澤上篤人のレビュー一覧
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【どんな本?】
これから来る大暴落と、それでもするべき長期投資の方法を解説した本。
【感想】
今はみんな株高で浮かれているし、自分も好景気が来ると信じている。そんな中「今の相場はバブルだから気をつけろ!」と叫ぶ人が一部いる。
本書はそのような人たち同様、なぜ現在の世界がバブルなのか、そしてリーマンショックで有効だったマネタリズム政策が今回は不発に終わるのかを解説する。
筆者はその上で投資をするなとはいわず「資産づくりの長期投資」を推奨する。長期投資といっても人それぞれ定義が異なるところ、筆者は明確にどんな長期投資をすべきか明確にする。
新NISAがはじまり積立投資をする人が多い昨今、バ -
Posted by ブクログ
今の金融の状況は破綻寸前であることをひとしきり述べた後、
投資とはこういうものだ、とずばっと。
1 アセット・アロケーションの切り替えは絶対だ
2 企業を応援する、それが株式投資だ
1は 景気の動向に合わせ、運用先を株式→現金→債権→株式 と切り替えること
時間分散が王道、といっている
2は 社会に対する夢、思い、意思を企業応援の形にする、ということ
明確。
40年続いた異常な相場は早晩終わる。
その時に慌てないためにはこれしかないと。
はじめに 今すぐ大切な資産を守れ!
1章 すごい株高、その正体――なぜ株価は上がり続けるのか?
2章 この上昇相場にだまされるな! 上昇相場の落とし穴大 -
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長期投資のエヴァンジェリストともいうべき筆者の2024夏の最新刊。
さわかみファンドの比較的初期のころから、ネットや雑誌で筆者の主張を読んでいたが、今までは、長期投資、バイ・アンド・ホールド、日本株投資を繰り返していたのに対し、この本では直近の状況について、金融バブルとでもいうべき状況であり、アセット・アロケーションの切り替えの必要性、今はマネーゲームの最終章、と語る。
奇しくも、直近9月に日本株は大きな下げが起きている。このまま新しい局面に入っていくのか、しばらく不安定な状況が続くのかはわからないが、耳を傾けるべき内容を含んでいると感じた。 -
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ネタバレここ数年、SNSで投資を勧めるインフルエンサーの方も増えてきて、私もそろそろ……と思いつつ、やれS&P500やらFX投資やら、何が何だか分からず、先ずは勉強しようと思い、タイトルに惹かれて購入した一冊。
ベテランの長期投資家の方の話であるから、初心者には理解が難しいかと思いきや、繰り返し説明してくれたりするので、予想していたよりは読みやすかった。
大筋としては、これまでの40年間が異常であったこと、そしてそれは各国の政府が金融緩和政策を進めているため、金融の世界では金余り状態であることに由来するというような内容だった。
早まって投資を始めなくて良かったなと思えた一冊でした。 -
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本当の投資は経済の現場にお金を回して人々の生活が豊かになるのを手伝うこと。
なるほどFXがギャンブルのように感じてた僕に入ってきます。
ゼロサムゲームのマネーゲームは投資ではないと。
応援したい、なくなっては困ると本気で思える企業に投資を続けること。
本当に必要な企業はそうそう潰れないということですね。
推と論
イマジネーションとロジック
いかにロジックをたてられるか
ロジックをイマジネーションで飛躍できるか
その辺りは消費者心理に基づくと思うんですよね。
あとは自分の体が一つしかない以上はお金にも働いてもらわないと間に合わないということです。
金持ち父さんを読んで不動産な興味を持ってきま -
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ネタバレさわさみ投信代表取締役社長の澤上篤人さんの本です。
澤上さんといえば長期投資というくらい長期投資の世界では有名な方です。
相場を追いかける後追い型の投資ではなく、
暴落時に喜んで買いを入れられる投資スタイルを提唱しており、
暴落時に買う銘柄を平時に選んでおくべきだといいます。
とはいえ、暴落時に買うのは本当に度胸が必要です。
下がっている途中に買いを入れるため
買っても買っても下がり続けるなかで、
なぜこの銘柄を買ったのだろうと自問自答することになります。
明確な理由があれば待っていればいいのですが
理由があいまいだと暴落相場では耐えられません。
澤上さん -
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すこしアクティブについてわかった。ただFOFを薦めているのはちょっと考えてしまう。
☆いい企業の見分け方(付加価値分析)
※付加価値=経常利益+経費(人件費、賃借料、減価償却費、支払利子、事業所税、租税公課など)
いい企業:付加価値が3,5年継続的に増加&経費の比率が減少
5~10年の分析を2,30社で行う。。。。骨が折れるけどなるほど、と思う。
基本は景気の波を利用して、底でいい企業だけ買って加熱中のときに一部売りぬけ、とのこと。
買い時:暴落時(2,3回/年)、不況真っ最中、夏休みの夏枯れ相場時
売り時:景気回復期の過熱気味の時、相場で買い人気が出始めた時、世の中が景気づいていると自分 -
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澤上さんの話は常に金儲けではなく社会作りに貢献するための投資といった印象を受けます。
投資を単なる金儲けの延長とするのではなく、投資を通じて将来有望な芯のある会社を買う。
それによってカッコいいお金の働かせ方を実現することの大事さを教えられます。
長期投資のコツは聞いてみれば誰にでも実践できることです。一番の障害はすぐに儲けたいという欲望です。これに打ち勝てれば誰にでも長期投資はできると思いました。
将来を見据えた投資や社会のためになる投資を望んでいる人は是非読んで欲しい一冊です。
単なる金儲けの投資しかしらない人にとっては目から鱗の話だと思います。
また著書では投信に対する考え方、良い投信悪 -
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※Audible会員 聴き放題の対象
第1部 こんなにもある、いま買ってはいけない理由
1章 すごい株高、その正体は
2章 なぜ、世界の株価は上がり続けているのか?
3章 この上昇相場、証券マンやマスコミと一緒に踊るな!
4章 いまはマネーゲームの最終章
5章 マネーゲームの行き着く先とは
山高ければ、谷深し
➡︎『学び』
新NISA制度の追い風もあり、一部の銘柄に資金が集中。不穏なニュースをきっかけに、本来の価値以上に上昇していた人気銘柄を中心に売りが先行し、この影響が市場全体に波及して混乱を招いている。SNSでは不安を煽るような情報が一気に拡散され、ど -
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各国のばらまきによって、株価が実体経済と乖離している。違和感しか感じない。それでいて、コロナが落ち着いた時、日銀は保有するカブをどうするのかと試論とながらの疑問が少しでもわかるかと思ったけれど、そうゆう内容でもなかった。
ただ、金あまりでいづれインフレになる。
今はわからないけど、もう始まっていいる。常識から考えるとそうかもしれないけれど、そうなのかなぁ。バブルは弾けてみないと、誰にもわかりません。
ただ、思うことは、著者が言っているように、バブルが弾けても、人々の生活していかなければならないし、生活していくことになる。
だからこそ、生活に必要な会社を応援していくことが大事。応援するために、今