楊双子のレビュー一覧

  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾台中市の路地"四維街一号"に佇む日式建築。台湾が日本帝国統治下にあった昔に建てられたこの建物には、今、大家の"安修儀"とともに近くの国立大の女子大学院生4人が住む。一階一〇一号室には、クールで浮世離れしたBL作家の"郭知衣"。一○二号室には、お嬢様育ちでありながら異性同性問わず複数のセックスフレンドを持つ奔放な"虞小鳳"。二階二○一号室は、貧しい身の上のためお金が無いことを気にするプライドの高い"徐家樺"。そして、二○二号室に、シャイで人付き合いの苦手な"瀟乃云"

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    2025年10月25日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    4人の入居者について楽しみながら読んで、大家さんのとこで、あっ、こんなのが最後に来るんだ、と。台湾への飛行機の中で読んで思いがけずも涙があふれた。
    台湾のこと知りたいと思うと、どうしたって戦争や中国について知らなければ理解が深まらないだろう。
    興味を外へも伸ばしていきたい。

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    2025年10月14日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    同時期に読んだダガー賞受賞作のシスターフッドものがあまりにピンと来なかったことも影響しているのか、翻って、本作はものすごく良かった。ヤクザの世界を通して男性性をことさら強く意識付け、メインキャストの性を相対化させる件の作を評価した英国ミステリー界を全く理解できない我が身としては、多様性を一個性として認めながら人間同士の魂の交流、成長のあゆみをつぶさに描き出す本作、大衆百合文学こそを激推ししたい。メシもうまそうだし言うことない。肝はやはり「舞台裏」。政治的に無気力な自分は本作者のような熱量を物語にこめることは、不可能、なのだろうか。自らのアイデンティティを見つめ続ける姿勢に何よりの敬意を覚えた。

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    2025年09月07日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    g-mapで見たら建物ありますね。
    1996年に大陸からミサイルが飛んできて、2000年には民進党に政権交代した。この間も当地に住んでいて台湾の大きな変化を肌で感じていた。

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    2025年08月25日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    ネタバレ

     なんとなく『海街diary』を思い出した。(ただしこちらの5人はまったくの他人であるが)ただ、なんとなく。
     自分は何者なのか?(エスニック・グループであったり性的志向であったり……)が、シェアハウスの店子4人と大家、それぞれの(時間的なズレはあるものの)意識の表面に(自然と、あるいは他からの刺激によって)顕れてくる。登場人物全員が女性なので「百合もの」の色合いは帯びるものの、それがテーマではない。
     登場人物ごとに章を割いて描いていくが、人数が多いせいか、『台湾漫遊鉄道のふたり』ほどの彫り込みには至っていない印象。
     作中にでてくる1914年出版のレシピ本、実在するそうなので(解説文)、翻

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    2025年08月09日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

    購入済み

    台湾漫遊鉄道のふたり

    まだ読んでませんが、新聞広告に惹かれて買いました
    装丁にも惹かれました
    読むのが楽しみです

    #憧れる

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    2026年07月11日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    『台湾漫遊鉄道のふたり』でブッカー賞を受賞した台湾人作家・楊双子の作品。先輩から「ほのぼのグルメ小説かと思ったら、歴史的要素も絡んでておすすめ」と紹介されて読み始めました。

    日本統治時代に建てられた四維街一号には、下宿している4人の女子大学院生と、のらくら生活の女性大家の計5人が暮らしている。下宿人が暮らす部屋はとても狭く、キッチンやお風呂は共用。4人の院生たちはそれぞれ性格も四維街一号に住むことになった経緯も異なる。シャイで人付き合いが苦手な乃云、明るい性格で苦学生の家家、料理が得意で才色兼備の小鳳、院生とBL作家の二足の草鞋を履き、浮世離れした雰囲気を持つ知衣。それぞれの視点で各章が語ら

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    2026年06月27日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ネタバレ

    主人公をあまり好きになれず、終始イライラしながら読んでしまった。これだけ働かせておいてお給料を気にしていない上にご飯を奢ればいいと思ってる?物をあげればいいと思ってる?など、細かいところが何度も気になった。雇っている立場としての自覚もないし、宗主国から来たという慎重さもなくて無意識に上から目線。人気作家らしいのに見識が狭い……とモヤモヤし続けた。
    けれど、この感覚を持つのは著者による意図的なものだったのかと最後に納得した。
    たぶん食べ物が美味しそうなのはわかるけれど、ずっとふたりが噛み合っていないように見えて、そこが気になって楽しみきれなかった。これだけ気高い千鶴が青山千鶴子を好きになるものだ

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    2026年06月20日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ネタバレ

    面白いとは思いましたが、
    鉄道の話で辿り着いた本なので、
    ご飯の方の比率が高すぎて
    楽しめませんでした。

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    2026年06月01日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    通常の本よりもなぜか多くある「あとがき」を最後まで読んで、ああそういうことかと、この小説の構造をようやく理解した。このような表現について当初は「騙された」という怒りの声もあったようだが、私自身はそこまでこの小説に肩入れをしていない分だけ、寛容になれた。
    同じくあとがきによるとこれは「歴史百合小説」らしい。そしてテーマとして台湾の食文化が多く紹介されている。食べ物に対してそれほど執着がなく、百合にも興味がない私にはあまり響かず、むしろ千鶴子の行動や思考が暑苦しいと思っていたくらいだが、きっと共感できる人にとっては楽しめるはず。

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    2026年05月26日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    食べ物の描写が多く、前半はなかなか読み進められなかった。
    後半で千鶴とギスギスし始めてからは惹き込まれ、一気読みだった。
    フルコース料理が本当に美味しそうで、でもそのコースの最後にそれ言うんだみたいな笑
    千鶴子の無神経さと傲慢さには辟易しながら読んでいたので後半自覚してくれてよかった。善意で傲慢なふるまいをする人ほどたちが悪いからな。自分はこんなにあなたのためを思って言っているのに…みたいな人とは関わりたくないほんと。そりゃ千鶴も友達にはなれないよね。
    統治する側とされる側の心理描写が巧みだった。
    あとがきを読んでえ、これリアル?と思ったがその後の楊双子氏のあとがきでやはり創作と分かりちょっと

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    2026年05月26日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾ならではの歴史や食文化、建物自体が持つ記憶、自己認識と相手との距離感に悩む女性たち。特異性と普遍性が織り成す物語は他者とのつながりで得られる温かさと寂しさが散りばめられている。ふとマンゴーの香りが立ちのぼる。

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    2026年05月17日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    「美食×鉄道旅×百合」が融合した贅沢な一冊。
    これを読むと台湾に行きたくなるし、お腹が空いてくる。台湾で現地の美味しいご飯がたべたくなるよー!
    昭和13年の台湾を舞台に、日本人小説家の千鶴子と、翻訳家を目指す王千鶴の二人の物語。
    国は違えど、二人とも美味しいご飯が大好きで、やり取りが微笑ましくこの関係がずっと続けばいいと思っていたのに…。
    この小説の構造の仕組みも面白い。表紙もとっても可愛くて飾りたくなります!

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    2026年05月12日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    やっと読めた。昭和13年、日本統治の台湾を訪れた女流作家と、謎めいた有能な通訳兼助手の現地女性との…百合小説、と呼ぶのがふさわしいんだろうな。恋愛というには淡い、友情というには熱い絆。民族&植民地問題、女性の生き方などの骨太なテーマを彩る台湾美味の官能よ! 

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    2026年04月26日
  • オールド台中食べ歩き 歴史小説家が案内する老舗屋台の味

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    今度初めて台湾に行くけど、台北3日間のみ。台中へのあこがれが募る1冊でした。惜しむらくは、お菓子の紹介が多く、甘いもの嫌いには残念…いやしかし、台湾の人にはゴハンもおやつも区別はないのかも。そういう心で味わわなくては。

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    2026年04月26日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    昨年初めて台湾に行って、街並みや気候が想像していたよりもずっと日本とは違って、面白いなぁと興味を持った。本作に出てくる女性たちの会話の内容(特に、ふいに中医学的な知識が出てくるところ)や行動もとても興味深くて、当たり前だけれど、歴史や文化の違いを感じた。台湾て、外省人・本省人・もっと細かいルーツや出身民族、政治(独立派・反独立派)、世代間の違い(中国人として教育を受けたか、台湾人として教育を受けたか)、地域ごとの独特の文化など、思っていたよりもずっとずっと複雑な社会なんだなと感じた。
    出てくる料理は味がまったく想像つかないようなものが多くて好奇心をくすぐられるし、なじみのある日本のアニメの決め

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    2026年02月19日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    昭和13年の台湾食文化✕台湾鉄道✕台湾友達をテーマにしている

    日本人小説家千鶴子(ちづこ)と台湾人通訳千鶴(ちづる)の話

    台湾料理のバラエティが富すぎて何も頭に入ってこないし、鉄道も地図で見てないからぼんやりとしかイメージできず。
    千鶴子と千鶴の交流に焦点を当てて読み進めると、何とか読めた。

    分かりやすくいうと
    千鶴子は無神経(本人に悪気がないので気づかず 無邪気)
    他者の気持ちや状況を想像できず、

    「千鶴ちゃんの人生がかわいそうでしょうがない」
    「本島の大家族、千鶴ちゃんの身の上の物語、異国情緒たっぷりのドラマよね。」

    ひとの人生をかわいそうと言っちゃう
    苦労もあったであろうその身

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    2026年06月07日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ポットキャスト<翻訳文学試食会>で取り上げられた本。

    「まえがき」は、作家の青山千鶴子が昭和13年に台湾を旅行した記録『台湾漫遊記』出版に寄せている。

    昭和13年(1938年)、作家の青山千鶴子は映画化成功のため、日本統治下の台湾に講演
    旅行に招かれる。

    女の役割は家庭を守り子供を産むこととされる世の中で、青山千鶴子は「女にしては」見上げる大女、妖怪のような大食漢、物事をはっきり言って、好き嫌いもはっきりしている。
    「国家総力戦」だの「南進政策」だの「帝国宣揚」だの「台湾への皇民化政策」は愚行!ましてや男性権力社会なんかに絶対に従わない!
    台湾旅行だって、内地(統治国である日本本土)観光

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    2026年06月17日