主人公は、経営が悪化し、買収の危機にある桐原物産の御曹司・桐原忍。
忍は、元々別の会社に就職していたが、父が経営する会社の経営状態が悪化し、請われるようにして「改革担当」として父の会社の取締役になったのだ。
しかしながら、徐々に改革は効果を表しつつあるものの微々たるもので、なかなか思ったような
...続きを読む効果が上がらない。
そんな時に、外資ファンドから投資の話を持ちかけられる。
突然訪ねてきた彼らに、忍が対応することになるが、投資ファンドの代表の顔を見て、驚いた。
投資ファンドの代表は、高嶺秀幸という男で、彼は忍が好意を抱いていた相手だったが、とある一件から忍の前から姿を消してしまった大学の先輩であった。
しかし、昔とはまったく違う顔をして現れた高嶺は、投資の条件として、忍の身体を要求してきた。
忍の身体を蹂躙するものの、決して傷つけることはなく、強烈な快楽で忍を翻弄する高嶺。
取り引きだけの関係のはずなのに、忍はまったく高嶺のことを忘れていない自分を思い知り、忍の心は甘く疼く……
というような話でした。
ちょっと前によく似た内容の話を読んだような気がする……とちょっと考えてしまったくらい、王道なお話でした。
昔好きだった人と再会
→取り引きの条件として身体をよこせと迫られる
→了承すると、なぜかそれが気に入らない顔をされる
→無理やり抱かれる
→だんだん気持ちが相手に傾く
→相手の機嫌を損ねてひどく抱かれる
→なぜか距離を置かれる
→告白してハッピーエンド
の王道です。
悪くないです。
むしろ、好きです。
ですが、個人的にはもう少し高嶺がひどい男だったほうが萌えました。
何のかんの言って、結局高嶺は優しすぎるくらいに優しいので、ちょっと拍子抜け。
まぁ、普通は好きな人には優しくしたいものなのでしょうがないですね。
さっき言った王道パターンが好きな人なら、それなりにおもしろく読めると思います。