テッドチャンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレバビロンの塔、あなたの人生の物語、地獄とは神の不在なり。が、好きかなー。
その他は難しすぎて頭に入ってこない。
顔の美醜については、ルッキズムは今も昔も未来も変わらないだろうな。そういうのを失認知できるなら、1回全世界の人々に処置を!
何が変わるのかみてみたい。
あなたの人生の物語は、昔に映画を観たけどあまりよくわからず。今回も小説を読んで、ん??となったので、すぐに映画をまたみた。そしたら少しわかった気がする。悲しい話では?あまりいい未来じゃないのに、それを知った上でその人生を始める。胸が痛んだ………、バビロンの塔とか地獄〜とかを読むと聖書欲しいなーとか思ってしまう。そしたら遠藤周作さんの本とか、より理解が深まりそう。息吹も読まなきゃな。 -
Posted by ブクログ
『理解』が1番面白かった。
天才の頭の中を覗いて震えた。
天才の苦悩を疑似体験できる。
頭が良くなりすぎるとは、どういう感覚なのか。凡人には見えない世界をここまで精緻に描けることに驚いた。
レオンの頭の中はAIの思考を覗いているようだった。人間には追いつけない速度で思考が進んでいく。
さらに驚いたのは、この『理解』という作品が35年も前に書かれていたこと。
こんな思考の世界を生み出せるテッド・チャン自身も、いったいどんな景色を見ている人なのだろうと思ってしまう。
残念ながら自分には理解できない作品も多かった。
もう少し知識や教養を増やしてから読み返したら、また違うものが見えるのかもしれない。
『息吹』と同様に最後まで読んだ頃には、考える体力を使い切ってヘトヘトになってしまった。
今日はもう考えられない。
ということで今回のレビューもここまで^^; -
Posted by ブクログ
同著者の別作品『息吹』がすごく良くて、この本もいたるところで良い評判だったので、『息吹』を読んだ時と同等の面白さや感動を得られるのではと期待していた。期待しすぎてしまっていた。結果、悪くはないが思っていたほどではない。
表題作『あなたの人生の物語』がいちばん好き。地球外生命体との交流というと、映画公開直前となった別の某作品が思い浮かぶ。その作品では故郷に危機が迫っているエンジニア同士が意気投合するという流れだが、本作品は言語学者である主人公が地球外生命体の用いる言語や文字を学ぶことで異質な思考法を習得する。話の終盤になって、この物語の間に挟まれる主人公の娘にまつわる回想の意味、そしてその回想がかなり詳細であることの意味がわかり胸が締め付けられた。日常の取るに足らない程のささやかなやり取り、くだらない言葉、表情、楽しいことだけでなく喧嘩をしたり腹を立てた記憶など。自分の中のそういう記憶を思い返して、たまらない気持ちになる。
大きな悲しい出来事がこの先にあるならその過程にいくら喜びがあっても今の私はその運命を選び取らない。でもヘプタポッドBを習得したらこの考え方は変わるんだろうか。変わってしまうとしたらそれは私ではなく違う生き物であるように感じる。 -
Posted by ブクログ
星3.5
日本人には馴染みずらいメッセージが多いと感じた。
映画化された「あなたの人生の物語」(映画の題名は「メッセージ」)を含む短編集。
・もし神罰が実際に存在する世界だったら?
・もし人間の美醜を見分けられなくなる装置が発明されたら?
等、この世界においてひとつだけ「もしも」の設定を組み込み、それ以外はその設定に基づいて徹底的にリアルに描写されていた。
私が三体やプロジェクトヘイルメアリー、火星の人、星を継ぐもの等、エンタメの側面が強いSFしか読んでこなかったからか、
哲学的なメッセージを含む今作は非常に難解だった。
考えさせられるのはわかるが、どうにも言語化できない。
ワクワクする、というような類のSFでは無いため、人を選ぶような気がした。 -
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ期待して読み始めたけど、正直思ったより楽しめなかった。結構SF慣れしているつもりだったけど、少し自分には難しかったかも。あまり乗れなかった。
読みながら、レムの『完全な真空』にも似た読み味だなと感じた。何か面白いことに取り組んでいるエッセンスは感じるが、ドラマは薄味。
語り方、或いはSFらしく世界の設定や仕組みそれ自体が主役で、物語は、キャラクターの遍歴・帰結を描くことを通じて、主役を載せる皿としての機能が強い。
一見ファンタジーらしい題材ではあるものの、科学的な思考様式を採用することでSFに昇華している作品も幾つかあって、その幅広さは面白かった。
語り方と題材、物語が一番上手く噛み合ってた気がするのは、やっぱり表題作で、納得感もあったし、それは結構好きかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ重厚なsfとページ数の多さに読むのを尻込みしていたが、最初の「商人と錬金術師の門」が面白くてその後一気に読み進めた。
けど面白かったのはそれだけで、あとはハマらなかった。科学の知識が豊富なだけあって意外な知識も得られたけど、後半の短編になるにつれて、小説より解説書とかで出した方がいいんじゃないの?となった。
あと文化圏の違いだからか、理解も共感もできなかった価値観や表現が多々あった。主よ、とか。自分は主に選ばれた人間、とか。それは度し難かった。
あとカウンセラーの質問とかあったけどいやカウンセラーそんな質問しないし、なんでカウンセラーがクライエントが出してない言葉を出して決めつけてるんや……とか、なんやその二者択一の質問となぜなぜの質問の多さは……詭弁にならんかそれ……と後半に連れてツッコミが多くなって、そこは単純につまらないと思った。 -
Posted by ブクログ
時間論とか決定論と自由意志とか記憶とか知性とか責任とかとにかく哲学的なテーマを題材としている。それを物語にする技巧は上手いとは思うものの,物語としての完成度はどうなんだろう。描写という意味では一般文学とは違う気がする。
普段,上記の哲学的テーマを哲学的に考えることに慣れすぎているので,深掘りが足りないように思う。エンターテイメントで哲学的問題に気付くきっかけになるという意味では意義はあるのかもしれないけれど,その問題それ自体を考えている人には物足りないのではなかろうか。
これが当代最高の短編SFなのだとすれば,SFの楽しみは哲学的テーマ以外に見いださねばならないのではないかと。
兼業作家である著者の寡作ぶりとそれにもかかわらず最高の評価を得ているという作家としての在り方には感銘を覚える。