あらすじ
夢の中で僕は空を飛んでいます。
なぜそんな夢を見るのか。
それは、僕が本当に空を飛べるから。
川原敏也は10センチの高さだけ、空を飛べる。でもそれが何の役に立つ?
大学生の敏也は自分のやりたいことが見つからず、就活にも及び腰。
ラジオ番組にその悩みを投稿したことがきっかけで、
少年時代、その能力を得たときの“友人との出会い”を記憶に甦らせる。
感動の青春ファンタジー。
※本作品は、「10センチの空」を加筆修正した新装版です。
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Posted by ブクログ
なぜ自分は10センチしか空をとべないのか。
それはまるで重たい帽子をかぶっているみたいだ。
この帽子が取れれば、もっと高く飛べるのではないか。
高く飛ぶために過去の記憶を辿り、過去を旅する・・・
すると分かってきた
「10センチしか飛べない」のではなく
「10センチも飛べるのだ」ということ。
なぜ自分は10センチも飛べるのだろうか。
Posted by ブクログ
素敵な青春ファンタジー小説。この中の一部は
中学生の教科書に教材として掲載されているそうです。
自分のような人間が読むと、後悔や過去に置いてきた
「大切」なものや失ったものの大きさに、
打ちのめされそうになります。
だから今作を読む若い彼等には、そうならないように。
そして思い出しても取り返す事、取り返そうと努力する事で
現実は変わるし、壁は壊せるって事が伝わるよよいな...と。
そして...願わくば一緒に「飛べる」仲間や大切な人が
見つかりますように。
「フリー・アズ・ア・バード」を聴きながら!