お天道様は見てる 尾畠春夫のことば

お天道様は見てる 尾畠春夫のことば

小説・文芸
1,700円 (税込)

8pt

4.5

【スーパーボランティア 尾畠さんがすべて語った!】
日本を元気にする82歳の人生とことば

2018年、行方不明だった2歳児を発見し、一躍時の人となった尾畠さん。「スーパーボランティア」はその年の流行語大賞にもなった。尾畠さんとは一体どんな人物なのか。著者が3年にわたる交流を重ねると、意外な素顔が明らかに。毎朝8キロ走り、家の庭に生えた雑草を食べ、ここ十数年は病気知らず、全国の災害地を飛び回り、毎月年金5万5千円で暮らす――超元気な尾畠さんの知られざる人生と胸に残ることば。100枚近くのフルカラー写真も掲載!

目次
はじめに
序章 奇妙な生活
第1章 最後のイワシ(幼少期編)
第2章 包丁と足袋(修業と独立編)
第3章 抱き合ってな泣いた日(第二の人生編)
第4章 奮闘500日(東日本大震災編)
第5章 守り抜いた約束(2歳救出編)
第6章 土嚢とスコップ(広島・呉ボランティア編)
第7章 眠れない日々(東海道大騒動編)
第8章 愛しき由布岳(山岳ボランティア編)
終章 母なる太陽
おわりに

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    ノンフィクション / 人物評伝
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    お天道様は見てる 尾畠春夫のことば
  • タイトルID
    :
    1003997
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年08月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    26MB

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    Posted by ブクログ

    尾畠春夫…1939年10月生まれ
    宮沢賢治【世界全体が幸福にならない限り個人の幸福はありえない】
    海岸で拾った丈夫なテグスと自作の針でバスタオルを補修
    プラや服は壊れても何度でも補修(ガムテープやホチキス)
    登山靴は40年使用、底が擦り切れたらヤマハバイクの古タイヤで補修
    「モノの気持ちになったら簡単に捨てられない」
    梅干しの種を割ったら中身も食べられる(備蓄パックご飯のお供。温めず水をかけて食べる。夜は別だが日中は食べられる時に食べておくといつ被災しても体力が保つ)
    座って半畳寝て一畳で十分。家でも車でも寝るときはゴザを敷き寒いときのみ寝袋かける
    慣れれば硬い床でも寝れる、ふわふわの布団に慣れてはダメ
    誰に褒められなくても動く。恥はかけばいい
    お年寄りこそキョウヨウ(教養・今日、用)キョウイク(教育・今日、行く)テレビ見てるより外に出て散歩やゴミ拾い
    お母さんは大酒飲みの駄目夫に変わって子供7人を育てたが41歳(尾畠さん10歳)で栄養失調で死んだ。子供のために自分のぶんを削っていたのかも。母に甘えさせてもらった記憶はないが死んだとき泣かなかった、諦めみたいなのがあった。
    5.5万の年金だけでも夢の生活。満足に食べられなかった子供の頃(奉公に出され沢山働かされ満腹などありえず、白いご飯も16歳まで食べれず馬の腐ったご飯を隠れて食べていた。働くばかりで小、中学校にもほぼ行けず5画以上の漢字は分からない、足し算引き算も必死なほど。勉強の仕方も知らない。貧乏すぎてパンツをはいたことがなかった)庭で育てた芋や食べられる草を取り自炊。鶏肉の安いのを入れてタマネギスープを作り1週間くらい食べる。美味しいものきれいな洋服素敵なホテル、すべて興味ない、ボラに行くためのガソリン代の捻出、寄付の食料などのために節約。ボラ先では一切、行政からの飯、風呂の負担をかけない(1年風呂入らなかった)、寄付された飯などは食べる

    恨んだり悲しんだり憎んだりしても1日、人に優しくしたり笑顔で接しても1日。どっちかいいか考えたら笑顔でいたほうがいい。

    世の中いつどうなるかなんて誰にも分からない。災害や戦争、気付いたらもう始まってたりする。極限になっても親からもらった頭と体は最大限利用して使える道具は使って食べられるものを食べてまずは生きる。世界一大事なものは命。

    動物から見たら人間ほど悪くて最低なやつはいない。環境は破壊するし勝手気ままに命を取る。人間みたいに何でも食う動物はいない。人間は前から住んでいた動物を追い出して山や草原を破壊して稲や野菜を作る。それなのに動物が入ってきたら有害駆除だと罠をかけたり撃ったりする。今も昔も猟師が生きるため、食べるために獲ってるのはわかる。でも先にいた動物を有害って呼ぶのはおかしいでしょ?山で鹿が増えすぎたのは人間がいたから。自然のままだったら増えすぎず減りすぎずなんよ。
    ジビエ料理とか言って調理して、食べたら硬くて不味いと捨てる。この世に人間がいなくなったら素晴らしい国になると思う。

    88回手をかけて作られた米粒、残さず食べなきゃ農家も米も可哀想

    苦労して稼いだ金は使ってもいいが、楽して儲けた金は取っておくな
    お接待(取材?)で頂いたお金は全額寄付してる

    仕事は段取り7割実働3割。災害ボラも同じ

    魚屋になった尾畠さんはフグ調理師免許試験のとき、分からない言葉や漢字があるため32回手を挙げて試験官に聞いた。わからないことは恥ではない。高校や大学を出てる人は何人も落ちたが尾畠さんは受かった
    赤字出すことは一度もなく65歳で退職、継ぐことも勉強することも強要しなかったが息子は大学まで行った。その学費だって魚の命を頂いて、またその魚を買ってくれたお客がいたから。仕事を辞めたら今までできなかったことをしたい、人や自然に恩返しできたらって

    孫が「ノーベル賞がほしい」と言ったら、無理だとは言わない、「よほど頑張らないと難しいよ。でも本気で目指すなら、1本の線路の上をずーっともう永遠に歩きなさい」と言う。
    「欲しいけど無理だよね」と言ったら「諦めるのはいつでもできる。夢に向かってやりたいことは死ぬ気でやりな」と返す。人生は夢を持たないと。そして夢は一度持ったら諦めたり捨てたりするんじゃない。
    反対に「ノーベル賞なんか欲しくもない」と言ったら「それならひろーくあさーく、天よりも高ーく、海よりも低ーく、いつでもどこでも五感を働かせて生きていけ」と返す。見たり聞いたり出かけることでその経験が役立つときが必ず来るから。
    人生をかけるほどの夢が見つかったら「自分の命なくなるな」くらい努力して諦めない。とことんやる。ただ楽して生きるよりその方が人生は断然楽しいと思うよ

    自分の老後の生活費は年金で賄える。節約すればいい。子供の教育費は親の責任。産んだ以上それだけはきちっと出さんと。計画が必要。
    「僕を産んでくれ」と頼まれて生まれてきた子は1人もいない、親は指を詰めても腹を切っても人目をはばからず泥にまみれて生き抜いて子供を養え。

    働き先に不満を持っても自分が選んだ会社。辞めるのは自由だが何でも人や会社のせいにするのは少し身勝手

    男が偉いと威張ってるやつはクソ喰らえ、みんなお母さんの股の間から生まれたんよ。命がけでお母さんが産んでくれたからこの世にいる。女性は男よりも偉いよ。
    肌着やおしめを変えてくれたのも母。それでも「親父にも何か役目はあるんじゃないの」とああだこうだ言うやつが居る。そのときは「ああ、親父にも役目がある。母ちゃんの腹の上で5.6回腰を使って『はい、あとは頼むわ!』と言うだけ。あとは全部母ちゃんがしとる」と言うと大体の男は黙るよ。
    昔は子を産めん女はうまずめと呼ばれ人間扱いされなかった。女性を人間扱いしない男は最低

    人間が一番疲れるのは体でなく頭。死にたくなるほどつらい、角度45度の壁があったら…まあ登れる。90度…これも工夫で登れる。もっと大変なのは反り返った壁。山言葉で『オーバーハング』と言う。
    今のあなたはオーバーハングの壁の前に居る。でもお母さんから貰った命を自分で断つのは人間としてしてはいけないこと。どんな壁だって沢山の石を毎日投げれば穴が空くかもしれないし、登れるように壁に傷をつけて足かけるところをつくってもいい。
    一つだけ試して諦めちゃダメなんよ。もがいてやれることは全部やってみる。限界だと思っても少し休めば何かアイデアがうまれるかもしれん。
    ただ壁にぶち当たったときはぶつかって血を流してからじゃ遅い、私には無理かもと思ったら誰かに相談してね。
    普段から1、2年は何かあっても大丈夫なように備蓄して災害に備えよ

    人に尋ねるからにはまず自分の名を名乗らないといけん
    公務員は庶民から雇われて血税を頂いて家族を養ってる。頭を下げて秋の稲穂になりきらないけん。

    災害ボラのリーダーは女性がよい、未経験でも関係ない、一番大切なことはその日和気藹々とした雰囲気を作ること。男は現場でも意地を張り合うし男が男に命令するとムッとする人も多い。現場がギスギスする。強い男がリーダーになってがむしゃらなペースで作業したら皆ヘトヘトになってまう。全員が同じ体力じゃないでしょ、初心者も居るしね。
    女性がリーダーになって自分の体力に合わせて休憩にすれば皆は疲れないんよ。それが結局効率よく作業が進む。女性のほうが気配りできるしリーダーに向いてると思う。

    個人攻撃は余程のことがないとしちゃいけん、男はすぐ腹を立てる。

    褒める、褒められる、褒め返す
    手をパチパチ叩いて体の動きもつけて褒めると尚◎

    小さな細胞の塊が人間だからね、弱いの。これはやっちゃいけないと思っても誘惑に負けたり、それが人間。完璧な人なんていない
    大きく分けて人間、プラスかマイナスしかない、だったら同じ一生、1年、1日だったら何でもプラスに考えたほうがいいと思って

    着飾って歩いても足元のゴミは見ない

    ワシは無信心無宗教、自分で自分を信じる
    誰も見てなくてもいいことしたら「尾畠さん、あなたよく頑張った!」と自分を褒める
    弘法大師は死ぬ時を自分で決め、水だけ持ち込んで洞窟に入り苦しまずスーッと逝ったらしい、時期が来たら延命措置とか首吊り自殺とかはせず、ワシもそうしようかな

    精子の何億という競争を勝ち抜いて生まれたと思えば何かあっても乗り越えられる強さは元々備わっているかもしれん。

    人の一生は地球の歴史から見ると『瞬き1回分』泣き喚いたり振り返ったりする時間はない

    『お天道さま=太陽、とは神や仏でなくワシにとってはお母ちゃん。世のため人のためでなく、自分のためにボランティアをしてる。』
    尾畠さんにとってボランティアとは生きる証そのものではないか。人は人を傷つけるが、赤の他人に手を差し伸べるのもまた人なのだ。

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    大分の人間だから
    おばたさんのことは知りたいと思い
    ふと読んだ本だったが
    この本に出会え感謝

    これから自分の人生で何度も読んでいく本になった
    歌で感動し勇気をもらえることはあるが、
    本で感動し勇気をもらえたことは初めてかもしれない
    あづささん、ありがとう!

    0
    2022年03月10日

    Posted by ブクログ

    私と同年代の人塗炭の苦しみを体験した彼だからこその重たい言葉、誰にも真似の出来ないボランティア活動、感動した!沢山の人に読んで欲しい一冊だ。人生で失敗、挫折体験は人生での栄養剤だと何時も若い人に言っている。私も後少し老害にならないようにしながら後に続く若手育成に頑張って行こう❗️

    0
    2021年10月04日

    Posted by ブクログ

    ((読み始めたばかり))

    尾畠さんの人間性には、本を読まずとも惹かれていた。

    この本を知ったきっかけは、この本の著者である白石あづささんがこの本について書いた記事を読んだからだ。

    その時から私は、白石さんというひとりの人間に惹かれていたのだろう。

    効率悪かろうが、不器用と言われようが、本に書かれている一言一句、ついつい読んでしまう。

    まだ冒頭の部分を読み終えただけなのに、涙が滲んできた。

    すごく良い本。

    0
    2022年11月06日

    Posted by ブクログ

    本書は、2018年8月に瀬戸内海に浮かぶ屋代島で2歳の男の子が
    行方不明になり、警察消防が150名体制で捜索しても
    見つからない事件があり、無事3日目の朝に発見した『スーパーボランティア』で
    有名になった尾畠さんのお話です。

    以下、面白かった言葉とかをメモ。

    高齢者ほど『キョウヨウ』と『キョウイク』が必要。
    キョウヨウは、今日、用がある。
    キョウイクは、今日、行くところがある。

    夢だった、魚屋を始めたのが29歳の時。
    65歳になったら、辞めて、今までお世話になった人に恩返しをしようと決意。

    その1つ目が、66歳で日本縦断。それも徒歩で。
    距離は3250キロの旅。
    九州の大隅半島、佐多岬をスタートして、1日、30から40キロ歩いて、
    92日目に北海道の宗谷岬に到着。
    その途中で出会った、マキノさんとは東日本大震災の時に感動の再会する。

    二つ目の旅は、東日本大震災から3年目に、今度は、本州一周徒歩の旅に出る。
    74歳で、4100キロの旅をするってすごい。
    無事、139日かけて、徒歩で回った。

    現在も、尾畠さんはボランティアをしている。

    0
    2022年03月06日

    Posted by ブクログ

    無茶苦茶な存在「尾畠春夫」さんに迫るルポ。

    尾畠さんの考え方、社会批評眼は、なんら奇異なところはなくストレートに修身的。圧倒される要素は何かといえば、思想のことごとくを実行に移す行動力と、行動し続ける持続力。行動力と持続力において無茶苦茶だということ。

    存在自体が熱源というべきか、発光体というべきか。

    尾畠さんの持論に耳が痛いばかりなので、ごめんなさいと心の中で呟きながら、人生訓の領域は駆け出して逃げたい気持ちだったが、それら身につまされる面はほどほどにお許し願いえるのが本書のテイスト。

    めったにない超個性「尾畠さん」を、世の中からおかしみを切り取ることが真骨頂の白石さんが、心底惚れ抜いて中身をこじ開けようとするうちに生まれる師弟関係、友情に、ついつい頬が緩んでしまう。

    良い意味でスコーンと感化されて、私自身も行動をはじめたいところだが、ボランティアはちょっと猶予をいただいて...。本書で写真が鮮やかだった「山登り」を再開したくなった。

    0
    2021年09月28日

お天道様は見てる 尾畠春夫のことば の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    ノンフィクション / 人物評伝
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    お天道様は見てる 尾畠春夫のことば
  • タイトルID
    :
    1003997
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年08月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    26MB

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