場合むやみに頑丈だとデリカシーに欠ける人間だと思われる傾向がありそうでちょっぴり不安だ。
そして、もういい年になってきたのであまり過信せぬよう、胃腸を労わって生きながらいつか来るかもしれない世界一周旅行に備えようと思っている。
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味わいあるイラストと共に綴られる普段お目にかかれない変わったお肉の感想
ラクダ、リャマ、イグアナ、ビーバー、カブトガニ。それって食べられたんだのオンパレード
国が変われば雷鳥すら食べられる
美味しくはないようだけど
犬ぞりの話や、島でオーストラリア人夫婦とウサギ肉を狙った話とか特に面白かった
どうなったんだろうね、あのウサギ....
インドでは牛を食べるのはダメだけど、水牛なら食べられるのは初耳
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タイトルからいわゆるB級グルメ本かと思っていたのですが、基本的には旅行記ですね。
タイトルの通り肉料理が主体の旅行記ですが、肉の種類はジビエ系がほとんどかな?単純に日本ではほとんど食べられていない肉ってだけですが。
羊肉なんかだと、日本は北海道が中心ですが、中東域では一般的に食べられてたりしますし、さらに脳みそもしっかり食べますので。
その料理そのものよりも、料理に行き着く話が波乱万丈と言うか、トラブル多発というか、一筋縄では行かないのがなかなか良いです。
ただ、ちょいちょい「気持ち悪い」って感想が出てくるのが引っかかります。気持ち悪がり方が、そこまで嫌がらないでもとは思いました。
酷いゲテモノ系は特に無いので、食べてみたいなと思うような料理は多かったです。
トナカイ肉の霜降りは美味しそうな雰囲気でしたね。
薄くて、1項目が短いので手軽で読みやすい本でした。
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センスの成せる技か。本のタイトルがまず目に飛び込み、結局それで買った。
じぶんには読み易い文章。
著者には失礼だが、妙に古い言い回しの多い読後感。こんな言葉遣いは最近あまり聞かないなと感じつつ、著者の旅先でのおかしな体験や土地の料理の話に惹かれて頁をめくった。どの話もとても楽しい。
200頁弱。最後まで興味を失わず読めた。
残念だったのが、巻末の丸山ゴンザレス氏の解説。
料理を巡る旅の本へ、わざわざ自身のトイレ話(大)を載せ、挙句に盛ったまで書くことはなかろうと感じた。そんな駄文よりもっと著者の紹介を。
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クレイジー「グルメ」ジャーニー、世界一周の旅に出た著者が出会っためくるめく肉たち。
ラクダのケバブ、キリンのジャーキー、アルマジロのブラウンシチュー、イグアナのスパイス炒め、トナカイのカルパッチョ、ビーバーのプラム煮込み……。
世界ではいろんなお肉が食べられているんだなぁ。
旅先で出会った人たちとの、交流や会話のやり取りもポップですごく楽しそう。
数々の面白&衝撃エピソードに、「写真でみたかったー!」という気持ちもありつつ、ゆるかわ猫ちゃんの素朴なイラストがそれをいい具合に緩和してくれてもいる。
誰かにおすすめしたくなる一冊です。
Posted by ブクログ
とても面白い。
この一言に尽きます。
海外で食べられている肉は私たちからすると驚くものが多く「えっ、これ食べるの?」というものもありました。特に、インドは「牛肉」は食べてはいけないけど「水牛」は食べても良いというのはそうなった意味も含めて面白く、驚きでした。
Posted by ブクログ
進化論で有名なダーウィンは、モリフクロウを食べたそうです。そこから興味をそそられて購入しました。
日本では禁止されていないものの、食べようという気にならない動物が多い事に気が付きました。
個人的に興味深いのは羊の脳みそ。白子のような、豆腐のような舌触りなんだとか。形が気になるなら、すり潰して成形しても良いのかなと思いました。
そういえば、日本では牛の脳みそは廃棄されてしまうのでしょうか。ちょっと気になりました。
作中に「悪魔の使い」的な動物が何度も出てくるのも面白かったです。
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これだけの珍味⁈を実食する勇気に感動する‼︎
食レポの表現が味を想像しやすい言葉なので、この本を読んでいると、自分が旅の中でいろんな肉を食べているような感覚になれて楽しかった♪
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会社を辞めて世界一周旅行に出た女性が出会った各国の肉料理。アルマジロ、ビーバー、アルパカ、ワニなど。可愛いイラストで紹介。
既に訪れた国は100以上の筆者。食事はもちろんのこと、何より現地の人々との会話やハプニングも含め、旅を心から楽しんでいる。肉自体より旅全体が楽しい。筆者の明るいキャラに何より好感が持てる。
「旅のおもしろさは、いい人も悪い人も、動物も食べ物もひっくるめて出会いなのだと思います。」
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日本ではなかなか見かけることの無い、ニッチでマニアックな動物の肉のエッセイ。
エッセイと言っても小難しいものではなく、気楽に読むことの出来るブログのような印象。
当方はあまり旅行が得意ではなく、海外旅行なんてもっての外だが、食については高い関心を持っており、この本には不思議と現地に行ってみたい気持ちにさせられた。
もし日本で変わった肉料理を出す店を見かけたら、ぜひ入ってみたいと思う。
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世界が「アルマジロ」の美味さに気づいた頃に、白石さんは2周先を回っていて、イグアナの養殖論を打ち、ヨロイナマズの味噌汁を堪能している。へんな肉を通じて切り取られた世界は、ざく切りのようにゴツゴツしているけれど、愛らしい。
想像と違って(そもそも誰も味を想像しようとしない)まずかったり、うまかったりする肉。裏切られ、はぐらかされる様子が読んでいて鮮やかで、すがすがしいのは、何故なのか?
巻末の解説がこの本の魅力をテキスト論的には解説してくれていないので、誰か教えてくれという気持ち。へんです。素敵な本。
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冒頭、「とりあえず西回りに旅をしようと神戸から上海行の船に乗り込みました」
の部分を読んでめちゃくちゃ驚きました。
20代の女性がそんな一人旅なんて怖くないのだろうか?それこそレイプや強盗の危険もあるし。
変わったものを食べるとすぐにお腹を壊す自分から見たら、色々な肉を食べる経験は
羨ましくも、とても真似できない。。
そんなネガティブな感情などこれっぽちも感じさせない、楽しくて明るい本です。
Posted by ブクログ
日本で親しまれていない食べ物を食べるのは勇気がいるし現地に行く時間やお金はありませんが、この本を読んでいると白石さんと一緒に旅行に行っている気分になりサラサラと読めました。
可愛らしい絵や親しげのある文章がさくらももこ先生を彷彿させる本だと思いました。
「こんな物も食べるの!?」と言うものがたくさん出てきましたが、それが彼らの生活の一部であり日常を豊かに過ごす大切な文化だと思いました。
最近はコロナウィルスの原因が日本では食べることがない野生動物だと言われています。「こんな動物を食べるのは気持ち悪い」「人間としておかしい」とコメントされていますが、それは彼らの自尊心を傷つけることになりあまり過剰に言うのは良くないのかなと思いました。
食べることを否定せずもっと衛生環境を良くすればウィルスの感染を防ぐことができるかもしれませんね。
Posted by ブクログ
書店でとにかく薄いヤツを探していたら目に飛び込んできたお手頃そうな本。新刊が平積みされるなか、たった1冊ひそやかに書棚にましましていたから何年前の本だろうと思ったら、令和元年とあるじゃあないか。憂き目ともいうべきこの扱いが果たして納得できるものなのか読んでみましょう。
面白い。肉を食べ歩くだけの旅ではありません。むしろ肉はオマケの楽しい旅行記です。食べ物が目の前にあればたとえ人が注文したものでも食っていい国とか、鍋でガチョウを撃退するおばちゃんの姿とか、ワラける。
私も食べてみたい肉というのはありません(笑)。「澱んだ川で釣った鯉の味」とか「大味の白子みたいな味」とか、要らんから。
正味1時間で楽しい旅をさせてもらった気分。『世界のへんなおじさん』もぜひ読んでみたい。
Posted by ブクログ
えっ!それたべるの!?という日本にいたら生涯食べることはないのではないかというタイトル通りへんな肉たちでした。自分の知らない世界を覗けるのはとても楽しいし、知識も深まりました。
Posted by ブクログ
世界を旅して食べたゲテモノお肉を紹介する本。
大学生の時に読んでいたら、もっと海外旅行行きたくなってたはず!
著者の白石さんの行動力がめっちゃすごい!しかもなんでも食べる!
食のことだけじゃなく、旅で出会った人達の話もコミカルに紹介さており、イラストもかわいいので一気に読んでしまいました。
美味しいお肉ばかりのはずもなく…
わたしがびっくりしたのはライチョウ。
日本では天然記念物なのにヨーロッパではライチョウって食べられるんだ…しかも苦いんだ…
文庫版なので最後に解説が付いていますが、なんと丸山ゴンザレスさんが書いています!クレイジージャーニー大好きなので、嬉しいおまけ付きでした!
Posted by ブクログ
食べるのは、愛なので。
世界中を旅してきた著者が、世界の様々な場所で味わった肉について、そしてそこで出会った人々について語る。
どんな肉を食べたことがあるだろうか。牛・豚・鶏あたりは多くの人が恒常的に食べているだろう。お正月などで羊・鴨・猪、ところかわれば馬・うさぎ・アヒル、海も入れれば鯨など。ここまでは自分も食べたことがある。ジビエに親しむ人なら鹿や熊も食べたことがあるかもしれない。
日本だけでもこれだけバリエーションがある肉食である。世界を眺めれば信じられないものを食べている。アルマジロが一番驚いた。そんなの食べられると思わないよ…と。不味かった肉もあるようだが、著者は怯まない。見つけたら挑戦していくスタイルである。それはもう愛なのだ。
Posted by ブクログ
短い時間に気軽に読めるエッセイ。旅行記にもへんな肉もそれほど掘り下げてるわけではないので、入門編と言ったところかな。もっとすごいのを想像しすぎてました笑笑