あらすじ
さわかみ投信の創業者にして、投資運用歴52年以上に及ぶ投資のプロ中のプロである澤上篤人氏が、異様な株高状態によって露呈した張りボテ日本経済に警鐘を鳴らす。
右肩上がりの日経平均や新NISAのスタートなどに感化され、投資の本腰を入れ始めようとする初中級者の方にこそ読んでほしい1冊。
遅かれ早かれ到来するであろう“大暴落ドミノ”で痛手を食らわないために、今できる資産防衛術について考えるチャンスを逃すな!
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
今の金融の状況は破綻寸前であることをひとしきり述べた後、
投資とはこういうものだ、とずばっと。
1 アセット・アロケーションの切り替えは絶対だ
2 企業を応援する、それが株式投資だ
1は 景気の動向に合わせ、運用先を株式→現金→債権→株式 と切り替えること
時間分散が王道、といっている
2は 社会に対する夢、思い、意思を企業応援の形にする、ということ
明確。
40年続いた異常な相場は早晩終わる。
その時に慌てないためにはこれしかないと。
はじめに 今すぐ大切な資産を守れ!
1章 すごい株高、その正体――なぜ株価は上がり続けるのか?
2章 この上昇相場にだまされるな! 上昇相場の落とし穴大解剖
3章 マネーゲームの行き着く先 だから資産はこう守れ
4章 いま騒がれている金融商品には手を出すな
5章 ホンモノの資産づくり投資は、こうするのだ
6章 資産づくり投資なら、暴落もインフレも乗り切れる
Posted by ブクログ
長期投資のエヴァンジェリストともいうべき筆者の2024夏の最新刊。
さわかみファンドの比較的初期のころから、ネットや雑誌で筆者の主張を読んでいたが、今までは、長期投資、バイ・アンド・ホールド、日本株投資を繰り返していたのに対し、この本では直近の状況について、金融バブルとでもいうべき状況であり、アセット・アロケーションの切り替えの必要性、今はマネーゲームの最終章、と語る。
奇しくも、直近9月に日本株は大きな下げが起きている。このまま新しい局面に入っていくのか、しばらく不安定な状況が続くのかはわからないが、耳を傾けるべき内容を含んでいると感じた。