浅暮三文のレビュー一覧

  • ダブ(エ)ストン街道
    ユルくておかしなキャラクターの数々と、不思議な世界設定に魅了され、読み始めるとあっという間でした。
    この不思議な世界での数多の経験を経て、主人公のケンがラストに示した力強い決意(あるいは覚悟)は、とても清々しく、現実の世界に生きる自分自身も「頑張れよ!」と背中を押されたような気がしました。
    読んでよ...続きを読む
  • 10センチの空〈新装版〉
    なぜ自分は10センチしか空をとべないのか。
    それはまるで重たい帽子をかぶっているみたいだ。
    この帽子が取れれば、もっと高く飛べるのではないか。

    高く飛ぶために過去の記憶を辿り、過去を旅する・・・

    すると分かってきた
    「10センチしか飛べない」のではなく
    「10センチも飛べるのだ」ということ。

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  • 嘘  猫
    読み終えた今、「嘘猫」というちょっと変わったタイトルがじんわりと胸にしみてきています。おもしろくもやがてちょっぴり哀しい、著者の若い頃のある一時期のおはなし。「猫好きのかた必読!」と断然言い切れる作品です。
  • 嘘  猫
    元コピーライターの小説家、浅暮三文のエッセイ。あれ?エッセイだったっけ??途中でエッセイであることを忘れてしまうほどストーリー性に満ちています。笑いあり、涙あり(?)でユーモラスな浅暮節が存分に発揮されています。エッセイはちょっと…という人、そして猫好きな人にお勧めしたい一品です。
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)
    ひきこもりだが、天才的な動物行動学者の白井旗男。
    世間には疎いが、あらゆる動物の知識に長けた彼を中心としたミステリー。
    警察犬ハンドラー・原友美と共に、難事件の数々に挑む。

    誘拐された人質とカラス。
    バラバラ殺人とリス。
    密室殺人と馬、などなど。

    様々な動物の余り知らない生態や習性が、謎に満ちた...続きを読む
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)
    引きこもりの動物行動学者、白井旗男の捜査協力で事件解決を図る連作短編集。
    安楽椅子探偵のように現場に行かない話もありますが、大抵は現場へ赴き、残された手がかりから真相を探り当てます。
    行動をともにするのは(駆り出しに来るのは)警察犬のハンドラーである原友美。大学時代の後輩です。
    周到なのは、白井の飼...続きを読む
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)
    7つの短編により構成されてる。
    始めの2編はら後半から面白くなった。
    残り5編は飽きる事なく、楽しかった。

    全体的に動物が好きなので、面白かった。
    続編があれば読んでみたいと思う。
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)
    まぁまぁ面白かった。各話にテーマとなる動物(昆虫も含む)の行動があるんですが、そこに着目した理由がもう少し事前に説明されてもいいかも。あと主人公を捜査に連れ出す原友美ですが、警察に所属するハンドラーとしては少し自由過ぎるような気がします。
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)
    川瀬七緒の法医昆虫学捜査官シリーズのようなテイストを味わいながら一気読みしました。こちらは連作集ですが回を重ねる毎に明らかになっていく謎。微妙にエキセントリックな学者にも心揺さぶられました。ただ、主人公の関西弁だけは最後まで馴染まへんかった!残念!
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)
    2018年33冊目。動物行動学って面白い。身近な動物にもまだまだこんな意外な生態があったとは驚きです。
  • 無敵犯 刑事課・亜坂誠 事件ファイル101
    また一つ、「当たり」の刑事モノに出会えた。

    この作家さんとは、「セブン」でお初にお目にかかった。
    その時は、あまりインパクトを感じることはなく、どちらかというと、主人公のキャラえも、ストーリー展開でも地味な印象だった。

    それが、この作品では、一つ一つ調べ潰していく、地に足がついた刑事本来の姿が丁...続きを読む
  • セブン opus2~古い街の密かな死~
    シリーズ2作目だが、1作目は読んでいない。でも、さほど問題ではなかった。ちょっと変わった経歴の女刑事が主人公。相棒の土橋刑事がなかなかいい味を出している。
  • 10センチの空〈新装版〉
    2007/10
    少しだけ空を飛べる力。
    なんのため、なにがきっかけで?
    過去を紐解き、将来につながって行く。
  • 再びラストホープ パリと悪党たち

    まさかのラストホープの第2弾が読めるとは!
    文庫書き下ろしなんて偉いっ!
    タイトル通に国分寺を離れて、舞台はパリへ。
    そもそもの目的が自作のフライを世界進出させようと
    してのパリ出張ってとこからしてナンセンスw。

    更にはキレ者の釣り師をアピールするも、フランスの
    田舎村の役人になんだ...続きを読む
  • 10センチの空

    素敵な青春ファンタジー小説。この中の一部は
    中学生の教科書に教材として掲載されているそうです。
    自分のような人間が読むと、後悔や過去に置いてきた
    「大切」なものや失ったものの大きさに、
    打ちのめされそうになります。
    だから今作を読む若い彼等には、そうならないように。
    そして思い出しても取...続きを読む
  • ラストホープ

    珍しく浅暮作品を読み切れた(笑)。自分いしてみたら快挙。

    憎めない悪党達が繰り広げるコンゲーム風のコメディタッチの
    クライム小説だから読めたんでしょうね。
    プロットやストーリー自体は極単純な構造なんですが、話しの
    中で展開が二転三転...なんてもんじゃないくらいに目まぐるしく
    変化する...続きを読む
  • 10センチの空〈新装版〉
    素敵な青春ファンタジー小説。この中の一部は
    中学生の教科書に教材として掲載されているそうです。
    自分のような人間が読むと、後悔や過去に置いてきた
    「大切」なものや失ったものの大きさに、
    打ちのめされそうになります。
    だから今作を読む若い彼等には、そうならないように。
    そして思い出しても取り返す事、取...続きを読む
  • 再びラストホープ パリと悪党たち
    <ドートマンダー>シリーズに触発されたというクライム・コメディ『ラストホープ』の続編。フランスを舞台に二億円の裏金を求め右往左往する悪漢たちの姿が愉しい。東堂と刈部のやりとりや、迷走する事態を描くその軽妙な語り口もまた絶妙。面白かった!!。
  • ダブ(エ)ストン街道
    借本。
    著者の本はこれが初めて。
    あっと言う間に引き込まれて、あっと言う間に読み終わった一冊。
    登場キャラ等、ゆるくて好きです。
    ファンタジーが好きな方にはおすすめ。
  • ダブ(エ)ストン街道
    絵本のような、童話のような奇妙なお話。郵便屋に王様にくまに呪いの赤い影。主人公は恋人を探してダブ(エ)ストンをさまよいます。ちょっととぼけたキャラクターたちと、不思議な旅ができました。他のどの本にも似ていない、一風変わった味わいの本です。