楊双子のレビュー一覧

  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    台湾人作家による今年(2026年)の国際ブッカー賞受賞作品。
    主人公は日本人作家の女性とその人に同行する台湾人女性通訳。
    日本人作家は旺盛な食欲の持ち主である。台湾に作家として招かれ、台湾で一年以上過ごすこととなる。初め、作家先生として下にも置かないおもてなしを受けるが、そういうものに作家は興味が無く、台湾人が食べるものを台湾人と同じように食べたいと言う思いを持っている。その日本人作家の思いに応えるべく通訳である女性は東奔西走し、通訳の期待に応える。
     その通訳の奉仕ぶりに感銘を受ける様になった作家は通訳と友人関係を築きたいと思う様になる。しかし作家が通訳に友愛の情を示せば示すほど通訳は逃げて

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    2026年07月01日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ブッカー賞受賞作品。
    時代は台湾が日本に統治されていた昭和13年。日本人作家の青山千鶴子が、講演旅行で台湾を訪れ約1年滞在する。台湾人の通訳・王千鶴とともに、台湾の様々な料理を堪能していく。

    中盤ちょっとくどくなって飽きかけたけど、読みながら千鶴子に対して感じていた違和感が前景化され、後半はかなり読み応えがありました。植民地に対する無意識の差別やマイクロアグレッションが実は1番厄介。なぜなら本人は悪気がないので。日本人は読むべき、読まなければならない作品だと思います。

    あと1年間も滞在してるくせに全然台湾語を覚えようとしない姿勢にも違和感を覚えました。再会の場面の「本当に変わらないんですね

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    2026年06月28日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    作家の青山千鶴子は台湾人の通訳の王千鶴に出会った。そして台湾島を一周する鉄道に乗って台湾料理を食べまくる旅に出た。台湾料理には簡単な説明があるが、繫体字の料理名だし、どんな料理か分からないものが多い。でも青山千鶴子は大食漢で千鶴と一緒に食べまくる。日本人と本島人。どんなに優しくとも上から目線になってしまう千鶴子。それに耐えられなくなる千鶴。

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    2026年06月21日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    これから読む人にひとつ言いたいことがあるとすれば、あとがきを読む前に本を一度閉じ、千鶴子と千鶴の物語の余韻に浸る時間を設けた方が良い、ということです。

    あとがきには物語の仔細が語られています。
    そしてそのパートは案外長いです。
    読み終わる頃には静かな余韻があとがきに喰われる程の分量があります。

    ボリューミーで嬉しい反面、少し時間をおいて自分の中で咀嚼した、その後で読んでも良かったなと思いました。

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    2026年06月19日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    台湾作家楊双子による小説。
    全米図書賞翻訳文学部門、日本翻訳大賞、国際ブッカー賞受賞作。

    1938年の日本統治下の台湾に招かれた日本人女性作家と台湾人女性通訳との1年間に亘る交流を描く。

    主人公の1人青山千鶴子は長崎出身の小説家。著作「青春記」か映画化され台湾でも上映されたことを機に、台湾での講演旅行に招かれる。
    もう1人は千鶴子に通訳として同行する王千鶴。本島人の有力な一族の出だが、妾腹ゆえに複雑な出自の秘密を持つ。

    本書は青山が書いた(架空の)小説を千鶴が翻訳したという体で、(本物のあとがき以外に)架空のあとがきが3つついている。

    訳者によれば「美食+鉄道旅+百合」とのことだが、「

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    2026年06月15日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    千鶴子、地雷踏みすぎ。でもずっと千鶴子目線だから、それ許されてるんや、そう思っていいんやって日本人として楽な方に解釈してしまう。歴史小説なのに現在の自分にグサっと刺さるのすごいわ。千鶴ちゃんあんな賢いのになんで昭和の日本人おじさんの妻で生涯を終えたの?っていうのだけ納得いかない。

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    2026年06月07日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    長かったが、最後の方は読む手が止まらなかった。
    あとがきにご本人が出てきたのが一番興奮して、泣いた。

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    2026年05月12日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台中にある日本式のレトロ建築でシェアハウスをする女子学生4人と大家さんの話。食卓に展開される台湾ならではの美食と軽快な会話に手が止まらない。
    何気ない日常の中で、食卓は文化を凝縮し空間は記憶を留める。誰もが抱える葛藤や揺らぎからふっと心が解放される一作だった。

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    2026年05月09日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    装丁のお洒落さと、これまで読んでこなかったであろう題材、台湾割譲していた時代の日本と台湾の関係性や歴史が知れるかもと好奇心が高まり手に取ってみたら…

    目次が美味しそうな台湾名物料理で埋め尽くされていて、
    想像していた題材と毛色が違いそう?!と予感しつつ、
    読後はやっぱり毛色が違った(そりゃあただの食い倒れ旅では終わらない)。
    辻村深月さんの『傲慢と善良』を思い出した。

    台湾は以前6日間かけて台北〜台中〜台南まで旅行したことがあって、特に台北では親日家の人も多く、現地のお婆ちゃん世代によく日本語で話しかけられたなーと感じたんだけど

    そりゃ昔のとはいえ、統治した側とされた側が
    全くもって円満

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    2026年05月08日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    何度か訪れたことのある台湾。鹿港の屋台で食べた牡蠣のオムレツ。九份狭い坂道にある総合魚丸湯。太魯閣に向かう途中の駅で見かけた駅弁。
    なんかむくむくと再び行きたいくなってきてしまった。

    昭和初期のあの時代のことを少し思い出し憂鬱な気持ちになり、そうだ若い時にその歴史を知っていたはずなのにすっかり忘れてしまっていた。

    色々なことを考えてしまった。主に食べ物だが。

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    2026年05月01日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    人と人が交流の末にお互いを大切に思いあうところがステキな話だった。
    しかし、台湾について考えるとその歴史を考えてしまう。

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    2026年04月19日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    面白かった。なにより美味しそうな食べ物がたくさん出てきて、また台湾に行きたくなった。

    見かけでは相手の立場に寄り添う装いをしながら、その態度の中に知らず知らずの間に根付いた傲慢な価値観があり、相手を不快にさせてしまう。現代でも、私たちは場面によって、千鶴子の側にも千鶴の側にもなりうるかもしれない。
    本当の意味で偏りのない考えを持つことは不可能だと思う。けれど、自分とは違う立場の人と向き合うとき、そのことを自覚しているかどうかは大きいのではないか。あるいは過ちに気づいた時どうするか、を大切にしたいと思った。

    百合といってもあからさまではなく読みやすいので、沢山の人に読んでほしい一冊。

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    2026年04月16日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    台湾旅行のお供に読んだ本。

    漫遊鉄道とタイトルにあるが、鉄道旅の物語というよりは台湾美食の物語である。
    知らない台湾料理がたくさん出てきて、台湾旅行で食したものなどほんの一握りに過ぎないのだと衝撃を受けた。

    食の描写が細かいので前半はやや冗長に感じられたが、千鶴子と千鶴の関係が揺らぎ始める後半はどうなるのだろうと一気に読み進め、最後は涙を堪えながら読んだ。

    千鶴にとっても、言葉ではうまく表せられないけれど大切な人だったのだと思う。

    あとがきがまた泣ける。
    本当の話だと勘違いしてしまうくらい。

    歴史として台湾が日本の統治下にあったことを知ってはいても、本島人と内地人、支配する側とされる

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    2026年04月09日
  • オールド台中食べ歩き 歴史小説家が案内する老舗屋台の味

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    台中の老舗屋台の美味しそうな食べ物、飲み物たち!一週間くらい滞在して全てのものを味わい尽くしたいと夢ができた。翻訳者は二泊三日で全店制覇できたそう。楽しく読んでいたが、今すぐ食べられないのが悔しくて後半は流し読み。台中に行くときに改めて読み込みたい。

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    2026年03月21日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    楽しい気持ちにしつつも寂寥感や過去への複雑な感情(フィクション・ノンフィクションともに)を揺さぶってくるのが巧いなあと。
    漫遊鉄道〜が分厚めだったのでこっちを選んだんだけど、とっかかりには良かった。次はあっち読もう。
    百合作家さんとは知らなかったので、へーーーでしたね

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    2026年02月28日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    面白かった。台湾のおしゃれ感とレトロ感がほどよい。出てくるご飯も食べたくなる。エピソード多すぎて回収できてないようにも思うけど魅力ある小説だった。

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    2026年01月27日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾を舞台に旧日本式家屋に住む4人の女性と大家の女性の物語。お金のこと、過去の古傷などそれぞれ悩みを抱えながらも、ゆるく繋がる女性たちが少しずつ歩を進めていく。

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    2026年01月04日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    古い日本家屋の女性用シェアハウスに集った美しい女性5人と、さらにもう1人の物語。
    それぞれに魅力的な登場人物たちがお互いの出会いを通じて変わっていく様子が語られます。
    そして、最後の章で、なぜ台中の古い日本家屋がシェアハウスになって、この話の舞台になっているのか、その理由となる悲しい物語が出てきます。

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    2025年12月07日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾の台中にある古い日本式家屋で暮らす女性5人。独特な建物の中で暮らす5人の個性がぶつかり合って日々の生活の様子がとても面白い。台湾の過去、現在、そしてこれからについても思いを馳せられる本。台湾ならではの文化や食べ物の描写も素敵。

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    2025年11月27日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    知衣と小鳳は良い百合
    「台湾の少年」を読んだところだったので、外省人の家系は政権交代に対してああいう反応になることもあるのかと驚いてしまった。

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    2025年11月03日