楊双子のレビュー一覧

  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    面白かった。なにより美味しそうな食べ物がたくさん出てきて、また台湾に行きたくなった。

    見かけでは相手の立場に寄り添う装いをしながら、その態度の中に知らず知らずの間に根付いた傲慢な価値観があり、相手を不快にさせてしまう。現代でも、私たちは場面によって、千鶴子の側にも千鶴の側にもなりうるかもしれない。
    本当の意味で偏りのない考えを持つことは不可能だと思う。けれど、自分とは違う立場の人と向き合うとき、そのことを自覚しているかどうかは大きいのではないか。あるいは過ちに気づいた時どうするか、を大切にしたいと思った。

    百合といってもあからさまではなく読みやすいので、沢山の人に読んでほしい一冊。

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    2026年04月16日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    台湾旅行のお供に読んだ本。

    漫遊鉄道とタイトルにあるが、鉄道旅の物語というよりは台湾美食の物語である。
    知らない台湾料理がたくさん出てきて、台湾旅行で食したものなどほんの一握りに過ぎないのだと衝撃を受けた。

    食の描写が細かいので前半はやや冗長に感じられたが、千鶴子と千鶴の関係が揺らぎ始める後半はどうなるのだろうと一気に読み進め、最後は涙を堪えながら読んだ。

    千鶴にとっても、言葉ではうまく表せられないけれど大切な人だったのだと思う。

    あとがきがまた泣ける。
    本当の話だと勘違いしてしまうくらい。

    歴史として台湾が日本の統治下にあったことを知ってはいても、本島人と内地人、支配する側とされる

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    2026年04月09日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ネタバレ

    戦前の台湾を素敵な人と一緒に鉄道で旅して、美味しいものを食べまくる話。と思いきや、植民地としての台湾人の心の複雑さに触れてガツンとくる。

    台湾の人は日本人に対して良い感情を持っているとよく言われるが、そこには微妙な感覚もあるのね。
    保護しているつもりで全然対等ではない、ということに気付かない傲慢さが痛い…

    それでも台湾の素敵さはしっかり味わえます。
    ほんとにバラエティに富んだ食べ物があって、ワクワクします。
    鉄道好きにもたまらない話。是非路線図を用意して、道中の名所を検索しつつ読みましょう。百合要素が好きな人にもお勧め。

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    2026年04月07日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    最初は自分にとっては少女趣味かな?と思いました。
    が、進むにつれ違和感なく楽しめました。
    本編後のあとがきが興味深かったです。
    台湾好きはもちろん、そうでない方にもお勧めします。

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    2026年03月29日
  • オールド台中食べ歩き 歴史小説家が案内する老舗屋台の味

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    台中の老舗屋台の美味しそうな食べ物、飲み物たち!一週間くらい滞在して全てのものを味わい尽くしたいと夢ができた。翻訳者は二泊三日で全店制覇できたそう。楽しく読んでいたが、今すぐ食べられないのが悔しくて後半は流し読み。台中に行くときに改めて読み込みたい。

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    2026年03月21日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    楽しい気持ちにしつつも寂寥感や過去への複雑な感情(フィクション・ノンフィクションともに)を揺さぶってくるのが巧いなあと。
    漫遊鉄道〜が分厚めだったのでこっちを選んだんだけど、とっかかりには良かった。次はあっち読もう。
    百合作家さんとは知らなかったので、へーーーでしたね

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    2026年02月28日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    鉄道美食百合がコンセプトって、自分の好きなもの詰め込みましたって、森薫以来の正直な発言聞いた。
    行ったことない台湾で、時代設定が戦前の日本が調子こいてた時代。
    千鶴子はまるっきり傲慢な男のようで、経済力と地位を持つと男女関係なく傲慢なおっさんみたいになるのか?千鶴がまた通訳から料理まで何でも出来るスーパー女子、その上控えめで小悪魔的なとこもある、なんて理想的な女だから好きなんじゃない?最後までそう思った。女社会を知ってたら、そういうタイプは実は気が強いって知ってるし、千鶴子はほんとに自分の興味無いことはどうでもいいんだな。友達いないわけだ。宝塚の男役みたいな気になってるのかな。美島が正直に答え

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    2026年02月11日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ネタバレ

    百合か…?ああ百合じゃなさそう…(訳者あとがきを読んで)百合だった…。
    となった。
    でも百合どうこう置いておいてとても面白い本。最後のあとがき達を含めた粋な演出。
    現代的な語り口調が読みやすい。心優しいが本当にその人のためを思ってしているかについては考えもしない、傍若無人な青山さん。いると思う。そして植民地主義に嫌悪を表しながら、根底には根付いているような。そういうのもあるあるだと思う。日本が台湾を見た時、今この現代においても どのくらいリスペクトの心があるか。

    最後の訳者あとがきを読んで、このところ感じていたことが言葉にされていて とてもしっくりきた。

    「しかし、これは単なる懐古 ブーム

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    2026年02月03日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    面白かった。台湾のおしゃれ感とレトロ感がほどよい。出てくるご飯も食べたくなる。エピソード多すぎて回収できてないようにも思うけど魅力ある小説だった。

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    2026年01月27日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾を舞台に旧日本式家屋に住む4人の女性と大家の女性の物語。お金のこと、過去の古傷などそれぞれ悩みを抱えながらも、ゆるく繋がる女性たちが少しずつ歩を進めていく。

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    2026年01月04日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    古い日本家屋の女性用シェアハウスに集った美しい女性5人と、さらにもう1人の物語。
    それぞれに魅力的な登場人物たちがお互いの出会いを通じて変わっていく様子が語られます。
    そして、最後の章で、なぜ台中の古い日本家屋がシェアハウスになって、この話の舞台になっているのか、その理由となる悲しい物語が出てきます。

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    2025年12月07日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾の台中にある古い日本式家屋で暮らす女性5人。独特な建物の中で暮らす5人の個性がぶつかり合って日々の生活の様子がとても面白い。台湾の過去、現在、そしてこれからについても思いを馳せられる本。台湾ならではの文化や食べ物の描写も素敵。

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    2025年11月27日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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     前半部分は少しでも土地勘や台湾料理の知識があった方が読みやすく面白いと思う。
     食べ物も美味しそうだし、暮らすように旅するのはやはりいいなとお気楽気分でいたら後半はまるでイヤミスのよう。そんな結末がとても好き。自戒を込めて。
    後半からとても良かったので★1つ増えた。

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    2025年11月24日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    うーんとてもよかった。
    食べ物がモチーフになる小説はいくつかあるけれど、その全てが未知の料理であるのに、全て魅力的に写った。
    登場人物のやり取りには可愛らしいものもあり、所々で気になるところがあり、それが最後に明らかとなった時には、歴史や文化について考えさせられることになった。
    あとがきを読んでわかる、この本に込められたコンセプトも、今の立場からすると面白い。
    もう一度読みたい、台湾行きたい、となった。

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    2025年11月13日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    日本人の作家と、台湾人の通訳が出会って
    仕事を通して仲良くなっていく話。
    戦前の話で国単位で言えば
    支配する側、される側という微妙な関係。

    2024年翻訳大賞受賞。
    池澤春菜さんおすすめのこの本。
    ここ数年は、日本を取り巻く外交環境が慌ただしい動きをしていることもあり、
    日本人としての価値観をアップデートしたいなと思って手に取りました。

    主人公の2人に、どんな人生が待っていたのか、
    想像を巡らすような仕掛けもあり、
    好きな読後感でした。

    たくさんの料理が出てきますが、
    知識が無さ過ぎて具体的に想像できなかった私が残念でした。

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    2025年11月07日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    ネタバレ

    知衣と小鳳は良い百合
    「台湾の少年」を読んだところだったので、外省人の家系は政権交代に対してああいう反応になることもあるのかと驚いてしまった。

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    2025年11月03日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾台中市の路地"四維街一号"に佇む日式建築。台湾が日本帝国統治下にあった昔に建てられたこの建物には、今、大家の"安修儀"とともに近くの国立大の女子大学院生4人が住む。一階一〇一号室には、クールで浮世離れしたBL作家の"郭知衣"。一○二号室には、お嬢様育ちでありながら異性同性問わず複数のセックスフレンドを持つ奔放な"虞小鳳"。二階二○一号室は、貧しい身の上のためお金が無いことを気にするプライドの高い"徐家樺"。そして、二○二号室に、シャイで人付き合いの苦手な"瀟乃云"

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    2025年10月25日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    日本が台湾を統治していた頃の話。
    日本人作家と台湾人通訳との交流と台湾の食文化。
    楽しく食事をしながら、台湾文化に触れ、差別に怒り、学ぶ。
    軽妙な文章に楽しく引き込まれる。
    台湾の料理やお菓子など食べ、いろいろな場所に行きたくなった。

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    2025年10月24日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    異国情緒ある表紙絵がステキです。

    1939年台湾にて、作家青山千鶴子と通訳の王千鶴は出会います。2人とも鉄道での講演旅行で、食べるわ食べるわ。台湾グルメ満載!肩のこらない親しみやすい文章で、セリフが多くどんどん読めてしまいます。ここが作家さんの狙いなんだろうなあ。

    千鶴子さん、千鶴さんと仕事の関係性を超えて本当のお友達になりたいがために、グイグイ質問攻め。さらりとかわす千鶴さん。おもしろい。

    食べるときもグイグイいくし、質問もグイグイの千鶴子さん。だから、読者の私も千鶴さんの境遇、当時の台湾の様子が分かるのですが。

    中盤ぐらいから、このままいってこの2人、大丈夫?と思ってしまいました。

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    2025年10月05日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    4人の入居者について楽しみながら読んで、大家さんのとこで、あっ、こんなのが最後に来るんだ、と。台湾への飛行機の中で読んで思いがけずも涙があふれた。
    台湾のこと知りたいと思うと、どうしたって戦争や中国について知らなければ理解が深まらないだろう。
    興味を外へも伸ばしていきたい。

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    2025年10月14日