名誉か不名誉か、寡作作家たるテッド・チャンの短編集。
これと『息吹』を読めばだいたい網羅できる。君も2冊読んで「テッド・チャンはだいたい読み切った」と言おう!
正直『息吹』の方が好みの作品に溢れていたのでちょっと肩透かし。
まぁ単純なSFと言い切れず、人の認識を揺るがすような作品という意味ではこっ
...続きを読むちの方だったりするかな。表題の「あなたの人生の物語」や「顔の美醜について―ドキュメンタリー」は特に深く考えさせられる作品だった。
でも「地獄とは神の不在なり」は結構悪趣味…というより、SF作家らしい論理的思考が行き着いた宗教観という感じが出すぎてちょっと引いたな。いや、面白いんだけどさ…。