藤城陽のレビュー一覧
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内容(「BOOK」データベースより)
虐げられる民“言愚”の青い目を持つ涼孤は似顔絵描きと講武所の下働きで糊口をしのぐ。かつて胡同の闇の中で、素性の知れぬ老婆より剣を習い、双剣を授かる。卯王朝、第十八皇女の月華は屋敷を抜け出しては市井を探検する。感情が高ぶると地団駄を踏みながらぐるぐる回る癖がある。涼孤はどぶ川の畔で双剣を持ち“龍を呑む”。月華はそれを目撃し―「妾も剣をやるっ!」鬼才・秋山瑞人が贈る、剣をめぐる物語。古橋秀之とのコンビによるシェアワールド企画“龍盤七朝”第一弾登場。
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龍盤七朝シリーズの第1作 -
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秋山瑞人「DORAGONBUSTER」1巻を読み返した。架空の世界を舞台に、架空の伝承や文化、食べ物などなど、なぜそこまで?と思うくらいに細部にこだわる。このディテールこそが、作品の世界観をリアルに見せるのだ。デビュー作の「EZコンバット」も、いかにもライトノベル的な女子だけの部隊という設定を、細部の描写によってリアルに見せていた。
「DORAGON BUSTER」もさほど複雑な話ではないのに、ディテールから引き立ってくる世界観と、「秋山節」とも言われる独特な地の文の勢いとで、グイグイ引き込まれる。そんな中、ただ強い者と戦いたい阿鈴と、剣を立身出世の手段とする藍芭の噛み合わない会話が、妙な味 -
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「ストジャ」シリーズもいつのまにか7巻です。副題が「THE SACRIFICE 1st.HALF」となっているように、8巻との上下巻です。榊作品は、「ステプリ」以降「キミボク」とこの作品のみシリーズで読んでいます。他の作品は、体が受け付けないので・・・。
巻の冒頭では、「龍」「男爵」という物語のキー・パーソンの戦闘シーンから始まります。この始まりから、最終巻に向けての伏流水かと感じます。
この巻の主題は、対魔族戦ではなく、人の心の弱さではないかと思います。
他に感じたのは、全410ページにも及ぶのに「藤城陽」氏のイラストが少なすぎる!ということでしょうか?こんなに巧いのだから、もっとみた -
Posted by ブクログ
千年にわたり永遠の雪原をただ歩き続ける異形の巨人ミール。人間の世界のすべては、巨人の背の上に作り上げられた都市だった。どこへ向かうのか、知る者はいない。ミールの研究を続ける“変人教授”ディエーニンの助手オーリャは、ミールの外ーーすなわち人の住めぬ雪原でひとりの少女を拾う。「外」からやってきた彼女との出会いは、終末へと向かう世界に何をもたらすのか。そして巨人の歩みの果てに待つ光景とは……。ファンタジー史に残る傑作、著者全面加筆のうえ復刊!(裏表紙より)
「かつては太陽が…」とあるから、遠い未来のお話なのかな?こういう世界観の話、すごく好きです。どこに向かっているのかわからないが、千年間歩き続け -
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