浅暮三文のレビュー一覧

  • ダブ(エ)ストン街道

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    ユルくておかしなキャラクターの数々と、不思議な世界設定に魅了され、読み始めるとあっという間でした。
    この不思議な世界での数多の経験を経て、主人公のケンがラストに示した力強い決意(あるいは覚悟)は、とても清々しく、現実の世界に生きる自分自身も「頑張れよ!」と背中を押されたような気がしました。
    読んでよかったなと、しみじみ思える一冊です。

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    2011年04月10日
  • 10センチの空〈新装版〉

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    なぜ自分は10センチしか空をとべないのか。
    それはまるで重たい帽子をかぶっているみたいだ。
    この帽子が取れれば、もっと高く飛べるのではないか。

    高く飛ぶために過去の記憶を辿り、過去を旅する・・・

    すると分かってきた
    「10センチしか飛べない」のではなく
    「10センチも飛べるのだ」ということ。

    なぜ自分は10センチも飛べるのだろうか。

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    2010年08月27日
  • 嘘  猫

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    読み終えた今、「嘘猫」というちょっと変わったタイトルがじんわりと胸にしみてきています。おもしろくもやがてちょっぴり哀しい、著者の若い頃のある一時期のおはなし。「猫好きのかた必読!」と断然言い切れる作品です。

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    2010年07月25日
  • 嘘  猫

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    元コピーライターの小説家、浅暮三文のエッセイ。あれ?エッセイだったっけ??途中でエッセイであることを忘れてしまうほどストーリー性に満ちています。笑いあり、涙あり(?)でユーモラスな浅暮節が存分に発揮されています。エッセイはちょっと…という人、そして猫好きな人にお勧めしたい一品です。

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    2009年10月04日
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)

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    ひきこもりだが、天才的な動物行動学者の白井旗男。
    世間には疎いが、あらゆる動物の知識に長けた彼を中心としたミステリー。
    警察犬ハンドラー・原友美と共に、難事件の数々に挑む。

    誘拐された人質とカラス。
    バラバラ殺人とリス。
    密室殺人と馬、などなど。

    様々な動物の余り知らない生態や習性が、謎に満ちた事件を解決に結びつける。
    そして、彼が引きこもるのは、両親の失踪に関係があった。

    『決して、動物は嘘をつかない!』

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    2020年03月29日
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)

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    引きこもりの動物行動学者、白井旗男の捜査協力で事件解決を図る連作短編集。
    安楽椅子探偵のように現場に行かない話もありますが、大抵は現場へ赴き、残された手がかりから真相を探り当てます。
    行動をともにするのは(駆り出しに来るのは)警察犬のハンドラーである原友美。大学時代の後輩です。
    周到なのは、白井の飼い犬にも嘱託警察犬として訓練を施し、犬に捜査協力を求めるので飼い主にも来てほしい、という断りづらい体裁を整えていることです。やり手ですね!
    さらには鑑識課の上司と捜査一課のベテラン刑事も巻き込んで、白井の捜査協力に道筋をつけてしまいます。
    そこまでするのは事件解決のためもありますが、ほかにも理由が。

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    2019年09月08日
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)

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    7つの短編により構成されてる。
    始めの2編はら後半から面白くなった。
    残り5編は飽きる事なく、楽しかった。

    全体的に動物が好きなので、面白かった。
    続編があれば読んでみたいと思う。

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    2018年08月29日
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)

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    まぁまぁ面白かった。各話にテーマとなる動物(昆虫も含む)の行動があるんですが、そこに着目した理由がもう少し事前に説明されてもいいかも。あと主人公を捜査に連れ出す原友美ですが、警察に所属するハンドラーとしては少し自由過ぎるような気がします。

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    2018年05月04日
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)

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    川瀬七緒の法医昆虫学捜査官シリーズのようなテイストを味わいながら一気読みしました。こちらは連作集ですが回を重ねる毎に明らかになっていく謎。微妙にエキセントリックな学者にも心揺さぶられました。ただ、主人公の関西弁だけは最後まで馴染まへんかった!残念!

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    2018年04月20日
  • 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―(新潮文庫)

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    2018年33冊目。動物行動学って面白い。身近な動物にもまだまだこんな意外な生態があったとは驚きです。

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    2018年03月27日
  • 無敵犯 刑事課・亜坂誠 事件ファイル101

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    また一つ、「当たり」の刑事モノに出会えた。

    この作家さんとは、「セブン」でお初にお目にかかった。
    その時は、あまりインパクトを感じることはなく、どちらかというと、主人公のキャラえも、ストーリー展開でも地味な印象だった。

    それが、この作品では、一つ一つ調べ潰していく、地に足がついた刑事本来の姿が丁寧に描かれ、ド派手なキャラではないが、なぜか安心して読み進めていた。

    さらに、「セブン」で如月と相棒を組んだ「ハシゲン」こと土橋刑事が登場してきたときは、心の中でガッツポーズをしてしまった。

    それほど、土橋のキャラは忘れがたく、心に残っていた。

    如月と亜坂が土橋の愛弟子のようで、土橋の二人に対

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    2018年03月17日
  • セブン opus2~古い街の密かな死~

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    シリーズ2作目だが、1作目は読んでいない。でも、さほど問題ではなかった。ちょっと変わった経歴の女刑事が主人公。相棒の土橋刑事がなかなかいい味を出している。

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    2017年07月30日
  • 10センチの空〈新装版〉

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    2007/10
    少しだけ空を飛べる力。
    なんのため、なにがきっかけで?
    過去を紐解き、将来につながって行く。

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    2013年09月14日
  • 再びラストホープ パリと悪党たち

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    まさかのラストホープの第2弾が読めるとは!
    文庫書き下ろしなんて偉いっ!
    タイトル通に国分寺を離れて、舞台はパリへ。
    そもそもの目的が自作のフライを世界進出させようと
    してのパリ出張ってとこからしてナンセンスw。

    更にはキレ者の釣り師をアピールするも、フランスの
    田舎村の役人になんだかんだで利用されるこの
    憎めない3人組の苦戦苦闘の大活躍。
    気がつけば、ルーブル美術館を相手に大仕事を
    カマすハメになるとは! 結構強引でご都合主義な
    展開も多数あるけど、今作の持つニヤっとする
    大人なコメディたっぷりで楽しませてくれるって
    事で充分相殺。

    しっかりと期待通りのオチ

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    2013年02月28日
  • ラストホープ

    Posted by 読むコレ

    珍しく浅暮作品を読み切れた(笑)。自分いしてみたら快挙。

    憎めない悪党達が繰り広げるコンゲーム風のコメディタッチの
    クライム小説だから読めたんでしょうね。
    プロットやストーリー自体は極単純な構造なんですが、話しの
    中で展開が二転三転...なんてもんじゃないくらいに目まぐるしく
    変化する様に完全の翻弄されっぱなしで、着いて行くのに精一杯。
    後半のバッタバタ劇に至ってはもうどうなってる事やら(笑)。

    とは言えラストは痛快かつニンマリの締め括りで、読んで良かったー、
    と思わせてくれる一級品の娯楽作品! こりゃ面白い!
    あーあ...釣りに行きたくなってきちゃったよ。

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    2013年02月12日
  • 10センチの空〈新装版〉

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    素敵な青春ファンタジー小説。この中の一部は
    中学生の教科書に教材として掲載されているそうです。
    自分のような人間が読むと、後悔や過去に置いてきた
    「大切」なものや失ったものの大きさに、
    打ちのめされそうになります。
    だから今作を読む若い彼等には、そうならないように。
    そして思い出しても取り返す事、取り返そうと努力する事で
    現実は変わるし、壁は壊せるって事が伝わるよよいな...と。
    そして...願わくば一緒に「飛べる」仲間や大切な人が
    見つかりますように。

    「フリー・アズ・ア・バード」を聴きながら!

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    2010年08月23日
  • 再びラストホープ パリと悪党たち

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    <ドートマンダー>シリーズに触発されたというクライム・コメディ『ラストホープ』の続編。フランスを舞台に二億円の裏金を求め右往左往する悪漢たちの姿が愉しい。東堂と刈部のやりとりや、迷走する事態を描くその軽妙な語り口もまた絶妙。面白かった!!。

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    2010年08月15日
  • ダブ(エ)ストン街道

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    借本。
    著者の本はこれが初めて。
    あっと言う間に引き込まれて、あっと言う間に読み終わった一冊。
    登場キャラ等、ゆるくて好きです。
    ファンタジーが好きな方にはおすすめ。

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    2010年09月04日
  • ダブ(エ)ストン街道

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    絵本のような、童話のような奇妙なお話。郵便屋に王様にくまに呪いの赤い影。主人公は恋人を探してダブ(エ)ストンをさまよいます。ちょっととぼけたキャラクターたちと、不思議な旅ができました。他のどの本にも似ていない、一風変わった味わいの本です。

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    2017年05月09日
  • 嘘  猫

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    自伝的青春小説
    1984年、24歳の僕はコピーライターとして働くため、上京した。
    持ち物は原稿用紙と国語辞書の入ったアタッシュケースと、毛布、下着、数着の着替えだけだった。
    住まいは荻窪のアパート。
    6畳の畳しかない部屋の天井には、なぜか靴の足跡がついていた。
    梅雨のある日、いつものように窓辺の棚板を机代わりに仕事の原稿に取り組んでいた。
    窓の下では野良猫が鳴いていた。
    そして、どさんと音がした。
    何事かと窓をあけてみると、大きな太った猫が窓の桟にいたのだった。。。

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    2009年10月04日