あらすじ
キューバでのぞいた秘密のパーティ,見知らぬ人たちから怒涛の親切を受けたイラン,なぜか刑務所に入ることになったナミビア…….子供の頃からどこかへ逃げたくて,大人になって世界を一周する旅に出た著者が,旅先で出会った印象的な人びとや,常識を揺さぶられた経験をひもとく,人生の「避難訓練」としての旅のすすめ.
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Posted by ブクログ
今年27冊目
個人的にとてもおもしろかった。
やっぱり海外行きたい!!
自分の目で見て聞いて体感したい!!
この本を読んでいると日本人は外国人にこんな親切にできるのか、見返りを求めずに赤の他人を助けることができるのか、自分自身にも問いかけた。
テレビニュース、ネットでいろんな情報があるけど、その国に行かないとわからないことも沢山ある。子連れ海外が夢だけど、塾とか日本での教育にお金をかけるよりこういった海外に連れて行くことで得られる経験とか価値観ってすごく将来に有益なんじゃないかなって。
あーーーー、お金貯めよ!!
私も夜逃げ貯金始めようかな。笑
Posted by ブクログ
面白かったし、人生訓としても良かった!
よくある感じの、世界で出会ったおどろきのこと!という感じより、自分がイメージしていた外国と良い意味で違う現実と、日本では当たり前の価値観を疑うきっかけとなったエピソードを中心に書かれているのだが、そのよくある感じとは一線違って読めた。文章が良いからなのと、自慢っぽくなくて、辛かったら逃げたらいい、というのが根底にあるので、彼女の考え方がまず優しいから読みやすいのだと思った。また随所で出てくる猫ちゃんのイラストが優しくていい。
貧しくても知らない日本人に優しくしてくれる外国の人たち。銀歯が取れた著者のために仕事を休んで歯医者に連れて行ってくれた人。キリマンジャロの登頂にこだわる日本人に対し、結果は二の次で楽しめたかい?と聞く外国人。お金はなくなったら働けばいいと考えて生きる暮らし。社会主義と資本主義の国の違いも面白かったし、刑務所に入れられても、同じ受刑者が優しくしてくれたりするのも面白かった。
最後には日本での著者の自伝みたいになっていて、馴染めなかった学校生活。(だけど、いろんな人がいるからこそ多様な価値観があったのだと気づいたり)
ハードすぎて心身に不調をきたした会社員生活。
そこから生まれた、夜逃げ旅という、辛かったら逃げたらよい、という価値観は深く、でも著者自身の本当の強さでもあると思った。
Posted by ブクログ
精神的に辛くなった時のための「夜逃げ(旅行)貯金」はいいなと思った。遠くでなくても、行き詰まったときは、いつもと違うところへ日常を忘れてリセットするのはいいですよね。自分が壊れる前に逃げることは必要だと思う