岡根谷実里のレビュー一覧

  • 世界のお弁当とソトごはん

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    「世界の台所探検家」がソトごはん?と思って手に取った1冊。

    なるほど、おうちでつくったものを持って行くのが日本の「お弁当」だが、話題が世界に広がっていくと、各国の気候や文化もあいまって、それは「ソトで食べるごはん」の話に拡張されていく。世界のいろんな「昼ごはん」との対比から日本の「弁当」文化のいろいろな側面に触れていて、自分ではそんなふうに気づかなかったかもな、と思うこともしばしば。 

    読んでていろいろな気づきがあった。

    印象に残ったのは以下の2つのフレーズ。
    読み終わったあと、本当にそうだなぁとしみじみと味わった。

    「ものがない屋外の環境で生まれる人間の工夫というのは、実にスマートな

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    2025年10月08日
  • 世界のお弁当とソトごはん

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    その国で会った人とのやりとりが旅行記みたいにも読めておもしろかった

    トンガの一家庭だけが他の子どもたちの分まで持ってきてるのとか衝撃(食べ物だけじゃなく他のとこで助け合いになっていてほしい…)
    韓国の混ぜる弁当も美味しそう キムチのちから

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    2025年09月12日
  • 世界のお弁当とソトごはん

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    すごく好きな感じ。写真も文章もほどよく読みやすい。日本は弁当を窮屈に考えているのかもな…と感じた。持ち歩けて食べられる、それはもう弁当だ。

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    2025年09月09日
  • 世界のお弁当とソトごはん

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    『世界の台所探検』で見つけた「世界の台所探検家」の本、ひさびさです!知らない間にまた新しい探検繰り広げていたんだ!今度のテーマは世界のお弁当。ANAの機内誌『翼の王国』の連載「おべんとうの時間」のワールドワイド版です。これがまたダイナミック!BENTOS ARE THE WOLRD!世界にはいろんな弁当、いろんなランチがあるんですね!弁当を見つめることは、家族を見つめること、仕事を見つめること、生活を見つめること、歴史を見つめること、歴史の変化を見つめること、地域を見つめること、国民性を見つめること…写真も満載で非常にそそりますし、巻末にはレシピも載っているのでお弁当ワールドが拡がる本ですが、

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    2025年09月02日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    生活に密接に関わっているからこそ、あまり深く考えてこなかった「食」について、改めて考えさせられた。飽食の時代に生きているかつ、何不自由なく各国の食材が手軽に手に入る日本に住んでいると、スーパーに行って値段だけを見て食材を手に取ってしまいがちだなあと。
    この本を読んでからは、その食材の産地、国に思いを馳せる時間を作ってみたくなった。

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    2025年08月14日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    ティラピア・・・池や湖に住む淡水魚。養殖料は鯉に次いで世界二位。
    魚が肉に比べて腐りやすい理由は、生育環境。水の中で生きる魚は、水温で生きられるよう低音でも働く酵素を持っている。そのため冷蔵しても酵素が不活性化せず、自己消化が進んでしまう。また、魚の油は (多価不飽和脂肪酸)は低温でも固まらないため、これらが酸化していやなにおいを放つ。日本では馴染みがないが、ティラピアの身はくせがなくら魚臭さもなく、骨は太くて身離れがよい。高たんぱく低脂肪で、ナイアシンやビタミンB12を多く含む。いずみ鯛という名で2018年にイオンが販売している。コストコでもある。

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    2025年07月12日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    途中だけど面白い。
    著者が実際に訪れて触れた各国の食を通して、国の政治や文化、社会課題を解説してくれる。

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    2025年03月22日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    著者が世界の色々な国の家庭に訪れて家庭料理をごちそうしてもらう。そこから見えてくることや不思議に思うことをデータや歴史、政治にに基づいて考察しているのでとても理解しやすいとともに多角的にその国や地域の文化を知ることができてとても面白かった。中学生あたりにこの本に出会っていたらもっと勉強が楽しくなっただろうなと思った本です。子どもから大人までぜひ読んでほしい本。

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    2025年03月19日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    返却するのが惜しい本!世界の食べ物を知りながら、食べ物を通して各国の現状と社会情勢が見えてくる一冊。内容も軽くて読みやすい。特に興味深かったのは、イスラエルの食べ合わせ(コーシャと非コーシャ)、ブルガリアのヨーグルト事情、メキシコのタコス。パレスチナの章では、取材した方は大丈夫なのだろうかと胸が痛んだ。日本では、世界情勢を知らずとも平和に過ごせるけど……知らない世界について関心をもつことの大切さを教えてくれた。客観的に日本を見ること、他国を知ることで見えてくる日本がある。

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    2025年02月08日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    この本、かなりおすすめです。
    初めて知ることがとても多かったです。ブルガリアのヨーグルト消費量は、共産主義国家になった影響で増えたとか、イスラエル入植者が、イスラエルの低所得者であるとか、ボツワナの芋虫食は、タンパク質摂取のためではないとか。
    パレスチナの項で、パレスチナの人が、この地を離れても、オリーブの木を目指して帰ってこればいい、と言っていたのが心に残りました。

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    2025年01月13日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    久々に「読み終わってしまう…」と寂しくなりながら、読み終わった一冊。
    きっと現地に行く、日本在住の現地の方と話すだけでなく、たくさんの文献などからこの本を書き上げられたかと思いますが、その緻密さを押し付けることなく、決してかしこまりすぎることなく、こちらにスーッと入っている表現の仕方で、とてもおもしろかった。

    そして、

    あなたの明日からの食が、「おいしい」を超えて世界への扉となることを願っています

    との締めくくり。

    最高!!
    他の著書も読みます。

    そして、何かの機会があれば、ぜひ直接お話がお聞きしたい!

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    2024年10月17日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    この本はかなりオススメ!!

    世界の食を紐解いて国の情勢、世界の動きにつながる。作者が足で、舌で体験した事実と調べ上げたデータを使いわかりやすく地理、歴史、宗教、政治に話を広げていく。世界の台所探検家、岡根谷実里氏

    機内食データからの宗教観も面白かった。

    他、リスト表がまた秀逸。宗教で食べられるもの、食べられないもの、その一覧が興味深い!

    紹介される各国の料理が写真付きで美味しそう。虫でもなんでも食べられる作者は素晴らしい!


    マヤ文明やアステカ文明の遺跡からもとうもろこし栽培の痕跡が見つかっている
    メキシカンタコス= 柔らかいとうもろこしの皮、白色、遺伝子組み換えGM品種の栽培禁止

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    2024年08月26日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    ブルガリア、メキシコ、ベトナム、ボツワナ、レバノンなど、世界の普通のご家庭を訪ねて料理を食べ、家庭の様子や食糧事情など書かれています。興味深い内容ばかりで、一気読みしました。
    一番最初に紹介されているのは、ブルガリア。そう、ブルガリアといえばヨーグルトのイメージです。ブルガリアの料理として代表的なヨーグルトスープが紹介されています。でも、なぜブルガリア=ヨーグルトなのか。それを知ると、うーんそんな背景が…、となります。

    「料理は地理と歴史でできているのだ」と著者は書いています。

    パレスチナの食卓で必ず出される自家製オリーブの塩漬け。街では深く根の張ったオリーブの木が道の両脇に植えられていま

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    2024年06月22日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    現地の人々から生の声を聞き、自分の舌で味わいながら、食に関する疑問について探ろうとする筆者の行動力と熱意は、尊敬に値する。

    データの図解がわかりやすく、料理のビジュアルを写真で見ることで、更に筆者の体験談の解像度が高くなるところが良かった。

    口にする物について、普段自分があまりに無頓着だったと感じる話題が満載。
    また、全人類に共通して必要な「食」であるからこそ、異国の相手であっても理解の糸口になるのではないかと思えた。

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    2024年06月20日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    イスラエルにチーズバーガーがないのはなぜ?埼玉の寺でベトナムの精進料理が作られる事情とは?キューバはなぜオーガニック農業先進国になった?
    ある国や土地特有の食文化が生まれた背景には、単なる好みだけでなく政治、宗教、気候、教育などが深く関わっている。誰もが親しみやすい「食」を入り口に、その国の歴史や地理や社会問題についても考えさせるルポルタージュ。大学で土木工学を学んだのちクックパッドに入社、やがて以前からよく訪れていた海外の食事情を紹介する「世界の台所探検家」となったという著者の経歴もユニークで面白い。

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    2024年06月18日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    海外旅行しても、食事は、ホテルかレストラン。家庭に入り込むなんて無い。だから読む理由ではあるが。機内食だけは、試せそう。ビーガンとか色々食べてみようっと。今迄避けてきたから。

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    2024年06月07日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    食を通して世界が見える。社会問題や文化、歴史、家族…様々なものに結びつけて展開されていく著者の好奇心旺盛さと探求心がすごい。とても興味深く読んだ。

    ベトナム人が身を寄せる日本の寺からわかる技能実習生の問題
    スーダンのパンからわかる外交、国内情勢の問題
    フィンランドのパンケーキ作りからみえる子供中心の教育
    日本の野菜は水っぽい?気候より時短をもとめる社会環境
    中国の月餅(贈答品)の進化と廃棄問題
    代替肉と仏教
    食べ合わせや禁止の食物は理にかなっている
    朝食のパンとシリアル化
    ラマダンの時期には食品価格が高騰、レシピ検索サイトの閲覧数が2倍


    著者のいう
    世界一おいしい社会科の教科書を作りたい

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    2024年05月18日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    著者が言うように、これまさに「世界一おいしい社会科の教科書」だった!めちゃくちゃ興味深かった。世界にこんな料理があるよー美味しいよだけじゃなくて、各国の家庭の食事に世界情勢や政治や思想が反映する、それを丁寧に分析しているのがほんとに素晴らしい。
    あとコラムが本編レベルに密度が濃く秀逸。とくにエアラインの特別機内食、試してみたい…

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    2024年04月04日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    筆者が掲げる「おいしい社会科の教科書」という言葉に違わず
    食を通じて、見知らぬ国の、縁遠い文化のあり方を学べる。

    興味関心の広げ方という意味では、資料集におけるコラムを読んでいるような多幸感があって、こういった読み口の本が書棚を占めていると有難いことだと思う。

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    2024年03月10日
  • 世界の食卓から社会が見える

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    普段何となく聞き流していた世界のニュース
    政治的な事は苦手で、いまいちよく分からない
    宗教問題も難しい…
    そんな私の脳内が急に明るくなった
    あぁ、そういう事かと腑に落ちる
    そして、もっと知りたいと欲が出る
    私にとって、そんな一冊だった


    著者の岡根谷さんは、世界各地の家庭を訪れ、滞在させてもらいながら一緒に料理をし、料理から見える社会や暮らしを伝えているのだそう。

    だから様々な国の、飾らない“いつもの”食生活を伝えてくれていると思う。
    どの国の話も興味深いのだが、例えば…

    ※キューバ
    「食料配給制が残るオーガニック農業先進国」
    オーガニックと聞くと、健康や環境への意識の高さが伺えるが、物

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    2024年02月26日